すすきので中華を食べようと検索すると、火鍋も町中華も高級店も一気に出てきて、結局どこに入ればいいのか分からなくなります。「おいる」という一風変わった名前の店にたどり着いたものの、どんな料理が出てくるのか、いくらかかるのか、一人でも入れるのか、情報が少なくて迷っている人は多いはずです。
結論から言うと、お酒と中華 おいるは「和食出身の店主が、中国各地の中華に道産食材と和の技法を掛け合わせる創作中華の店」です。メニューは一週間ごとに変わり、日本酒は90ccという小さな単位で6〜8種類。前菜は680円から、メインは1,180円前後が中心なので、居酒屋の感覚で中華をつまみながら飲めるのが持ち味です。
この記事では、店のスタイルと立地、実際のメニュー価格、酒の合わせ方、シーン別の使い方、そして中華を食べるときに知っておくと得をする作法まで、一通りまとめました。初めて行く人が「何を頼めばいいか分からない」で固まらないところまで案内します。
この記事でわかること
・お酒と中華 おいるの料理スタイルと店の規模
・前菜からデザートまでの具体的なメニュー価格
・日本酒90ccや紹興酒の炭酸割りといった酒の楽しみ方
・一人・デート・出張など、シーン別の使い方と予約の勘所
おいる札幌の正体は、和食出身の店主がつくる創作中華

店名の「お酒と中華」がそのまま看板になっている
お酒と中華 おいるは、店名のとおり酒と中華を同じ重さで並べた店です。中国各地の中華に、道産を中心とした和の食材や技法を加えた独自の逸品を出すのが軸で、店主は和食出身。四川の麻婆豆腐もあれば、ハルビン式の酢豚もあり、地域で言えばバラバラのものが同じテーブルに並びます。共通しているのは、素材の切り方や火入れ、だしの考え方に和食の作法が入っていることです。
だから、いわゆる町中華のような「大皿を腹いっぱい」ではなく、小皿を何品か取って酒を進める組み立てになります。二人なら前菜2品・炒めもの1品・〆1品で十分に形になりますし、三人以上なら品数を足していけばいい。会話をしながら少しずつ食べたい人、油の重さで途中で失速したくない人に向いた構成です。
注意点を挙げるなら、「中華の定番をひと通り食べたい」という期待とはズレることがある点です。回鍋肉は余市ワインポークを使った四川風、かに玉は店名を冠した「おいるのかに玉」といった具合に、定番名の料理でも中身は店の解釈が入ります。教科書どおりの町中華を求めて行くと、思っていたものと違うと感じる可能性があります。
すすきの駅5番口から徒歩2〜3分、地下1階の22席
場所はすすきののど真ん中で、札幌市営地下鉄南北線すすきの駅5番口 徒歩2〜3分。ビルの地下1階にあり、席数は22席(テーブル席4名×2、カウンター8席)です。カウンター8席という数字が示すとおり、一人客が座れる余地が設計に組み込まれています。
この規模感は、行く前に知っておくと判断が早くなります。22席は飲食店としては小箱で、金曜・土曜の20時前後は席が埋まりやすい時間帯。逆に言えば、開店直後の18時台や、日曜の早い時間なら滑り込める可能性が高くなります。地下1階なので雪の日でも階段を降りればすぐ、というのは冬の札幌では地味に効く利点です。
デメリットも正直に書いておくと、駐車場はなし(近隣にコインパーキングあり)。すすきの周辺のコインパーキングは夜間料金が上がることが多く、そもそも酒を飲む店なので車の選択肢はありません。地下鉄かタクシー、あるいは徒歩圏のホテルに泊まる前提で組むのが現実的です。
予約は電話かInstagramのDM、支払いはカードが使える
予約は電話またはInstagramのDMで受け付けています。公式アカウントはInstagram @osaketochukaoilで、その週のメニューや仕入れの様子が流れてくるため、行く前に一度見ておくと注文の当たりがつけやすくなります。週替わりの店にとって、SNSは実質的なメニュー表です。
支払いはカード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)、電子マネー・QRコード決済は不可。QR決済に寄せている人は、現金かクレジットカードを持って行く必要があります。会計時に慌てないよう、財布の中身を出発前に確認しておくくらいでちょうどいい店です。
定休日は不定休です。ここが最大の注意点で、「今日は開いているだろう」で向かうと空振りする可能性があります。特に平日の遅い時間や連休中は、行く前にSNSか電話で営業の有無を確認するのが確実です。
すすきのの地下1階にある店は、通りから看板が見えにくい代わりに、雪や風の影響を受けません。1月〜2月の札幌は歩道が凍って歩きにくくなるので、「駅から近い×地下」という条件は、冬の飲み歩きでは想像以上に価値があります。
| 住所 | 〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西3-2 北専プラザ佐野ビル B1F |
| 電話番号 | 011-213-0099 |
| 営業時間 | 月~木:18:00~23:30、金~土:18:00~24:00、日・祝日:15:00~21:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 札幌市営地下鉄南北線すすきの駅5番口 徒歩2〜3分 |
| 駐車場 | なし(近隣にコインパーキングあり) |
| 公式サイト | 公式サイト |
一週間ごとに変わるメニューは、通う人ほど得をする
メニューは一週間ごとに変更される
この店の特徴を一つだけ挙げるなら、メニューが一週間ごとに変更される点です。旬の食材や新しいアイデアが毎週入れ替わるため、先月食べた料理が今月そのまま残っているとは限りません。魚介の入荷、野菜の走りと名残、その週に届いたものを見てから献立が決まる、という和食の考え方がそのまま持ち込まれています。
この仕組みは、月に一度でも通う人にとっては強い武器になります。行くたびに知らない皿があり、「この店の引き出しはまだ底が見えない」という状態が続くからです。近所に住んでいる人、出張で札幌に来る頻度が高い人ほど、この店の作りと相性が良くなります。
一方で、一見の観光客にとってはリスクにもなります。ネットで見かけた料理名を目当てに行っても、その週のメニューに載っていない可能性があるからです。「食べたいものが決まっている人」より、「その日いちばん良い食材を出してもらいたい人」向けの店だと理解しておくと、期待値のズレが起きません。
看板料理は白子麻婆豆腐とよだれ鶏2種
週替わりとはいえ、名前が挙がりやすい料理はあります。旨辛の麻婆豆腐にクリーミーな白子を加えた白子麻婆豆腐は冬の推し。よだれ鶏は上海風と四川風の2種類があり、辛さの方向性が違うので飲み比べならぬ食べ比べができます。ほかに道産和牛の青椒牛肉絲、四川ダック、皮蛋とピーマンといった皿が知られています。
白子麻婆豆腐は季節限定なので、狙うなら冬。北海道の白子は12月から2月あたりが本番で、麻婆の辛さと白子のとろみが同じスプーンに乗るという組み立ては、和食出身の店主らしい発想です。冬に札幌へ来る予定がある人は、この一皿のために日程を合わせる価値があります。
注意したいのは、これらの料理も「常時あるとは限らない」という点です。看板料理という言い方をしましたが、正確には「登場頻度が高い料理」であって、固定メニューではありません。どうしても食べたい皿がある場合は、予約の電話やDMのときに一言聞いておくのが確実です。
初訪問で外さない注文の組み立て方
初めて行くなら、「冷たい前菜1品→温かい前菜または炒めもの1品→メインの肉か海老1品→〆の麺か炒飯」という順番で組むと形になります。台湾ピータンとパクチーの白和えは820円、よだれ鶏は820円、ヤングコーンと海老の春巻きは680円なので、前菜は680円から990円までの帯に収まっています。
二人で行くなら、前菜2品+メイン1品+〆1品で4皿。三人なら炒めものを1品足して5皿。人数プラス1〜2皿を目安にすると、頼みすぎずに終われます。中華は皿が大きく見えても一人あたりに割ると軽いので、最初は少なめに頼んで、足りなければ追加するほうが失敗しません。
迷ったときは、その週のおすすめを聞くのがいちばん早い方法です。週替わりの店では、店側も「今週これを食べてほしい」という皿を持っています。カウンター8席の店なので、聞くこと自体のハードルも低い作りになっています。
よくある失敗①:ネットの写真で見た料理を目当てに行き、その週のメニューになくてがっかりする。
原因は、メニューが一週間ごとに変更される仕組みを知らずに行くこと。対策は、予約時に「◯◯は今週ありますか」と確認するか、そもそも「その日のおすすめを食べる店」と割り切って行くことです。
札幌の中華全体でどんな選択肢があるのかを先に把握しておくと、この店の立ち位置がより分かりやすくなります。

「札幌で美味しい中華が食べたいけれど、店が多すぎてどこに行けばいいか分からない」——そんな声をよく聞きます。札幌は味噌ラーメンやスープカレーのイメージが強い街で…
おいる札幌のメニューを価格順に並べてみた

前菜・サラダは680円〜990円のゾーン
まず前菜。台湾ピータンと生姜甘酢漬けが720円、台湾ピータンとパクチーの白和えが820円、よだれ鶏が820円、ヤングコーンと海老の春巻きが680円です。サラダ系はカツオたたきとクラゲの広東風お刺身サラダが990円、釜揚げシラスと十勝パクチーのサラダが920円。パクチーを使った皿が複数あるのは、この店の味の方向性を示しています。
この価格帯は、すすきので飲む前提に立つとかなり扱いやすい設定です。最初の1杯と一緒に820円前後の皿を2つ置けば、腰を据えて飲む態勢が整います。十勝パクチー、釜揚げシラスといった素材名が皿の名前に入っているのも、道産食材を軸にした店らしい表記です。
注意点は、前菜だけで満腹にはならない構成だということ。あくまで酒に寄り添う量なので、しっかり食べたい人はメインと〆まで含めて予算を組む必要があります。前菜を4皿頼むより、前菜2皿+炒めもの1皿のほうが満足度は上がります。
炒めもの・メインは900円〜1,480円
野菜の炒めものは青菜炒めが900円、トマトと大葉の玉子炒めが900円。肉料理は酢豚(ハルビン式)が1,050円、余市ワインポークの四川風回鍋肉が1,180円、四川麻婆豆腐が1,180円です。海老はエビチリソースが1,480円、エビのレモンマヨが1,430円、そして店名を冠したおいるのかに玉が1,480円となっています。
余市ワインポークという名前が出てくるあたりが、この店の性格をよく表しています。余市はワインの産地として知られる後志のまちで、そこで育った豚を四川風の回鍋肉に仕立てる。中華の技法に道産の素材を通す、という構図がメニュー名の時点で見えます。トマトと大葉の玉子炒めも、和の食材である大葉を中華の玉子炒めに落とし込んだ一皿です。
予算の目安としては、メインを1品入れると、料理だけで1,180円前後が上乗せされます。逆に言えば、1,480円のエビチリを頼んでも他店の同ジャンルと比べて跳ね上がるわけではないので、「せっかくなら海老かかに玉を1品」という組み方はしやすい価格設計です。
〆の麺・炒飯は1,280円〜1,450円、デザートは330円から
〆は麺と炒飯から選べます。牛煮込み 麻辣焼きそばが1,380円、鶏とザーサイの田舎風焼きそばが1,280円、煮アナゴとトウモロコシの炒飯が1,280円、釜揚げしらすの炒飯が1,450円。デザートは胡麻団子が330円、無添加クラフトアイスが440円です。
煮アナゴとトウモロコシ、釜揚げしらすという炒飯の具材選びは、町中華の炒飯とはまったく別の発想です。北海道のトウモロコシは夏が本番なので、季節によって印象が変わる可能性があります。麻辣焼きそばは牛煮込みが入るぶん食べごたえがあり、二人でシェアしてちょうどいい量感です。
デザートは330円と440円という、締めに一つ足しやすい価格。胡麻団子で終わるか、無添加クラフトアイスで口をさっぱりさせるか。この後にすすきので夜パフェへ流れる予定があるなら、店ではデザートを抜いておくという選択もあります。
| カテゴリ | いちばん安い皿 | いちばん高い皿 | 組み立ての目安 |
|---|---|---|---|
| 前菜・サラダ | ヤングコーンと海老の春巻き 680円 | カツオたたきとクラゲの広東風お刺身サラダ 990円 | 最初に2品 |
| 炒めもの・肉 | 青菜炒め 900円 | 四川麻婆豆腐 1,180円 | 中盤に1〜2品 |
| 海老・かに玉 | エビのレモンマヨ 1,430円 | おいるのかに玉 1,480円 | 主役として1品 |
| 〆(麺・炒飯) | 鶏とザーサイの田舎風焼きそば 1,280円 | 釜揚げしらすの炒飯 1,450円 | 2人でシェア |
| デザート | 胡麻団子 330円 | 無添加クラフトアイス 440円 | 締めに1品 |
※メニュー価格をカテゴリ別に整理(さっぽろノート調べ)。メニューは一週間ごとに変更されるため、掲載の皿が常にあるとは限りません。
日本酒90ccという単位が、中華の飲み方を変える
山廃や熟成の銘柄を6〜8種、90ccで出す意味
この店の酒の設計で目を引くのが、日本酒の出し方です。山廃や熟成している銘柄を常時6〜8種ほど取り揃え、90ccで提供しています。一般的な一合のおよそ半分の量です。価格も安めに設定されているため、一晩で3〜4種類を飲み比べる、という遊び方が成立します。
山廃や熟成酒を揃えているのは、中華に合わせるうえで理にかなっています。酸と旨みが強い酒は、油や香辛料に負けにくいからです。すっきりした吟醸系だけを並べると、麻婆や回鍋肉の前で存在感が消えてしまう。そこを分かったうえでの品揃えだと読み取れます。
使い方としては、「前菜には軽い一杯、麻婆に合わせて濃い一杯」と、皿ごとに切り替えるのが90ccの正しい使い道です。デメリットを挙げるなら、たくさん飲みたい人にとっては注文の手間が増えること。ペースを決めて飲みたい人は、最初に2種類まとめて頼んで比べるという手もあります。
紹興酒のドラゴンハイボールと、だいやめのソーダ割り
日本酒以外では、紹興酒を炭酸で割った「ドラゴンハイボール」が推されています。紹興酒はロックか熱燗で飲むイメージが強いですが、炭酸で割ると独特の甘みと香りが軽くなり、脂の多い皿の後でも口がリセットされます。紹興酒が苦手だった人ほど、この飲み方で印象が変わることがあります。
焼酎では芋焼酎「だいやめ」のソーダ割りが挙がっています。だいやめは香りが華やかなタイプの芋焼酎で、ソーダで割ると香りが立ちます。ほかにクラフトビール、白ワイン、サワー、自然派ワインも揃っているので、日本酒を飲まない人でも選択肢に困りません。
飲み方の順番としては、1杯目にクラフトビールかハイボール系、料理が本格化してから日本酒かワイン、〆の前に紹興酒の炭酸割り、という流れが組みやすい構成です。人数がいる場合は、全員が同じ酒を飲む必要がないのも、この店の作りの良いところです。
実は、中華に合わせるワインは重い赤より自然派の一択
意外と知られていないのですが、中華に合わせるワインは「重厚な赤」より自然派ワインのほうが噛み合います。自然派ワインは無農薬・有機栽培にこだわり、酸化防止剤などを極力抑えたワインのこと。タンニンでねじ伏せるのではなく、酸と旨みで料理に寄り添うタイプが多く、油を使った中華料理との相性が良いとされています。
札幌ではナチュラルワイン専門ショップやバーが増加し、若い世代を中心に人気が広がっています。つまり「中華×自然派ワイン」という組み合わせは、札幌ではもう珍しい選択ではありません。中華だから紹興酒、という思い込みを外すだけで、選べる酒の幅が一気に広がります。
ただし、自然派ワインは造り手によって味の振れ幅が大きく、還元香や濁りを「欠点」と感じる人もいます。初めて試すなら、白かオレンジの軽めから入って、料理と一緒に飲んでみるのが安全です。合わなければ日本酒に戻せばいいだけの話で、90ccの日本酒がある店ならその切り替えも軽く済みます。
酒の選び方に迷ったら、「油の強い皿の前で口をリセットできる酒」を基準にすると外しません。炭酸で割った紹興酒、酸のある自然派ワイン、山廃や熟成の日本酒は、いずれもこの条件を満たします。
予算はどれくらい?一人・デート・出張で変わる使い方

ディナーの平均予算と、皿数から逆算する考え方
予算の目安として公開されている数字では、ディナーの平均は5,000~5,999円程度とされています。ただしこれは飲み方次第で動く数字なので、皿から逆算したほうが現実的です。前菜820円+炒めもの900円+メイン1,180円+〆1,280円で料理は4皿。ここに酒を数杯足す、という組み方になります。
軽く飲むだけなら、前菜2品と1〜2杯で切り上げる使い方も可能です。逆に、メインと〆までしっかり通して日本酒を何種類も飲めば、平均を超えていきます。自分がどちらのモードで行くのかを決めてから席に着くと、会計で驚くことがありません。
注意点として、この平均額は目安であり、メニューが週替わりであることも踏まえると変動します。接待や記念日など、金額を先に固めておきたい場面では、予約時に予算を伝えて相談するのが確実です。
一人・二人・少人数、それぞれのハマり方
一人なら、カウンター8席が効きます。前菜1品と炒めもの1品、日本酒を90ccで2〜3種。出張で札幌に来て、ホテルで食べる気になれない夜にちょうどいい規模です。二人なら、テーブル席で4皿前後を分け合いつつ、酒を別々に頼んで交換する飲み方が成立します。
デートで使うなら、地下1階の小箱という条件が向いています。大箱の居酒屋のような喧騒がなく、皿数を調整すれば予算のコントロールもしやすい。ただし、静かに話し込みたい日は混雑する金曜・土曜の20時前後を避けたほうが無難です。
出張や商談での少人数利用では、道産食材を使った創作中華という切り口が話題になります。余市ワインポーク、十勝パクチー、釜揚げしらすといった素材名がそのまま北海道の話につながるからです。相手が道外の人なら、料理の説明がそのまま会話になります。
22席という規模が意味する、向かない使い方
逆に向かないのは、大人数の宴会です。席数は22席(テーブル席4名×2、カウンター8席)なので、10人を超える団体で押しかけるような使い方は前提にされていません。会社の忘年会や送別会のような場面は、はじめから大箱の店を探すほうが双方にとって幸せです。
また、時間を気にせずダラダラ長居したい日にも向きません。小箱の店は回転が読みにくく、後ろに待っている人がいる可能性が常にあります。2時間程度で切り上げて、次の店へ移動する組み立てにしておくと、店にも自分にも余裕が残ります。
小さい店の良さは、その週の食材の話を聞けたり、酒の好みを伝えて選んでもらえたりする距離の近さにあります。大人数で盛り上がるための場所ではなく、少人数で料理と酒に向き合うための場所。そう理解しておけば、店選びを間違えません。
よくある失敗②:金曜の夜に6人で予約なしに向かい、席がなくて入れない。
原因は、22席・テーブル席4名×2という構成を知らずに人数を集めてしまうこと。対策は、4人を超えるなら必ず事前に電話かDMで席を確保すること。不定休なので、そもそも営業しているかの確認も同時にできます。
大人数の宴会や、海鮮メインで飲みたい日は、すすきのの居酒屋から選び直すほうが早いこともあります。

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すすきので中華をハシゴするなら、時間帯の設計が勝負
すすきのには中華料理店が30店舗以上ある
すすきのには30店舗以上の中華料理店が集中しています。火鍋の専門店から町中華、点心の店まで揃っていて、2026年には本格中華の食べ放題や薬膳火鍋の専門店もオープンしています。つまり「すすきので中華」と言っても、選ぶ店で体験がまったく別物になるということです。
その中でお酒と中華 おいるが立っているのは、「創作寄り・小箱・酒が主役」という位置です。腹いっぱい食べたい日は食べ放題、体を温めたい日は火鍋、酒を軸に少しずつつまみたい日はこの店、という使い分けができます。同じジャンルの中で店を選び分けられるのが、すすきのの層の厚さです。
注意したいのは、すすきのの店は営業時間の幅が広く、深夜まで開く店と21時台に閉まる店が混在している点です。ハシゴを組むなら、後半に回す店ほど遅くまで開いているかを先に確認しておく必要があります。
営業時間は曜日で変わる、日曜は昼から夜まで
営業時間は月~木:18:00~23:30、金~土:18:00~24:00、日・祝日:15:00~21:00です。平日と土曜は夜のみですが、日曜と祝日だけは15:00から開いて21:00に閉まります。この曜日ごとの差が、すすきので飲む日の組み立てを大きく左右します。
日曜に15:00から開くのは、すすきのでは貴重です。日曜の夕方に札幌を発つ旅行者や、翌日に備えて早く切り上げたい人にとって、明るいうちから飲み始められる選択肢になります。逆に日曜は21:00に閉まるので、遅い時間からの利用はできません。
金曜・土曜は24:00まで開いているため、1軒目を早めに終えてから2軒目としてこの店に入る、という使い方も成立します。ただし遅い時間ほど席は埋まりやすいので、2軒目に組み込むなら先に電話を入れておくのが安全です。
〆の後は夜パフェへ、という札幌の流れ
中華で油を使った料理を食べた後、札幌ならではの流れとして夜パフェがあります。すすきの周辺には夜パフェ専門店が集まっていて、23時を過ぎても営業している店が複数あるからです。麻婆や回鍋肉で温まった体を、冷たいパフェで締める。この落差が札幌の夜の楽しみ方です。
店で胡麻団子や無添加クラフトアイスを頼むか、それとも取っておいて夜パフェに向かうか。ここは好みが分かれるところですが、複数人で行くなら「デザートは次の店で」と決めておくと、移動のタイミングが揃います。
逆に、日曜の早い時間に利用するなら、夜パフェの店がまだ開いていない可能性があります。日曜のスケジュールで組む場合は、パフェではなくカフェや土産の買い物に流すほうが現実的です。
すすきので飲む日は、「1軒目は18:00台に入る」と決めておくと後が楽になります。人気店ほど19時以降に席が埋まり、待ち時間で2軒目の予定が崩れるからです。日・祝日は15:00から開く店を1軒目に置くと、夜パフェまで無理なく回せます。

札幌で夜ごはんを楽しんだあと、「なんだか甘いものでシメたい」と思ったことはありませんか。ラーメンでもなく、バーの一杯でもなく、専門店の本格パフェで一日を締めくく…
中華をもっとおいしく食べるための、ちょっとした作法
麺類はレンゲを使うと、味の出方が変わる
中華の麺類は、一度レンゲにとってから麺を食べ、箸を右手に、レンゲを左手に持ち、音を立てずに食べるのが基本の形です。日本のそばやラーメンのようにすすらないのが中華のマナーで、これは単なる作法の問題ではありません。レンゲに一度置くことで、麺とスープと具の比率が一定になり、味が安定します。
焼きそばのような汁のない麺でも、レンゲに取って食べると具と麺のバランスを自分で作れます。牛煮込み 麻辣焼きそばのように具の存在感が強い皿では、この食べ方の効果が出やすくなります。二人でシェアするときも、取り分けが楽になるという実利があります。
ただし、日本の中華の店で厳密に守らなければならないルールではありません。周りに合わせて肩肘張らずに食べるほうが自然です。知っていて選ばないのと、知らないのとでは違う、という程度に覚えておけば十分です。
器は持ち上げない、円卓は主賓から時計回り
中華では、器は持ち上げずにテーブルに置いたまま、レンゲでスープをすくってそのまま口元まで持っていくのが作法です。和食では器を持ち上げるのが正しいので、ここは真逆になります。中華の器は和食の椀より重く大きいものが多い、という物理的な理由もあります。
円卓での料理の取り方は、主賓から先に取り、そこから時計回りに取っていくのが基本です。ターンテーブルを逆回しにしない、取っている最中に回さない、といった配慮も同じ流れの話。接待やグループでの食事では、この順番を知っているかどうかで場の流れが変わります。
もっとも、22席の小箱で円卓が登場する場面は多くありません。この作法が効いてくるのは、大箱の中華料理店や、宴会形式の食事会に呼ばれたときです。知識として持っておくと、いざという場面で慌てずに済みます。
食べ残しと中国茶にまつわる、文化の違い
面白いのが食べ残しの扱いです。中国では、料理を一口分ほど皿に残して食事を終えるのが一般的なマナーとされ、食べ残しは「十分すぎるほどごちそうになった」というサインになります。日本の「残さず食べる」とは正反対の考え方です。
中国茶が中華に添えられるのにも理由があります。脂肪を分解してくれるため、油を使った料理が多い中華に好まれてきたからです。おかわりが欲しいときは、急須の蓋を右にずらしておくと追加のサインになる、という作法もあります。言葉を使わずに意思を伝える仕組みです。
もちろん、日本の店でこれらを実践する必要はありません。日本で食べ残せば単純にもったいないだけですし、店によっては心配されます。ただ、こうした背景を知っていると、中華という料理が置かれてきた文脈が見えてきて、皿の見え方が少し変わります。
まとめ:おいるを最大限に楽しむための整理
この店の性格を一言でまとめるなら、「その週にいちばん良い食材を、中華の技法と和食の感覚で出す店」です。メニューが一週間ごとに変更されるため、行くたびに知らない皿と出会えます。前菜は680円から、メインは1,180円前後が中心、〆の炒飯や焼きそばで1,280円〜1,450円。日本酒は90ccという小さな単位で6〜8種類あり、皿ごとに酒を替えるという飲み方ができます。すすきの駅5番口から徒歩2〜3分、地下1階の22席という規模も含めて、少人数で料理と酒に向き合いたい夜に向いた店です。
最初の一歩としておすすめなのは、公式Instagramでその週の投稿を見てから電話かDMで予約を入れることです。不定休なので営業日の確認も同時に済みますし、「今週のおすすめは何ですか」と一言添えておけば、当日の注文で迷う時間がなくなります。二人なら前菜2品・メイン1品・〆1品、そこに90ccの日本酒を数種類。これが最も外れの少ない組み立てです。冬に行くなら、白子麻婆豆腐が出ているかを確認する価値があります。
※営業時間・定休日・メニュー内容および価格は変更されることがあります。最新情報は公式サイトや店舗の公式SNSでご確認ください。

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