函館朝市で海鮮丼を食べようと調べていくと、必ずと言っていいほど名前が出てくるのが「きくよ食堂」です。ただ、いざ行こうとすると本店と支店のどちらに入ればいいのか、看板の巴丼は3,278円だけど何が乗っているのか、朝何時から並べばいいのか、意外と情報がバラバラで判断しづらいのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。函館朝市で1杯だけ選ぶなら、きくよ食堂は有力候補です。昭和31年(1956年)創業で函館朝市の海鮮丼の元祖とされる店で、JR函館駅から徒歩2分、朝6時から営業しています。そして本店と支店は徒歩30秒の距離にあり、行列を見てから移動を判断できるのが最大の強みです。
この記事では、公式サイトで確認できた最新の価格と営業時間をベースに、巴丼の中身、本店と支店の使い分け、季節で変わる営業時間の落とし穴、駐車場が無料になる条件、そして一人旅・カップル・家族・出張それぞれの頼み方まで、迷わず入店できるところまで整理していきます。
・元祖函館巴丼3,278円の中身と、ミニを選ぶべき人
・本店と支店の違い(席数・予約可否・限定メニュー)
・夏季と冬季で30分ずれる営業時間とラストオーダー
・駐車場が1時間無料になる金額のライン
・シーン別の頼み方と、新千歳空港店という保険
函館きくよ食堂が「海鮮丼発祥の店」と呼ばれる理由|昭和31年から続く朝市の顔

きくよ食堂は函館朝市の中でも特別な位置づけの店です。単に古いだけでなく、朝市で海鮮丼を出すという営業スタイルそのものを作った店として語られています。まずはその成り立ちと、丼の土台になっている素材のこだわりから見ていきます。
1956年、朝市の一角から始まった一杯が文化になった
きくよ食堂の創業は昭和31年、1956年です。公式サイトでも「昭和31年創業の老舗海鮮食堂」と明記されており、函館朝市の海鮮丼の元祖として紹介されることが多い店です。当時の朝市は観光客向けの飲食店が並ぶ場所ではなく、あくまで魚介を売買する市場でした。そこで「市場の魚をその場でごはんに乗せて出す」という発想が生まれたことが、今の函館朝市の風景につながっています。
この歴史は観光客にとって実利もあります。70年近く同じ場所で営業してきた店なので、仕入れルートも従業員の回転もこなれていて、朝6時の開店直後から満席近くになっても丼が出てくるまでの時間が読めます。旅程が分刻みの人ほど、この「読める店」という価値は大きいはずです。
一方で注意したいのは、老舗ゆえに観光ガイドや旅行番組で取り上げられる頻度が高く、そのたびに行列が伸びる点です。テレビ放映直後の週末は、開店30分後でも待ちが発生します。混雑を避けたい人は後述する支店の存在を必ず頭に入れておいてください。
ごはんは道産米「ふっくりんこ」を炭炊きの蒸し釜戸で炊く
海鮮丼はネタばかり注目されますが、きくよ食堂が丁寧に説明しているのはむしろごはんのほうです。公式サイトによると、使っているのは道産米の「ふっくりんこ」で、店特製の炭炊き蒸し釜戸で炊いています。ふっくりんこは道南の農業試験場で育成された品種で、粘りとやわらかさのバランスが取れた食味が特徴です。
実際の一杯としてどう効いてくるかというと、うにやいくらのような塩気と脂の強いネタを乗せたときに、ごはんが負けずに受け止めてくれます。冷たいネタに対してごはんは温かいので、口の中で温度差が出るのも海鮮丼ならではの楽しみ方です。ぬるい酢飯が苦手という人にも合いやすい構成と言えます。
使い方の提案としては、うに丼やいくら丼のように味の濃いネタを選ぶ日ほど、ごはんの量を減らさずレギュラーサイズで頼むほうがバランスが良くなります。逆に朝市をはしごして何軒か回りたい日は、後述するミニサイズを選んでごはんの量を抑えるのが賢い選択です。
いくらは秋に仕込み、毎日使う分だけ醤油だれに漬ける
きくよ食堂のいくらは、9月中旬から12月初旬に良質なものを厳選して瞬間冷凍し、毎日使う分だけ店特製の醤油だれに漬けて提供されています。これは公式サイトが自ら説明している工程です。漬け込み済みで長期保管されたいくらと違い、提供直前に味をつけるので皮のはじける感触が残りやすくなります。
この工程の恩恵を一番受けるのが、看板メニューの元祖函館巴丼と、いくらを主役にしたいくら丼です。いくらが苦手な理由として「生臭さ」「皮が口に残る」を挙げる人は多いのですが、漬け時間が短いタイプはその両方が出にくくなります。いくらに苦手意識がある人こそ、ここで一度試す価値があります。
注意点としては、いくらは秋の仕込みが前提なので、漁の状況によって年ごとの品質や価格に差が出る素材だということです。訪問時期によっては価格改定が入っている可能性があるため、最終的な金額は店頭のメニューで確認してください。
いかは真いかとやりいかを季節で使い分けている
函館といえばいかです。きくよ食堂では6月から12月は真いか、1月から5月はやりいかと、津軽海峡近海のいかを季節で使い分けています。同じ「いか」でも真いかは甘みと歯ごたえが強く、やりいかは身がやわらかく上品な味わいという違いがあり、訪問する季節によって印象が変わります。
そのため「前回食べたいかと違う」と感じることがありますが、これは品質の問題ではなく単純に旬の入れ替わりです。夏から秋にかけて函館に行く人は真いかの時期にあたるので、いかを含む丼や一品料理を組み合わせるとその季節ならではの構成になります。
デメリットを正直に言えば、いかは相場変動が激しい魚介で、活いかのような品目は時価扱いになることがあります。予算をきっちり決めて動きたい人は、時価表記のメニューは避けて価格が明示された丼を選ぶほうが安心です。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町11番15号 |
| 電話番号 | 0138-22-3732 |
| 営業時間 | 5月〜11月 6:00〜14:00(L.O.13:40)/12月〜4月 6:00〜13:30(L.O.13:10) |
| 定休日 | 元日 |
| 席数 | 36席(全席テーブル席)/予約不可 |
| 駐車場 | 函館朝市連合会の提携駐車場(2,200円以上の飲食で1時間無料券) |
| アクセス | JR函館駅から徒歩2分 |
| 公式サイト | 味処 きくよ食堂 公式サイト |
看板の「元祖函館巴丼」3,278円には何が乗っている?
きくよ食堂に行くなら、まず候補に上がるのが元祖函館巴丼です。名前だけでは中身が想像しづらいメニューなので、構成と価格の考え方、そして注文前に伝えておきたいことまで具体的に整理します。
うに・いくら・ほたてが渦を巻く三色丼
元祖函館巴丼は、うに・いくら・ほたてを丼の上に三つ巴の形に盛り付けた海鮮丼です。価格は公式サイト表記で本体2,980円、税込3,278円です。「巴」は三つの勾玉が円を描く紋様のことで、三種のネタが渦を巻く見た目からこの名前がついています。
味の組み立てとしては、うにの甘みと苦みのバランス、いくらの塩気と弾ける食感、ほたての素直な甘さという、性格の違う三つが一杯で楽しめる構成です。どれか一種だけを大量に食べる丼より飽きにくく、「函館で海鮮丼を一杯だけ食べる」という状況にはかなり噛み合います。
向いているのは、初めて函館朝市に来た人、何を頼めばいいか決めきれない人、写真映えを重視したい人です。逆に「うにを腹いっぱい食べたい」という目的がはっきりしている人には、うに単品の丼のほうが満足度は高くなります。三種類乗る分、一種あたりの量は当然抑えられます。
レギュラーとミニ、どちらを選ぶべきか
きくよ食堂の丼にはレギュラーとミニのサイズ設定があるメニューがあります。判断基準はシンプルで、「この一杯で食事を完結させるか」「朝市をはしごするか」の二択です。一杯で完結させるならレギュラー、複数店を回るならミニが合理的です。
ここで一つ注意があります。ミニサイズは想像よりかなり小さく、味噌汁のお椀に近いサイズ感だと紹介されています。「少なめ」ではなく「小鉢に近い」と考えたほうが実態に合います。朝食としてミニ一杯だけで済ませると、昼前にお腹が空く可能性が高いことは知っておいてください。
おすすめの使い方は、朝市を食べ歩く日はミニを頼み、その分で活いか釣りや焼き物、隣接する市場の一品を組み合わせる方法です。函館朝市は徒歩圏に食べ歩き対象が密集しているので、一杯を小さくして品数を増やすほうが旅としては楽しくなります。
きくよ食堂ではうにやかにに自家製のわさび醤油があらかじめかかった状態で提供されるメニューがあります。わさびが苦手な人、小さい子どもと取り分ける予定の人は、注文の時点で「わさび抜き」と伝えておくのが確実です。出てきてからでは戻せません。
わさび醤油は最初からかかっている前提で頼む
海鮮丼は自分で醤油をかけるスタイルの店も多いのですが、きくよ食堂では味付けを済ませた状態で出てくるネタがあります。これは味の統一という意味では利点で、ネタごとの最適な塩梅で提供されるということでもあります。醤油をかけすぎて後半が塩辛くなる、という失敗が起きにくい形式です。
一方で、わさびが苦手な人にとっては致命的になり得ます。特に小学生以下の子どもと丼を取り分ける予定の家族連れは、事前申告が必須です。子ども向けにはチャイル丼という小学生以下向けのメニューも用意されているので、取り分け前提にせず個別に頼むほうが結果的に揉めません。
もう一つの使い方として、醤油の追加を最小限にすることを意識してください。すでに味がついている前提なので、卓上の醤油をいつもの感覚でかけると一気に濃くなります。まず一口食べてから足すかどうか決める、という順番を守るだけで印象が変わります。
3,278円という価格をどう受け止めるか
正直に書くと、元祖函館巴丼の3,278円は「安い海鮮丼」ではありません。海鮮丼の価格は近年上昇が続いており、うに・いくら・ほたてという原価の高い三種を使うメニューはその影響を強く受けます。数年前の価格を掲載したブログを見て行くと、店頭の金額とのギャップに驚くことになります。
判断材料としては、うに・いくら・ほたてを個別に食べたときの合計と比べる考え方が使えます。うに丼単体で3,000円台後半から4,000円台に届くことを考えると、三種盛りで3,278円という設定は極端に高いわけではありません。むしろ「うにを含む丼としては入りやすい価格帯」に位置します。
それでも予算を抑えたい人は、次の章で紹介する紅鮭親子丼のような2,500円前後のメニューを選ぶ手があります。函館朝市で丼を食べること自体が目的なら、ネタの種類にこだわらないほうが満足度と支出のバランスは取りやすくなります。
巴丼だけじゃない|予算で選ぶ丼メニューの正解

きくよ食堂は海鮮丼の種類が非常に多い店です。ただ、種類が多いほど選べなくなるのも事実なので、公式サイトで価格が確認できる代表的なメニューを予算軸で並べ直しておきます。
2,508円の紅鮭親子丼はコストを抑えたい人の本命
予算を抑えつつ函館朝市らしい丼を食べたいなら、紅鮭親子丼が候補になります。紅鮭といくらを組み合わせた親子丼で、価格は本体2,280円、税込2,508円です。うにを使わない分、他のメニューより価格が抑えられています。
紅鮭は脂の乗りと塩気のバランスが取りやすいネタで、いくらとの相性は言うまでもありません。同じ魚の身と卵を一緒に食べるという構成なので味の方向性がぶれず、朝食として食べても重すぎないのが利点です。朝6時台に入店して、そのまま観光に出る日には特に合います。
注意点は、うにが入っていないことをどう捉えるかです。「函館まで来たならうには外せない」という人には物足りなく感じられます。その場合は紅鮭親子丼をミニで頼み、うに単品の丼と組み合わせるという選択肢もあります。
いくらを主役にするなら3,058円のいくら丼
いくらが好きな人にとって、きくよ食堂のいくら丼は分かりやすい選択です。価格は本体2,780円、税込3,058円。前述のとおり、いくらは毎日使う分だけ特製醤油だれに漬けて提供されるため、漬け込みが浅く皮のはじける感触が残ります。
一杯まるごといくらという丼は、実は好みが分かれるメニューです。塩気が続くので後半に飽きる人もいれば、これ以上の贅沢はないと感じる人もいます。判断の目安として、回転寿司でいくら軍艦を3皿以上頼むタイプの人なら、いくら丼で満足できる可能性が高いです。
デメリットは、いくらの単価が漁獲状況に左右されやすいことです。価格改定のタイミングによっては、掲載されている金額と店頭が異なる場合があります。訪問前に公式サイトのメニューを確認しておくと、会計時の想定外を減らせます。
支店でしか食べられない「海珍丼」という選択肢
本店ではなく支店を選ぶ理由になるのが、支店限定の海珍丼です。価格は本体2,780円、税込3,058円。「支店限定」と公式サイトに明記されているメニューで、本店に並んでいる人の多くはその存在に気づいていません。
使いどころは明快で、本店に行列ができているときです。徒歩30秒の支店に移動すれば、待ち時間が減るうえに本店では頼めない丼が選べます。行列を見て別の店に流れるより、まず支店を覗くほうが合理的だという理由がここにあります。
注意点として、限定メニューは仕入れの状況で提供できない日がある可能性があります。海珍丼だけを目当てに支店へ向かうなら、事前に電話で確認しておくと確実です。支店は予約が可能な店舗なので、電話のハードルも低めです。
3,980円・5,280円の上位メニューは誰が頼むべきか
きくよ食堂には、税込3,980円の「親子と他人の海珍丼」、税込5,280円の「親子と他人のよくばり丼」という上位メニューもあります。ネタの種類と量を増やした構成で、価格帯としては海鮮丼の中でも高い部類に入ります。
この価格帯を選ぶ価値があるのは、函館滞在中に海鮮を食べる機会が一度しかない人です。旅程の都合で夕食が居酒屋やラーメンになる予定なら、この一杯に全振りする判断は理にかなっています。逆に滞在中に何度も海鮮を食べる予定があるなら、無理にここで上限まで行く必要はありません。
正直なデメリットは、ネタが増えるほど一種あたりの印象が薄まることです。「たくさん乗っている」ことに価値を感じる人には最適ですが、「うにをしっかり味わいたい」人にはうに丼のほうが目的に合います。何を求めて頼むのかを決めてから選んでください。
| メニュー | 税込価格 | 主なネタ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 紅鮭親子丼 | 2,508円 | さけ・いくら | 予算重視・朝食向け |
| いくら丼 | 3,058円 | いくら | いくら好き |
| 海珍丼(支店限定) | 3,058円 | 複数種の海鮮 | 支店に回る人 |
| 元祖函館巴丼 | 3,278円 | うに・いくら・ほたて | 初訪問・迷う人 |
| 親子と他人の海珍丼 | 3,980円 | さけ・いくら+他 | 品数を増やしたい人 |
| 親子と他人のよくばり丼 | 5,280円 | 複数種の海鮮 | この一杯に全振りする人 |
※さっぽろノート調べ。価格は公式サイト掲載の税込表示をもとに整理しています。改定される場合があるため、最終確認は店頭のメニューでお願いします。
本店と支店は徒歩30秒|並ぶ前に知っておきたい使い分け
きくよ食堂を攻略するうえで一番実利があるのが、本店と支店の使い分けです。同じ屋号で徒歩30秒という距離感は珍しく、これを知っているかどうかで待ち時間が大きく変わります。
本店は36席・予約不可、老舗の空気をそのまま味わう場所
本店は函館市若松町11番15号、函館朝市の市場内仲通りに面した店舗です。席数は36席で全席テーブル席、予約は受け付けていません。JR函館駅から徒歩2分という立地なので、列車で着いてそのまま向かうルートが組めます。
本店の価値は、朝市の中にある食堂という空気をそのまま体験できる点にあります。市場の通りに面していて、周囲では魚介の販売が続いている中で丼を食べることになります。「函館朝市に来た」という実感を求めるなら本店です。
デメリットは席数の少なさです。36席は観光ピーク時には一瞬で埋まる規模で、予約もできません。つまり本店は「並ぶ前提の店」だと理解しておく必要があります。時間に余裕がない日に本店だけを狙うのは、旅程管理としてリスクがあります。
支店は予約可能、限定メニューもある実利枠
支店は函館市若松町10番11号、本店から徒歩30秒ほどの位置にあります。電話番号は0138-23-2334で、本店と違い予約を受け付けています。営業時間は本店と同じく、5月から11月は6:00〜14:00、12月から4月は6:00〜13:30です。
支店を選ぶ実利は二つあります。一つは予約ができること、もう一つは支店限定の海珍丼が頼めることです。特に3人以上のグループや、到着時刻が読める旅程の人にとって、予約できる店舗があるのは大きな安心材料になります。
注意点として、定休日の扱いは情報源によって表記が分かれています。訪問日が確定しているなら、支店に直接電話して営業を確認するのが最も確実です。予約の電話をかけるついでに聞いてしまえば手間もかかりません。
| 本店を選ぶメリット | 本店のデメリット |
|---|---|
| 市場内仲通りの雰囲気をそのまま味わえる JR函館駅から徒歩2分でアクセスが単純 創業店という体験価値がある | 36席と小さく満席になりやすい 予約を受け付けていない 支店限定の海珍丼は頼めない |
行列を見たときの判断基準は「10人」
よくある失敗が、本店の行列に最後尾から並び続けて、結局1時間近く失ってしまうケースです。開店直後の6時台なら回転が速いのですが、9時から11時台は観光客が集中し、待ち人数がそのまま待ち時間に直結します。
判断基準として使いやすいのが「本店の列が10人を超えていたら、まず支店を覗く」というルールです。徒歩30秒なので、確認しに行くコストはほぼゼロです。支店も混んでいたら本店に戻ればいいだけで、失うのは1分程度です。
この判断ができるかどうかで、函館朝市で使える時間が変わります。朝市は活いか釣りや食べ歩き対象が周辺に密集しているエリアなので、待ち時間を30分削れれば、その分だけ他の体験に回せます。

グループで行くなら電話が一番早い
3人以上で行く場合は、支店に電話しておくのが最短ルートです。人数が増えるほどテーブルを確保するハードルが上がり、2人なら空いていた席が4人だと待ちになる、という状況は珍しくありません。予約可の店舗があるのに使わないのは機会損失です。
特に家族連れや、函館朝市を朝の集合場所にしているグループ旅行では効果が大きくなります。集合時刻を決めて席を押さえておけば、待機中に人数が散らばるという定番のトラブルも防げます。
ただし、繁忙期は予約枠自体が埋まる可能性があります。連休や夏休みに訪問するなら、前日までに連絡しておくと確実です。当日朝に電話しても取れないことがある、という前提で動いてください。
| 住所 | 北海道函館市若松町10番11号 |
| 電話番号 | 0138-23-2334 |
| 営業時間 | 5月〜11月 6:00〜14:00(L.O.13:40)/12月〜4月 6:00〜13:30(L.O.13:10) |
| 予約 | 可(本店は予約不可) |
| 限定メニュー | 海珍丼 税込3,058円 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩2分(本店から徒歩約30秒) |
| 公式サイト | 味処 きくよ食堂 公式サイト |
朝6時開店・季節で閉店が30分変わる|時間帯の攻略法
きくよ食堂で意外と見落とされているのが営業時間です。朝市の店なので朝が早いことは知られていますが、季節によって終わりの時間が動く点まで把握している人は多くありません。
夏季と冬季で営業終了が30分ずれる
公式サイトの表記では、5月から11月は6:00〜14:00でラストオーダーが13:40、12月から4月は6:00〜13:30でラストオーダーが13:10です。開店時刻は通年で6時ですが、閉店時刻は冬季のほうが30分早くなります。
これが効いてくるのは、冬に函館を訪れる人です。雪の影響で移動に時間がかかる季節に、閉店時刻まで前倒しになるので、午前の観光を詰め込みすぎると間に合わなくなります。冬季は「昼前には店に入る」くらいの余裕を持った組み方が安全です。
逆に夏から秋にかけては14時まで営業しているので、五稜郭や元町を先に回ってから遅めのランチとして寄る動きもできます。同じ店でも季節によって旅程での置き場所が変わる、という点だけ覚えておいてください。
意外と知られていないのですが、函館朝市の海鮮丼店は「朝市=早朝が本番」というイメージほど早朝に混みません。混雑のピークはむしろ観光客が動き出す9時以降です。函館に前泊していて6時台に動ける人にとって、開店直後は行列がほとんどない時間帯になります。朝が弱い人には勧めにくい方法ですが、待ち時間ゼロで巴丼にたどり着きたいなら、これが最も確実なルートです。
失敗しやすいのはラストオーダーの30分前
もう一つの典型的な失敗が、閉店時刻だけを見て向かってしまうケースです。夏季なら14時閉店ですが、ラストオーダーは13:40。13:45に到着すると、営業時間内なのに注文できません。冬季はさらに厳しく、13:10がラストオーダーです。
原因は単純で、公式サイト以外の情報サイトには閉店時刻しか載っていないことが多いからです。対策も単純で、「閉店時刻マイナス20分」を自分の中の締め切りにしておけば足ります。函館駅から徒歩2分なので、駅に着く時刻から逆算しやすいのも救いです。
特に、午前中にレンタカーで大沼や湯の川を回ってから朝市に戻る予定の人は注意してください。渋滞や駐車場探しで10分遅れることは普通にあります。海鮮丼を確実に食べたいなら、朝市を旅程の最初に置くほうが失敗しません。
定休日は元日のみ、ほぼ年中営業している
本店の定休日は元日です。函館市の公式観光情報サイトでも「元旦」と案内されており、年間を通してほぼ休みなく営業しています。年末年始に函館を訪れる人にとって、これは大きな安心材料になります。
年末年始の函館は営業している飲食店が限られるため、確実に開いている店を1軒押さえておく価値は高いです。1月2日以降であれば、朝から海鮮丼を食べる選択肢として機能します。
ただし、年末年始は営業時間を短縮する店も多く、臨時の変更が入る可能性は残ります。1月上旬に訪問する予定なら、公式サイトのお知らせを確認するか、電話で当日の営業時間を聞いておくのが確実です。
JR函館駅から徒歩2分|アクセスと駐車場が無料になる条件
きくよ食堂は函館駅からきわめて近い立地です。ただし、車で来る人には駐車場のルールを知っているかどうかで数百円の差が出ます。手段別に整理しておきます。
JR函館駅からは徒歩2分、迷いようがない距離
本店・支店ともにJR函館駅から徒歩2分です。函館駅を出て駅前広場を左手方向に進むと、すぐに函館朝市のエリアに入ります。朝市は複数の市場や横丁の集合体ですが、きくよ食堂の本店は市場内仲通りに面しているため、通りに入ってしまえば見つけやすい部類です。
この距離感が効くのは、列車で函館入りする人です。到着してそのまま朝食を取り、荷物をコインロッカーに預けて観光に出る、という流れが成立します。逆に帰りの列車の直前に寄るのも可能ですが、閉店時刻とラストオーダーの関係だけは確認してください。
注意点は、函館朝市が複数の建物に分かれていて、初見では迷いやすいことです。「朝市に着いた」と「きくよ食堂に着いた」は別なので、時間を計算するときは駅から5分程度みておくと安全です。

函館駅に着いたはいいけれど、目の前に朝市があって、大門の方にも店が並んでいて、結局どこに入ればいいのか決まらない。函館駅周辺のグルメは選択肢が多すぎるせいで、初…
市電で来る場合は函館駅前電停が最寄り
市電を使う場合も、函館駅前の電停が最寄りになります。湯の川温泉に泊まっている人や、元町・十字街エリアから移動してくる人は、市電で函館駅前まで来て徒歩というルートが分かりやすい選択です。
市電は本数が多く、観光客でも使いやすい交通手段です。1日乗車券を使って元町・五稜郭・湯の川を回る旅程を組んでいるなら、その途中で朝市に立ち寄る形にすれば移動が無駄になりません。
デメリットは朝の時間帯です。早朝に動きたい場合、市電の始発時刻と店の開店時刻が噛み合わないことがあります。6時台の開店直後を狙うなら、函館駅周辺や朝市徒歩圏の宿に泊まっておくほうが現実的です。
車で行くなら「2,200円」が駐車場無料のライン
車で訪れる場合、きくよ食堂は函館朝市連合会の提携駐車場を利用できます。2,200円以上の飲食で1時間分の無料券が受け取れる仕組みです。元祖函館巴丼が税込3,278円なので、1人でもこの丼を頼めば条件はクリアします。
逆に言えば、価格を抑えたメニューを1人で頼むと条件に届かない可能性があります。2人以上で行けばまず問題になりませんが、単独でミニサイズだけ頼む場合は無料券がつかない前提で考えておいてください。
無料になるのは1時間分です。丼を食べるだけなら十分ですが、そのまま朝市を歩き回ると超過します。買い物や食べ歩きを予定しているなら、超過分の料金は発生する前提で駐車場を選んでください。無料券の適用条件は変更される可能性があるため、会計時にレジで確認するのが確実です。
函館きくよ食堂は誰と行くかで正解が変わる|シーン別の頼み方と空港店という保険
同じ店でも、一人で来るのか家族で来るのかによって最適な動き方は変わります。ここまでの情報を、旅のスタイル別に組み替えておきます。
一人旅なら6時台の本店で巴丼一択
一人旅の強みは、時間を自由に動かせることです。開店直後の6時台に本店へ向かえば、待ち時間をほぼゼロにできます。カウンター的な使い方はできませんが、全席テーブル席で36席という規模なので、一人客が浮くような雰囲気の店でもありません。
頼むものは元祖函館巴丼のレギュラーで問題ありません。うに・いくら・ほたてを一度に確認できるので、「函館の海鮮はどんなものか」を1杯で把握できます。函館滞在が1泊2日のような短期なら、この効率の良さは大きな価値になります。
注意したいのは、朝6時台に食べると昼食が早く来ることです。9時台には小腹が空くので、朝市の食べ歩きを組み合わせるか、昼を軽めにする前提で予定を組んでおくと快適です。
カップル・友人同士は本店と支店で違う丼を頼む
2人以上で行くなら、同じメニューを頼むのはもったいない選択です。片方が元祖函館巴丼、もう片方がいくら丼や紅鮭親子丼を頼めば、1回の食事でネタの幅が広がります。支店に入れたなら、片方を海珍丼にする手もあります。
シーンとしては、朝市で朝食を済ませてから元町の坂や函館山に向かう流れが定番です。朝市は朝の時間を消費しても後の予定に影響しにくいエリアなので、旅程の頭に置く使い方が合っています。
ただし、取り分けを前提にするならわさびの件を思い出してください。わさび醤油がかかった状態で出てくるメニューがあるので、どちらかが苦手な場合は注文時に必ず伝えておきましょう。
家族連れは支店を予約、子どもにはチャイル丼
小さい子ども連れなら、支店に予約を入れるのが最も確実です。予約可の店舗があるという事実は、待ち時間に子どもを立たせずに済むという意味で大きな価値があります。本店は予約不可なので、家族連れは最初から支店を第一候補にして構いません。
子どもの食事については、小学生以下向けのチャイル丼が用意されています。大人の丼から取り分けると、わさびや量の調整で無理が出やすいので、個別に頼むほうが結果的にスムーズです。
注意点は、朝市エリアの通路が狭くベビーカーでの移動がしづらいことです。抱っこ紐のほうが動きやすい場面が多く、荷物は駅のコインロッカーに預けてから向かうと負担が減ります。
出張・帰り際なら新千歳空港店という保険がある
函館で食べ損ねた場合の保険として使えるのが、新千歳空港店です。国内線ターミナル3階の「市電通り」エリアにあり、公式サイトの表記では11:00〜20:30(L.O.20:00)、年中無休で営業しています。函館朝市の店が朝から昼までしか開いていないのに対し、空港店は夜まで営業しているのが最大の違いです。
出張で北海道に来た人や、道内を周遊して最後に新千歳から帰る人にとって、搭乗前の食事にそのまま組み込めるのは実用的です。函館まで足を延ばせなかった旅程でも、きくよ食堂の丼にはたどり着けます。
注意点は、価格帯が函館朝市の店舗と同じとは限らないことです。空港店のメニューと金額は公式サイトで確認してから向かってください。また搭乗時刻が迫っている状況では、混雑具合によって間に合わない可能性もあるため、保安検査の時間から逆算して余裕を持って動きましょう。

北海道旅行の最後、新千歳空港で「やっぱり海鮮丼をもう一杯食べておきたい」と思ったものの、フロアマップを見て手が止まった経験はありませんか。空港内には海鮮を出す店…
| 住所 | 〒066-0012 北海道千歳市美々 新千歳空港国内線ターミナルビル3F |
| 電話番号 | 0123-21-9943 |
| 営業時間 | 11:00〜20:30(L.O.20:00) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 予約 | 予約不可 |
| アクセス | 新千歳空港 国内線ターミナル3階「市電通り」 |
| 公式サイト | 味処 きくよ食堂 公式サイト |
まとめ|函館きくよ食堂は「本店と支店の使い分け」を知っているかで満足度が変わる
函館きくよ食堂は、昭和31年創業で函館朝市の海鮮丼の元祖とされる店です。看板の元祖函館巴丼は税込3,278円で、うに・いくら・ほたてを三つ巴に盛った一杯。ごはんは道産米ふっくりんこを炭炊きの蒸し釜戸で炊き、いくらは毎日使う分だけ特製の醤油だれに漬けるという工程を公式に説明している店でもあります。「有名だから」ではなく、素材の扱いを開示している店だという点が、選ぶ理由になります。
実際に行くうえで一番効く知識は、本店と支店が徒歩30秒だという事実です。本店は36席・予約不可、支店は予約可で海珍丼という限定メニューがあります。行列を見て「今日は無理だ」と諦める前に、30秒歩いて支店を覗く。それだけで待ち時間が大きく変わります。3人以上なら、最初から支店に電話して席を押さえるのが最短です。
時間まわりでは、季節による閉店時刻の違いとラストオーダーに気をつけてください。5月から11月は14:00閉店(L.O.13:40)、12月から4月は13:30閉店(L.O.13:10)です。閉店時刻だけを見て向かうと、営業時間内なのに注文できないという事態になります。車で行くなら、2,200円以上の飲食で提携駐車場が1時間無料になる点も覚えておくと得です。
最初の一歩としておすすめしたいのは、訪問日を決めた時点で函館朝市を旅程の先頭に置くことです。そのうえで、3人以上なら支店に予約の電話を入れる、1〜2人なら開店直後の6時台を狙う。この2択で動けば、行列に時間を吸われることはほぼなくなります。函館に着いた朝、まだ市場が動き始めたばかりの時間に温かいごはんと冷たい海鮮を味わうところから、旅を始めてみてください。
※価格・営業時間は変更される場合があります。最新情報は味処 きくよ食堂 公式サイトおよび函館市公式観光情報サイトでご確認ください。

コメント