函館旅行の朝、ホテルの朝食を抜いてまで行くべきなのか。函館朝市のおすすめを調べ始めると、海鮮丼の店が何十軒も出てきて、結局どこに入ればいいのか分からなくなります。しかも市場は1つではなく、通りをはさんでいくつもの建物が並んでいて、初めてだと入口の時点で迷います。
先に結論をお伝えします。函館朝市は「どこの店がおいしいか」より「どの市場に入るか」を決めるほうが早いです。海鮮丼を食べたいならどんぶり横丁市場、イカ釣りや買い物も楽しみたいなら駅二市場、野菜や産直品を見たいなら函館朝市ひろば。この3つの性格を頭に入れておくだけで、当日の動きが驚くほどスムーズになります。
この記事では、公式サイトで価格と営業時間を確認できた海鮮丼の店4軒を軸に、市場ごとの歩き方、季節で1時間変わる開店時間、駐車場の無料サービスの条件まで、旅行前に知っておきたいことをまとめました。札幌から函館へ何度も足を運んでいる目線で、正直な注意点も一緒に書いています。
・函館朝市を構成する市場の違いと、目的別の入り方
・公式サイトで価格を確認できた海鮮丼の名店4軒の比較
・季節で1時間ずれる開店時間と、閉店時間の落とし穴
・活いか釣りの仕組みと、駐車場が60分無料になる条件
函館朝市のおすすめは「どの店か」より「どの市場か」で決まる

函館朝市は1つの建物ではなく、4つの施設が集まった総称
函館朝市という名前で1軒の市場をイメージしていると、現地で必ず戸惑います。公式サイトのマップによれば、函館朝市は「函館朝市ひろば」「産直市(生産者直売市場)」「えきに市場」「どんぶり横丁市場」の4つの施設で構成されていて、それぞれ運営する組合や会社が違います。つまり同じ函館朝市でも、建物が変われば店の顔ぶれも雰囲気もまるごと変わるということです。
この構造を知らないまま歩くと、最初に入った建物だけを見て「思ったより小さい」と感じて帰ってしまうことになります。逆に、目的の建物を決めて入れば、滞在1時間でも満足度の高い朝になります。旅程がタイトな人ほど、事前に狙いを1つに絞っておくのが得策です。
注意したいのは、営業時間が施設ごとにも店ごとにも違う点です。市場全体としては年中無休とされていますが、これは「どこかしらの店は開いている」という意味であって、目当ての1軒が開いている保証にはなりません。定休日を設けている店もあるので、行き先が決まっている場合は前日までに公式サイトかSNSを見ておくと安心です。詳しい構成は函館朝市オフィシャルサイトのマップで確認できます。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9-19 |
| 電話番号 | 0138-22-7981 |
| 営業時間 | 1月〜4月 6:00〜14:00過ぎ/5月〜12月 5:00〜14:00過ぎ(店舗により異なる) |
| 定休日 | 年中無休(店舗ごとに異なる) |
| アクセス | JR函館駅から徒歩1分 |
| 駐車場 | あり(函館朝市駅前駐車場・函館朝市駐車場) |
| 公式サイト | 公式サイト |
海鮮丼が目的ならどんぶり横丁市場にまっすぐ向かう
朝ごはんに海鮮丼を食べたい、それだけが目的という人は、どんぶり横丁市場に直行するのが最短ルートです。公式サイトの店舗一覧には19店舗が掲載されていて、その大半が食堂・寿司店・ラーメン店といった飲食店。1つの建物の中で店を見比べて、そのまま座れます。
アクセスはJR函館駅から徒歩1分。列車で着いてスーツケースを引いたまま向かえる距離で、朝の新幹線接続で函館入りした人にも扱いやすい立地です。建物の中は通路をはさんで店が向かい合っているので、雨や雪の日でも濡れずに移動できます。冬の函館は風が強い日が多いので、この「屋内で完結する」という点は想像以上にありがたく感じるはずです。
デメリットもあります。店が密集しているぶん、観光シーズンの朝は通路そのものが混み合い、ゆっくりメニューを見比べる余裕がなくなります。呼び込みの声も多く、じっくり選びたい人には落ち着かない環境かもしれません。入る店をあらかじめ1〜2軒に絞っておくと、この雑踏に流されずに済みます。店舗一覧はどんぶり横丁市場の公式サイトで見られます。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9番15号 |
| 電話番号 | 0138-22-6034 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩1分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
体験も買い物もしたいなら駅二市場が守備範囲が広い
「せっかく市場に来たのだから、食べるだけで終わりたくない」という人には駅二市場が向いています。函館駅二商業協同組合が運営する屋内型の市場で、名物の活いか釣堀があるのがここ。魚介の販売店や土産物店も並んでいて、食事・体験・買い物を1か所で片付けられます。
家族連れや、子ども連れの旅程に組み込みたい人には特に相性が良い場所です。イカ釣りは順番待ちが発生することもありますが、待っている間に周りの店を見て回れるので、時間が完全に無駄にはなりません。ひとり旅でも、朝食のあとに海産物を眺めて土産を選ぶ流れが自然に作れます。
気をつけたいのは、営業時間が公式サイト上ではっきり示されていない点です。市場全体の目安時間と、事務局の受付時間は別物なので、開店直後を狙うなら市場全体の営業時間に合わせて動くのが無難です。イカ釣りの実施状況も日によって変わるため、当日の告知を確認してから向かうと空振りを避けられます。詳細は駅二函館朝市の公式サイトに掲載されています。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9-19 |
| 電話番号 | 0138-22-5330 |
| 駐車場 | あり(2箇所) |
| 公式サイト | 公式サイト |
野菜・果物・産直品を見たいなら函館朝市ひろば
海鮮以外にも目を向けたい人は、函館朝市ひろばを歩いてみてください。青果や野菜・果物の販売、蟹や塩干物のコーナー、乾物・珍味、食品・雑貨・菓子の店、飲食店、そして生産者直売所までが集まった施設で、道南の農産物が並ぶのがこの建物の個性です。海鮮だけの市場とは、売り場の色合いがはっきり違います。
営業は通年で、開店は5時ごろから随時、閉店は13時30分が目安とされています。海鮮丼の店より終わりが早い時間帯なので、「昼前にひろばを見て、そのあと函館駅方面に戻る」くらいの組み立てが現実的です。朝いちで丼を食べてから買い物に回る流れなら、時間の使い方としてきれいに収まります。
注意点として、生産者直売のコーナーは並ぶ品が季節と入荷次第で変わります。前に来たときにあったものが今回はない、ということが普通に起こる場所です。これは欠点というより市場の本来の姿なので、「その日にあるものを買う」という気持ちで行くと楽しめます。運営元の情報は元祖函館朝市 渡島蔬菜農業協同組合の公式サイトにまとまっています。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9番22号 |
| 電話番号 | 0138-23-5185 |
| 営業時間 | 5:00頃〜13:30(店舗により異なる) |
| 定休日 | 通年営業 |
| 公式サイト | 公式サイト |
朝から並ぶ価値がある海鮮丼の名店4軒
元祖の看板を守り続けるきくよ食堂本店
函館朝市で海鮮丼を1杯だけ選ぶなら、まず候補に挙がるのがきくよ食堂本店です。昭和31年創業で、函館朝市の海鮮丼の元祖とされる店。看板メニューの元祖函館巴丼は税込3,278円(税抜2,980円)で、うに・いくら・ほたてを盛り合わせた、この店の名前を作ってきた一杯です。
営業時間は5月〜11月が6:00〜14:00(ラストオーダー13:40)、12月〜4月が6:00〜13:30(ラストオーダー13:10)。無休ですが元日は休みです。アクセスはJR函館駅西口から徒歩2分、市電函館駅前から徒歩3分。朝6時から開いているので、午前中に大沼や湯の川へ移動する日程でも、出発前にきちんと朝食を組み込めます。
いくら丼は税込3,058円(税抜2,780円)、紅鮭親子丼は税込2,508円(税抜2,280円)。うにの価格が読みにくい時期でも、いくらや鮭を軸にしたメニューなら予算の見通しが立ちます。注意したいのは、本店は席の予約を受け付けていないこと。人数が多いグループや、確実に座りたい事情がある場合は、予約を受け付けている朝市支店を検討したほうがスムーズです。価格とメニューは味処 きくよ食堂の公式サイトで確認できます。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町11番15号 |
| 電話番号 | 0138-22-3732 |
| 営業時間 | 5月〜11月 6:00〜14:00(L.O.13:40)/12月〜4月 6:00〜13:30(L.O.13:10) |
| 定休日 | 無休(元日を除く) |
| アクセス | JR函館駅西口から徒歩2分、市電函館駅前から徒歩3分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
丼の上で足が動く、一花亭たびじの活いか踊り丼
写真で見たあの丼を食べたい、という動機で行くなら一花亭たびじです。名物の活いか踊り丼は、いけすの活いかをその場でさばいて丼にのせ、醤油をかけると足が動くという一皿。透き通ったイカの手前に自家製いくらが添えられていて、見た目のインパクトが強い丼として知られています。
価格は時価です。イカは漁の状況で仕入れ値が動く食材なので、日によって金額が変わります。予算を固めておきたい人は、席に着く前にその日の値段を確認しておくと安心です。営業時間は6:00〜14:00で無休、どんぶり横丁市場の中にあり、JR函館駅から徒歩1分。席は1階のカウンター・椅子席・小上がりと2階の椅子席を合わせて58席あります。
正直に書いておくと、この丼は万人向けではありません。生きたイカが動く様子を見て食べる形なので、苦手意識がある人や小さな子どもには刺激が強い場合があります。同行者にその点を伝えないまま連れて行くと、席についてから気まずくなります。逆に、市場でしか味わえない体験を求めているなら、これ以上分かりやすい一杯もありません。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9-15 どんぶり横丁市場内 |
| 電話番号 | 0138-27-6171 |
| 営業時間 | 6:00〜14:00 |
| 定休日 | 無休 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩1分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
小鉢が付く家庭的な食堂、朝市の味処茶夢
観光地の食堂は素っ気ない、という先入観をくつがえすのが朝市の味処茶夢です。どんぶり横丁市場内にあり、煮物やサラダなどの小鉢がサービスで付く家庭的な食堂として知られています。丼だけで終わらず、おかずを少しつまみながら食べられるのがこの店の持ち味です。
看板は函館丼2,100円。生ウニ・イクラ・カニを盛った内容で、この構成としては手に取りやすい価格帯です。うにといくらを主役にしたい日は生うに・イクラ丼3,000円、丼ではなく定食で函館らしさを味わいたい日はいか刺定食1,300円という選び方もできます。丼が続いて重く感じてきた旅の後半には、いか刺定食のような定食がちょうど良く収まります。
営業時間は7:00〜14:00で、定休日は不定休。支払いは現金とPayPayに対応しています。ここで注意したいのが不定休という点で、曜日で決まっていないぶん、事前の確認が効きにくいということです。この店を目当てに朝の予定を組むなら、代わりに入る店を同じ建物の中で1軒決めておくと、閉まっていたときに慌てずに済みます。店舗情報はどんぶり横丁市場の公式店舗ページに出ています。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9番15号 どんぶり横丁市場内 |
| 電話番号 | 0138-27-1749 |
| 営業時間 | 7:00〜14:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩1分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
ネタを自分で組み合わせられるマルイシ食堂
「うにが苦手」「いくらは多めがいい」といった好みがはっきりしている人には、マルイシ食堂が扱いやすい店です。ネタを選んで組み合わせるお好み丼があり、お好み3色丼1,980円、お好み2色丼1,800円という形で、自分の好きなものだけで丼を作れます。苦手なネタを避けられるのは、同行者の好みがバラバラなときにも効いてきます。
盛り合わせで選ぶなら、ウニ・イクラ・サーモン・ホタテ・カニが並ぶマルイシ丼2,980円、うにといくらに絞ったウニ・イクラ丼2,900円、カニを加えたウニ・イクラ・カニ丼2,600円。予算を抑える日は、マグロ・サーモン・ホタテ・イクラのNO.1丼1,580円や、サーモン・イクラ・ホタテ・エビのサービス丼1,680円が候補になります。丼とそばを組み合わせたどんぶりとおそばセット1,900円、NO.1丼にミニホッケかハラスが付く定食2,030円もあり、朝から海鮮だけでは重いという人にも選択肢があります。
営業時間は夏季6:30〜14:30、冬季8:00〜14:00で、定休日は木曜日。冬季は開店が8時になるので、早朝から動きたい冬の旅程では他の店と組み合わせて考える必要があります。木曜が旅程に入っている人は、この1軒を当てにしないほうが安全です。メニューはマルイシ食堂の公式サイトに掲載されています。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9番15号 どんぶり横丁市場内 |
| 電話番号 | 0138-84-1066 |
| 営業時間 | 夏季 6:30〜14:30/冬季 8:00〜14:00 |
| 定休日 | 木曜日 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩1分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
4軒を営業時間と価格帯で並べて比べる
同じ函館朝市の中でも、開店時刻・定休日・価格帯は店ごとにはっきり差があります。公式サイトで確認できた内容を、さっぽろノート調べとして表にまとめました。旅程の時間帯と予算から逆算すると、選ぶべき1軒が自然に絞られます。
| 比較項目 | きくよ食堂本店 | 一花亭たびじ | 朝市の味処茶夢 | マルイシ食堂 |
|---|---|---|---|---|
| 開店時刻 | 6:00 | 6:00 | 7:00 | 夏6:30/冬8:00 |
| 定休日 | 無休(元日除く) | 無休 | 不定休 | 木曜日 |
| 看板メニュー | 元祖函館巴丼 税込3,278円 |
活いか踊り丼 時価 |
函館丼 2,100円 |
マルイシ丼 2,980円 |
| 抑えめの選択肢 | 紅鮭親子丼 税込2,508円 |
— | いか刺定食 1,300円 |
NO.1丼 1,580円 |
| 向いている人 | 王道を押さえたい | 体験を重視 | 定食も食べたい | 好みで選びたい |
何時に行けば空いている?季節で1時間ずれる開店時間

5月〜12月は5時台、1月〜4月は6時台スタート
函館朝市の営業時間は、公式サイトによると1月〜4月が6:00〜14:00過ぎ、5月〜12月が5:00〜14:00過ぎです。1時間の差があるので、同じ「朝いち」でも訪問月によって現地の景色は変わります。夏に来た記憶のまま冬に5時台へ向かうと、まだ開いていない店の前で待つことになります。
この時間差が効いてくるのは、朝の移動を挟む日程です。函館から札幌や新青森方面へ移動する日は、出発時刻から逆算して市場に滞在できる時間を決めておく必要があります。逆に函館泊が続く日なら、開店直後に丼を食べて一度ホテルに戻り、荷物を置いてから改めて買い物に出るという二段構えも取れます。
注意したいのは、この時間はあくまで市場全体の目安であり、店ごとに開店時刻が違うということです。本記事で紹介した4軒だけを見ても、6:00開店から冬季8:00開店まで幅があります。「市場は5時から開いている」という情報だけを頼りにすると、目当ての店だけが閉まっているという事態になります。営業時間の一次情報は函館朝市オフィシャルサイトで確認するのが確実です。
混雑を避けたいなら開店直後か、ラストオーダー手前
ゆっくり座って食べたいなら、開店直後を狙うのが素直な選択です。宿泊客が朝食を終えて動き出す前の時間帯なら、人気店でも比較的すんなり入れます。観光バスが到着する時間帯と重なると、通路が一気に混み合って、店選びどころではなくなります。
もう1つの狙い目が、ラストオーダー手前の時間帯です。きくよ食堂本店のラストオーダーは5月〜11月が13:40、12月〜4月が13:10。この直前は昼のピークが引いていることが多く、席に余裕が出ます。ただしネタの残り具合によっては、選べるメニューが減っている可能性があります。何を食べるかが決まっている人ほど、遅い時間は避けたほうが確実です。
時間帯の使い分けは、旅の目的によって変えるのが実用的です。写真をしっかり撮りたい人は光が回る朝の時間、市場の活気そのものを味わいたい人は人が増えてくる時間、静かに食べたい人は開店直後。同じ市場でも、入る時間で受ける印象がまるごと変わります。
市場全体の営業時間が「14時過ぎまで」でも、各店のラストオーダーはもっと早い時間に設定されています。きくよ食堂本店は12月〜4月がラストオーダー13:10、閉店13:30。函館朝市ひろばは13:30が閉店の目安です。原因は「市場の時間=店の時間」と思い込むこと。対策は、行きたい店のラストオーダーを基準に到着時刻を決めることです。昼過ぎに市場へ向かう日は、最低でも閉店の1時間前には着いておくと安全です。
冬に行くなら、防寒より先に営業日を確認する
冬の函館朝市は、夏とは別の場所だと思ったほうが実態に近いです。開店が6時台にずれ、店によっては冬季の開店時刻をさらに遅くしています。マルイシ食堂は冬季が8:00〜14:00で、夏季の6:30〜14:30と比べると朝の使える時間が短くなります。
寒さ対策ももちろん必要ですが、それ以上に効くのが営業日の確認です。冬季は観光客が減る時期にあたるため、店側も休みを取りやすくなります。木曜定休のマルイシ食堂のように曜日が決まっている店なら事前に避けられますが、不定休の店は当日にならないと分かりません。
冬に訪れる人へのすすめは、屋内で完結するどんぶり横丁市場や駅二市場を主戦場にすることです。どちらもJR函館駅のすぐそばで、建物の中で店を回れます。外を歩く距離が短いぶん、朝の冷え込みが強い日でも予定を崩さずに済みます。

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食べるだけで終わらせない、市場でしかできない体験
元祖活いか釣堀は、季節でイカの種類が入れ替わる
駅二市場の名物が、元祖活いか釣堀です。いけすで泳ぐイカを自分で釣る体験ができ、料金は時価。公式サイトでも料金は時価と明記されていて、日々の漁の状況で変わります。金額を先に知っておきたい場合は、公式のSNSなどでその日の情報を確認してから向かうのが確実です。
面白いのは、季節でイカの種類が入れ替わる点です。1月〜5月はヤリイカ、6月〜12月はマイカ(スルメイカ)が対象になります。同じ「イカ釣り」でも、訪れる時期によって釣れるイカが違うということ。函館に何度か来ている人なら、前回と違う季節を選ぶだけで新しい体験になります。
子ども連れの旅程には特に組み込みやすい体験ですが、注意点もあります。順番待ちが発生することがあり、混み合う時間帯は少し待つ覚悟がいります。また生き物を扱う体験なので、抵抗がある人は無理に参加しない選択も大切です。実施内容は駅二函館朝市の公式ページに掲載されています。
釣ったあとにもらえる割引券を、その日のうちに使い切る
イカ釣りには小さな特典が付いています。1回につき買い物割引券がもらえ、1等は200円割引、2等は100円割引。いずれも駅二市場内で当日のみ有効です。体験して終わりではなく、そのまま市場での買い物につながる仕組みになっています。
この券を活かすなら、イカ釣りを買い物の前に済ませておくのが順番として正解です。先に土産物を買ってしまうと、券をもらったときには買うものがない、という流れになります。滞在時間が短い人ほど、体験と買い物の順番を意識しておくと無駄がありません。
注意点は「当日のみ」「駅二市場内のみ」という2つの制約です。翌日に持ち越すことも、別の市場で使うこともできません。函館朝市はいくつもの施設に分かれているので、どんぶり横丁市場で買い物をするつもりだった人は、券が使えないまま帰ることになります。券をもらった時点で、使う店をその場で決めておくのがおすすめです。
意外と知られていないのですが、函館朝市は「朝ごはんの場所」と決めつけないほうが楽しめます。市場全体の営業は14時過ぎまで続き、13時前後は朝のピークが引いて通路が落ち着きます。朝早く起きるのが苦手な人、前夜に函館の夜景を見て就寝が遅くなった人は、無理に5時台を狙わず、遅めの時間に市場へ向かうという選択肢があります。人が少ないぶん、店の人とゆっくり話せるのもこの時間帯の良さです。
雨の日・悪天候の日こそ市場が効いてくる
函館旅行で天気が崩れると、五稜郭も函館山も楽しみが半減します。そんな日にこそ、屋内型の市場が旅程を救います。どんぶり横丁市場も駅二市場も屋内で、JR函館駅から徒歩1分の距離。傘を差す時間がほとんどないまま、食事と買い物と体験をまとめて片付けられます。
特に冬の函館は、雪より風がこたえる日が多い土地です。海が近いぶん風が強く、体感温度が一気に下がります。屋外の観光地を1つ削って、そのぶん市場での滞在を長くするという組み替えは、現地で判断できる現実的な逃げ道になります。
ただし、悪天候の日は同じことを考える観光客が集まるため、屋内施設は普段より混み合います。席を待つ時間が延びる可能性を見込んで、余裕のある時間配分にしておくと落ち着いて過ごせます。時間が読めない日は、予約を受け付けている店を選ぶという判断も有効です。
予算とシーンで選ぶ、後悔しない回り方
予算を抑えたい日の丼の選び方
函館朝市の海鮮丼は3,000円前後のメニューが目立ちますが、予算を抑える選択肢もきちんとあります。マルイシ食堂のNO.1丼1,580円は、マグロ・サーモン・ホタテ・イクラという構成で、朝食としては十分な内容です。サービス丼1,680円やおすすめ丼1,580円も同じ価格帯にあります。
丼にこだわらないなら、朝市の味処茶夢のいか刺定食1,300円という手もあります。函館らしさをイカで押さえつつ、価格は最も抑えられる部類です。旅の後半で外食続きになり、丼が重く感じてきたタイミングにもちょうど合います。
予算を抑える場合の注意点は、価格だけで選ぶと満足度が下がりやすいことです。「安く済ませた」で終わってしまい、函館まで来た実感が薄れます。避けたいなら、1回だけ贅沢する食事を旅程の中で決めておき、それ以外を抑えるという配分にするのが現実的です。函館朝市を1食は本命に据えるなら、そこに予算を寄せる価値はあります。
思い切り贅沢したい日は、うにといくらに寄せる
せっかく北海道まで来たのだから、という日は迷わず看板メニューを頼むのが正解です。きくよ食堂本店の元祖函館巴丼は税込3,278円、いくら丼は税込3,058円。朝市の味処茶夢の生うに・イクラ丼は3,000円。マルイシ食堂のマルイシ丼2,980円は、うに・いくらに加えてサーモン・ホタテ・カニまで並びます。
使い分けの目安として、うにといくらを主役に味わいたいなら生うに・イクラ丼やいくら丼、いろいろなネタを一度に楽しみたいならマルイシ丼や元祖函館巴丼という選び方になります。記念日の旅行や、家族へのお礼を兼ねた旅なら、この価格帯を1食に据えるだけで印象が変わります。
注意点は、うにが年間を通して同じ状態で並ぶわけではないということです。海産物は入荷次第で内容が変わり、時価のメニューは日によって金額も動きます。「この日にこの丼を食べる」と固く決めるより、その日に良いものを出してくれる店を信じるほうが、結果として満足度は高くなります。
| 函館朝市で朝食をとるメリット | デメリット |
|---|---|
| JR函館駅から徒歩1分で移動が楽 6時台から開いている店があり朝の時間を有効に使える 食事・買い物・体験が1エリアで完結する 屋内施設が多く天候に左右されにくい | ホテルの朝食代が無駄になる場合がある 看板メニューは3,000円前後で朝食としては高め 観光シーズンは通路も店内も混み合う 時価メニューは予算が読みにくい |
ひとり旅・家族連れ・カップルで変わる正解
同じ函館朝市でも、誰と行くかで選ぶべき店は変わります。ひとり旅なら、カウンター席のある食堂が気楽です。一花亭たびじは1階にカウンター席があり、全58席という規模なので、ひとりでも席を確保しやすい構えになっています。開店直後に入れば、静かに丼と向き合う時間が取れます。
家族連れ、特に子どもがいる場合は駅二市場を軸に組み立てるのが分かりやすいです。イカ釣りという分かりやすい体験があり、待ち時間も市場を見て回れば退屈しません。食事は、ネタを選べるマルイシ食堂のお好み2色丼1,800円のように、苦手なものを外せる店だと家族全員が納得しやすくなります。
カップルや友人同士なら、はしごという選び方が効きます。1軒で丼を分け合い、もう1軒で定食や単品を頼めば、少しずつ多くの味を試せます。注意したいのは、朝から海鮮を続けて食べると想像以上に満腹になること。2軒目を計画に入れるなら、1軒目は控えめな量にしておくと最後まで楽しめます。

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買って帰る海産物とお土産、失敗しない見極め方
海鮮を買うか、加工品を買うかを先に決める
市場での買い物は、生鮮を買うのか、日持ちする加工品を買うのかで動き方が変わります。生の魚介や活きたカニは、その日のうちに食べるか配送を手配するかの二択。乾物・珍味・塩干物なら持ち帰りやすく、旅程の途中で買っても荷物の負担が小さく済みます。
函館朝市ひろばには、青果や野菜・果物、蟹・塩干物のコーナー、乾物・珍味、食品・雑貨・菓子の店に加えて生産者直売所まで揃っています。海産物だけでなく道南の農産物も見たい人には、この施設が回りやすい構成です。営業の目安は5時ごろから13時30分までなので、買い物を後回しにしすぎないほうが安全です。
注意点は、旅程の最終日以外に生鮮を買うと扱いに困ることです。ホテルの冷蔵庫は容量が限られていますし、移動中の保冷も簡単ではありません。旅の序盤に市場へ行くなら加工品中心、最終日に行くなら生鮮も候補、と切り分けておくと荷物のトラブルを避けられます。
値札のない商品は、手に取る前に価格を確認する
市場の買い物で戸惑いやすいのが、値札が出ていない商品です。海産物は時価で扱われることがあり、大きさや重さで価格が変わります。気になった商品があれば、まず価格を尋ねる。この一手間だけで、会計時の想定外を防げます。
尋ねること自体をためらう必要はありません。市場は価格を聞かれることが前提の場所で、聞いたら買わなければいけないという決まりもありません。むしろ、産地や食べ方を聞いておくと、家に帰ってから調理で迷わずに済みます。
もう1つ確認しておきたいのが、配送の可否です。店によって発送の扱いが違うので、送るつもりで買ったのに手配できなかった、という事態を避けるには購入前に聞くのが確実です。特に生鮮は、送り先の受け取り日時まで決めておく必要があります。買い物の前に、その日の予定と帰宅日を頭に入れておきましょう。
生産者直売のコーナーは、並ぶ品がその日の入荷で変わります。前回あった野菜が今回はない、というのが当たり前の売り場です。だからこそ「珍しいものがあったらその場で買う」が正解になります。次の日に来ればいい、と思って見送った品が翌日には並んでいないことは普通に起こります。市場は在庫が積んである店舗とは、そもそも仕組みが違うのです。
朝市で買うもの、駅や空港で買うものを分ける
函館の土産をすべて朝市で揃える必要はありません。市場が得意なのは海産物と乾物、産直の農産物です。菓子類や定番の箱入り土産は、駅や空港でも買えるものが多く、荷物になる時間を短くできます。
実際の組み立てとしては、朝市では市場でしか手に入らないものに絞り、帰りの動線で買えるものは後回しにする形が現実的です。朝いちで大量に買い込むと、そのあとの観光がすべて荷物との戦いになります。函館駅のロッカーやホテルの手荷物預かりを使うにしても、移動の手間は残ります。
注意したいのは、市場でしか買えないと思っていた商品が、実は他でも扱われている場合があることです。「ここだけ」と決めつけず、気になる商品は取り扱い店を確認してから判断すると、買い逃しも買いすぎも防げます。土産の選び方は下の記事にまとめています。

函館のお土産売り場に立つと、似たような箱が壁一面に並んでいて、どれを選べばいいのか手が止まりませんか。チーズケーキ、修道院のクッキー、レトルトカレー、地元限定の…
アクセスと駐車場、当日に迷わないための最終確認
JR函館駅から徒歩1分という距離感を活かす
函館朝市の最大の強みは立地です。JR函館駅から徒歩1分。どんぶり横丁市場も一花亭たびじも朝市の味処茶夢もマルイシ食堂も、同じ徒歩1分の圏内にあります。きくよ食堂本店はJR函館駅西口から徒歩2分、市電函館駅前から徒歩3分。いずれも駅から歩いて完結する距離です。
この距離感が効くのは、列車の待ち時間が中途半端に空いた場面です。乗り換えまで1時間あるなら、市場で丼を食べて戻ってくることが現実的な選択肢になります。スーツケースを引いたままでも移動できるので、宿へ向かう前に立ち寄るという使い方もできます。
注意点は、徒歩1分という表記が「市場の入口まで」の目安だということです。市場そのものは複数の建物に広がっているので、目的の店が別の建物にある場合は、そこから数分歩くことになります。時間を詰めて動く人は、行きたい店がどの施設に入っているかを事前に確認しておくと安全です。
駐車場は20分100円、条件を満たせば60分無料
車で向かう人は、函館朝市駅前駐車場・函館朝市駐車場が利用できます。料金は20分100円が基本で、16:00〜21:00は1時間100円、21:00〜翌6:00は最大500円という設定です。朝市の利用時間帯は20分100円の区分に当たるので、滞在時間の見積もりが料金に直結します。
知っておきたいのが無料サービスです。加盟店で1店舗2,200円以上を利用すると、60分無料のサービスが受けられます。海鮮丼を1杯食べるだけでも、店とメニューによっては条件に届きます。駅二市場にも駐車場が2箇所あり、同じく1店舗2,200円以上の利用で60分無料の対象です。
注意したいのは「1店舗で」という条件です。複数の店で少しずつ買って合計が超えても、条件を満たしたことにはなりません。買い物を分散させる予定なら、どこか1軒でまとめて買うほうが結果的に得になります。駐車場の詳細は函館朝市オフィシャルサイトと駅二函館朝市のアクセスページで確認できます。
条件を満たしていても、店で手続きをしなければ60分無料は適用されません。原因は「駐車場を使っている」と店に伝えないまま会計を済ませてしまうこと。対策は、会計の前に車で来ていることを店の人に伝え、駐車券を出すことです。条件は1店舗で2,200円以上。複数店の合算では対象になりません。3店で分けて買うより、1店でまとめたほうが無料サービスに届きやすい、という逆転が起きます。
函館朝市の疑問、行く前に片付けておく
最後に、旅行前に迷いやすい点を整理しておきます。営業日・時間・価格はいずれも施設ごと店ごとに違うため、「函館朝市はこう」と1つにまとめて覚えないことが、当日いちばん役に立ちます。
もう1つ整理しておきたいのが、朝食を市場で取るか宿で取るかの判断です。ホテルの朝食が旅行代金に含まれている場合、市場で食べると二重の出費になります。宿の朝食を1日ぶんだけ外す、あるいは市場では軽めの定食にする、といった調整をしておくと、予算面でも胃袋の面でも無理がありません。
まとめ:函館朝市のおすすめは目的から逆算すれば迷わない
最初の一歩としておすすめしたいのは、旅程表を開いて函館朝市に使える時間を数字で書き出すことです。1時間しかないならどんぶり横丁市場で丼を1杯。2時間あるなら丼のあとに駅二市場でイカ釣りと買い物。3時間取れるなら函館朝市ひろばまで足を延ばして産直品を見る。持ち時間が決まれば、行き先は自然に決まります。あとは、行きたい店の開店時刻とラストオーダーを1回だけ調べておけば、当日に迷う場面はほとんどなくなります。
なお、営業時間・定休日・価格は変更される場合があります。特に時価のメニューは日によって金額が動くため、お出かけ前に各店の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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