函館駅に着いたはいいけれど、目の前に朝市があって、大門の方にも店が並んでいて、結局どこに入ればいいのか決まらない。函館駅周辺のグルメは選択肢が多すぎるせいで、初めて来た人ほど「無難なチェーン店」に入って終わってしまいがちです。
先に結論を書きます。函館駅周辺は駅を出て徒歩5分の範囲だけで、海鮮丼・塩ラーメン・屋台村・テイクアウトの4ジャンルが全部そろう珍しい街です。だから「何時にお腹が空くか」を決めれば、行く店はほぼ自動的に決まります。朝6時なら朝市、昼なら老舗ラーメン、夜なら屋台村、列車の時間が迫っているなら駅前のテイクアウト。この4択で迷いは消えます。
この記事では、函館駅から歩ける範囲の代表的な8スポットを、営業時間・価格・混む時間まで含めて整理しました。どの店も朝と夜で顔が変わるので、時間帯ごとの向き不向きもあわせて紹介します。旅程を組む前にざっと読んでおくと、函館滞在の食事が一気にラクになります。
・函館駅から徒歩5分圏で完結する4ジャンルの位置関係
・朝市の海鮮丼3店の価格・開店時間・定休日の違い
・老舗塩ラーメンと屋台村を無駄なくハシゴする時間割
・列車の時間が迫ったときに買うべき駅前テイクアウト
函館駅周辺グルメが徒歩5分で完結する3つの理由

駅の目の前が市場という、全国的にも珍しい立地
函館駅周辺が食べ歩きに強いのは、駅を出た瞬間に市場が広がっているからです。函館朝市はJR函館駅より徒歩約1分。約1万坪の敷地に約250店舗がひしめいていて、鮮魚店と食堂が混在しています。札幌の場外市場が地下鉄駅から離れているのと比べると、この距離感は圧倒的です。
この立地が効くのは、荷物を持ったまま動ける点です。特急や飛行機で着いてすぐ、コインロッカーに荷物を入れる前でも歩ける距離なので、朝一番の便で着いた人がそのまま朝食にできます。逆に言うと、ホテルにチェックインしてから出直すと朝市の営業時間が終わっているという事態が起きやすいので、着いたらまず市場、が正解です。
注意点としては、朝市は「観光客向けの通り」と「地元の鮮魚店」が混ざっていること。声をかけてくる店に流されると予定になかった買い物をすることになります。まずは端から端まで一往復して、店の雰囲気と価格帯を見てから決めると失敗しません。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町9-19 |
| 電話番号 | 0138-22-7981 |
| 営業時間 | 1月〜4月 6:00〜14:00過ぎ/5月〜12月 5:00〜14:00過ぎ(店舗により異なる) |
| 定休日 | 年中無休(店舗ごとに異なる) |
| アクセス | JR函館駅より徒歩約1分 |
| 駐車場 | 朝市駐車場あり(20分100円、16:00〜21:00は1時間100円、21:00〜6:00は最大500円。加盟店1店舗で2,200円以上利用すると60分無料) |
| 公式サイト | 公式サイト |
大門エリアまで足を伸ばすと夜の選択肢が増える
朝市が朝の主役なら、夜の主役は駅の反対側にある大門エリアです。函館ひかりの屋台 大門横丁はJR函館駅から徒歩5分、市電「函館駅前」電停からなら徒歩4分。約800平方メートルの敷地に26店が集まっていて、これは東北以北で最大規模の屋台村です。
ここが便利なのは、1軒あたりのカウンターが小さいぶん回転が早く、混んでいても20分ほど待てば席が空くことが多い点です。ラーメン、海鮮、洋食、寿司、バーとジャンルもばらけているので、同行者の好みが割れたときの調整弁にもなります。出張で一人、あるいは友人同士で2〜3軒ハシゴしたい夜に向いています。
デメリットもあります。屋台村なので個室はなく、隣の席との距離は近い。落ち着いて長時間話したい会食には不向きです。また営業時間・定休日は店舗によって異なり、共通の休みがあるわけではありません。狙っている店がある場合は大門横丁の公式サイトで休業予定日カレンダーを確認してから向かうと確実です。
| 住所 | 北海道函館市松風町7-5 |
| 電話番号 | 0138-24-0033 |
| 営業時間 | 店舗によって異なる |
| 定休日 | 店舗によって異なる |
| アクセス | JR函館駅から徒歩5分、市電「函館駅前」電停から徒歩4分 |
| 駐車場 | なし(提携駐車場なし。近隣コインパーキングを利用) |
| 公式サイト | 公式サイト |
「朝市ゾーン・駅前ゾーン・大門ゾーン」の3つで覚える
函館駅周辺は、地図を広げなくても3つのゾーンで覚えられます。駅の南西側が朝市ゾーン、駅正面のビル群が駅前ゾーン、駅の北東側の松風町方面が大門ゾーン。この3つはいずれも駅から徒歩5分以内で、しかも一直線に近い並びなので、迷子になりようがありません。
時間帯の使い分けはシンプルです。朝市ゾーンは朝5時台から昼過ぎまで、駅前ゾーンは朝8時から夜まで、大門ゾーンは夕方から深夜まで。つまり1日を通して「開いている場所」が必ずどこかにあります。滞在が半日しかない人でも、到着時刻に合わせてゾーンを選べば食事にあぶれません。
気をつけたいのは、朝市ゾーンと大門ゾーンは営業時間がほぼ重ならないこと。「朝市で海鮮丼を食べたあと、そのまま屋台村でもう一杯」という動きは物理的にできません。両方行きたいなら1泊するか、朝と夜で日をまたぐ前提で組みましょう。
函館駅周辺は「朝市ゾーン=早朝から昼過ぎ」「駅前ゾーン=朝から夜まで」「大門ゾーン=夕方から深夜」と、開いている時間がきれいに分かれています。行きたい店を決めるより先に、自分が食事をする時刻を決めるほうが早いのはこのためです。
朝5時から動く街、函館朝市を無駄なく歩く
営業時間は季節で1時間ずれるので要注意
函館朝市の営業時間は、1月〜4月が6:00〜14:00過ぎ、5月〜12月が5:00〜14:00過ぎです。1時間の差がありますが、これは店舗ごとにばらつきがあるための目安でもあります。定休日は年中無休とされていますが、こちらも店舗ごとに異なります。
この「14時過ぎ」という表現がくせもので、実際には13時を回ると片付けを始める店が増えます。人気の海鮮丼店は食材がなくなり次第終了することもあるため、確実に食べたいなら遅くとも11時までに着いておきたいところです。特にゴールデンウィークとお盆は開店直後から行列ができます。
逆に、朝5時台から6時台に行くメリットは大きいです。この時間帯は地元の仕入れ客と観光客が半々くらいで、店の人と話しながらゆっくり選べます。函館は朝の光がきれいな街なので、食後に赤レンガ倉庫方面まで散歩する流れも組みやすい。早起きが苦にならない人には朝一番を強くすすめます。
「朝市は観光地だから夕方までやっているだろう」と13時半に到着し、目当ての海鮮丼店がすでに看板を下げていた——これは函館でいちばん多い失敗です。原因は、朝市の閉店時間が一般の飲食店より3〜4時間早いこと。対策はシンプルで、朝市で食事する日は「午前中に行く」を旅程表に固定してしまうこと。午後に函館駅へ着く日は、最初から大門ゾーンか駅前ゾーンで食事する前提に切り替えるほうが確実です。
朝市本体とどんぶり横丁市場は別ものとして考える
函館朝市と一口に言っても、内部はいくつかの区画に分かれています。鮮魚や乾物を売る店が並ぶ通り、駅二市場(えきに市場)、そして食堂が集まるどんぶり横丁市場。海鮮丼を食べる目的なら、迷わずどんぶり横丁市場を目指すのが早道です。
どんぶり横丁市場は、細い通路の両側に小さな食堂が並ぶ構造になっています。1軒あたりの席数が少ないため、行列は長く見えても回転は意外に速い。ただしどの店も似た構えなので、事前に店名を決めておかないと入口で立ち往生します。
買い物目的なら、駅二市場側にある活いか釣堀が名物です。自分で釣ったイカをその場でさばいてもらい、透き通った身のコリコリした食感を味わえます。料金はその日の水揚げ状況で変わる時価制で、夏と冬で相場も動きます。子ども連れなら食事より先にここへ寄ると、待ち時間が退屈しません。
お土産をまとめて買いたい人は、朝市で生鮮品、駅ビル側で日持ちする菓子、と分担させると荷物が破綻しません。函館土産の定番と選び方はこちらでまとめています。

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市場で買うか、食べるかを最初に決めておく
朝市の滞在時間は、目的を絞れば45分、絞らなければ2時間かかります。「食べる」なら食堂へ直行、「買う」なら鮮魚店を回る、この二択を駅を出た時点で決めておくのが効率的です。両方やる場合は、食べてから買うほうが失敗しません。満腹のほうが衝動買いを抑えられるからです。
発送を使う場合は、店で発送手配ができるか先に聞いておきましょう。カニやイクラは持ち帰りより発送のほうが安全ですが、店によって扱いが違います。飛行機の預け荷物に入れる予定なら、保冷の持続時間も確認が必要です。
注意点として、朝市の駐車場は台数に限りがあり、観光シーズンの午前中は待ちが出ます。車で来る人は駅周辺のコインパーキングも視野に入れておくと安心です。公共交通なら、JR函館駅と市電「函館駅前」電停のどちらからでも歩けます。
海鮮丼はどこで食べる?予算と時間で決まる3つの正解

元祖の味を選ぶなら「味処 きくよ食堂 本店」
函館朝市で海鮮丼といえば、まず名前が挙がるのがきくよ食堂です。昭和31年創業の老舗で、看板の元祖 函館巴丼は3,278円。ウニ・イクラ・ホタテを3色に盛り分けた見た目の美しさで知られ、函館の海鮮丼のイメージそのものを作った1杯といっていい存在です。
価格帯の幅も使いやすい。紅鮭親子丼は2,508円、いくら丼は3,058円で、ウニが苦手な人や、朝からそこまで重くしたくない人にも選択肢があります。営業時間は5月〜11月が6:00〜14:00(ラストオーダー13:40)、12月〜4月が6:00〜13:30(ラストオーダー13:10)と季節で変わるので、冬に行く人は特に早めの行動を。
向いているのは、函館が初めてで「まず定番を押さえたい」人です。旅の1食目にここを入れておくと、あとの食事のハードルが自然と決まります。注意点は、本店が席の予約を受け付けていないこと。ゴールデンウィークや連休中は開店前から並ぶ前提で動きましょう。JR函館駅西口から徒歩2分なので、朝一番の到着でも間に合います。
| 住所 | 北海道函館市若松町11番15号 |
| 電話番号 | 0138-22-3732 |
| 営業時間 | 5月〜11月 6:00〜14:00(L.O.13:40)/12月〜4月 6:00〜13:30(L.O.13:10) |
| アクセス | JR函館駅西口 徒歩2分、市電函館駅 徒歩3分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
動く丼を体験したいなら「一花亭 たびじ」
どんぶり横丁市場のなかで、写真映えという一点で群を抜いているのが一花亭 たびじです。看板の活いか踊り丼は、丼の上でイカが動く見た目のインパクトで有名。価格は時価で、その日の水揚げによって変わります。イカの街・函館らしさをいちばん短時間で味わえるメニューです。
踊り丼以外も充実していて、イカ・ホッキ・ホタテ・カニ・ウニ・イクラ・ボタンエビを盛った七色丼は3,800円ほど、福ふくセットは3,300円ほど、自家製カニたっぷりグラタンは980円ほどで提供されています(価格は変動する場合があります)。営業時間は6:00〜14:00、定休日は無休。JR函館駅から徒歩1分の立地です。
使いどころは、朝市で1軒だけ選ぶ場合の「話のネタになる1杯」です。カップルや友人同士なら盛り上がりますし、SNSに上げる前提の旅にも合います。注意したいのは支払いが現金のみである点と、活いかは苦手な人がはっきり分かれること。同行者に確認してから入るのが無難です。
| 住所 | 北海道函館市若松町9番15号 どんぶり横丁市場内 |
| 電話番号 | 0138-27-6171 |
| 営業時間 | 6:00〜14:00 |
| 定休日 | 無休 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩1分(どんぶり横丁市場内) |
| 公式サイト | 公式サイト |
ウニだけを本気で食べるなら「うに むらかみ 函館本店」
予算を上げてでもウニを主役にしたいなら、うに むらかみ 函館本店が答えになります。ここの特徴は、形を保つために使われるミョウバンを使わない無添加の生うにを出していること。ミョウバン特有の苦みがないぶん、ウニ本来の甘みがそのまま出ます。
看板の無添加生うに丼はレギュラー(うに80g)が8,910円、Sサイズ(うに40g)が5,445円。イクラ丼レギュラーは8,140円、三色丼レギュラーは7,700円、無添加生うに入り海鮮丼は7,150円です。ウニを外した選べる二色丼レギュラーは4,500円、ハラス定食は2,440円と、同行者の予算差も吸収できます。単品では自家製うに屋のウニグラタン1,650円、生うに入りだし巻き玉子2,200円、うに屋の贅沢うに茶漬け3,300円あたりが人気です。
営業時間は8:30〜15:00(ラストオーダー14:30)で、揚げ物・焼き物・焼き魚は11:00〜14:30の提供。定休日は水曜日です。朝市の食堂より1時間半ほど遅い開店なので、朝ゆっくりしたい人にはむしろ都合がいい。JR函館駅から徒歩約5分。注意点は、土日祝は予約を受け付けていないことと、夜は本店ではなく函館駅前店(17:30〜21:30)での営業になることです。
| 住所 | 北海道函館市大手町22-1 |
| 電話番号 | 0138-26-8821 |
| 営業時間 | 8:30〜15:00(L.O.14:30)※揚げ物・焼き物・焼き魚は11:00〜14:30 |
| 定休日 | 水曜日 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩約5分、市電「函館駅前」から徒歩約6分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
3店を横並びで比較すると選びやすい(さっぽろノート調べ)
同じ「函館駅前の海鮮」でも、価格帯と開く時間がここまで違います。公式情報をもとに並べたのが下の表です。
| 比較項目 | 味処 きくよ食堂 本店 | 一花亭 たびじ | うに むらかみ 函館本店 |
|---|---|---|---|
| 看板メニュー | 元祖 函館巴丼 3,278円 |
活いか踊り丼 時価 |
無添加生うに丼S 5,445円 |
| 開店時間 | 6:00 | 6:00 | 8:30 |
| 定休日 | 公式サイトで確認 | 無休 | 水曜日 |
| 駅からの距離 | 西口 徒歩2分 | 徒歩1分 | 徒歩5分 |
| 向いている人 | 定番を押さえたい | 体験を重視 | ウニが主目的 |
※一花亭 たびじの七色丼・福ふくセットの価格は1つの情報源で確認した参考値で、変動する場合があります。読み取り方としては、「早さ」を取るなら朝市の2店、「質」を取るならうに むらかみ。開店時間が2時間半違うので、朝の予定によっては選択肢が自動で1つに絞られます。
老舗の塩ラーメンが今も愛される理由
昭和22年創業「滋養軒」の澄んだスープ
函館のラーメンといえば塩。その代表格が、大門エリアにある滋養軒です。昭和22年創業で、店の2階で毎朝製麺している中細のストレート麺が特徴。透き通ったスープに細麺が沈む、飾り気のない1杯です。塩ラーメンは600円ほど、チャーシューメン(塩)は800円ほどで、価格は変動する場合があります。
札幌の味噌ラーメンを食べ慣れていると、最初の一口は物足りなく感じるかもしれません。ところが半分ほど食べたあたりから、鶏と豚のだしがじわじわ効いてきて、スープを最後まで飲み干してしまう。この後味の軽さが、朝市で海鮮を食べた日の昼食にちょうどいいのです。
席はカウンター3席と4人がけテーブル3卓のみ。つまり満席でも15人ほどしか入れません。混雑時は店の外に列ができます。市電「函館駅前」電停から徒歩5分、無料駐車場が4台分あるので車でも寄れますが、台数が少ないので当てにしすぎないほうが安全です。
| 住所 | 〒040-0035 北海道函館市松風町7-12 |
| 電話番号 | 0138-22-2433 |
| 営業時間 | 11:30〜14:00、17:00〜19:00(スープがなくなり次第終了) |
| 定休日 | 火曜日・水曜日 |
| アクセス | 市電「函館駅前」電停から徒歩5分 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(4台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
並ぶ時間をどう読むか
営業時間は11:30〜14:00と17:00〜19:00の二部制で、スープがなくなり次第終了します。定休日は火曜日と水曜日。この「週2日休み+二部制+スープ切れ終了」という条件が重なるため、旅程に組み込むにはコツが要ります。
ねらい目は開店直後の11:30前後か、13時台の後半です。12時台は函館駅周辺で働く人と観光客が重なるので、待ち時間が最も長くなります。夜の部は17:00の開店直後がいちばん空いていて、18時を回ると席待ちが発生しやすくなります。
一人旅ならカウンターが空きやすいので、待ち時間は表示より短くなることが多いです。逆に4人以上のグループはテーブルの空きを待つことになるため、時間に余裕のない日は避けたほうが無難。列車の発車時刻が迫っているときに並ぶ店ではありません。
「夜も営業しているから、観光を終えてから寄ろう」と19時に向かったらシャッターが下りていた——これも函館の老舗でよくある話です。原因は、夜の部の終了時刻が19:00である上に、スープがなくなればそれより早く閉まること。対策は、夜に行くなら17:00の開店に合わせて到着する予定を組むこと。19時以降に食事をしたい日は、営業時間の長い屋台村や駅前の店に切り替えるほうが、店の前で立ち尽くさずに済みます。
札幌のラーメンとの違いを知っておくと2倍おいしい
函館の塩と札幌の味噌は、そもそも設計思想が違います。味噌は具材とスープを鍋で炒め合わせてコクを足す方向、塩はだしの澄み方で勝負する方向。だから函館で「札幌のような濃さ」を期待すると肩透かしを食らいます。
食べ比べの順番としては、函館滞在中に塩を食べてから札幌で味噌、が理想です。逆順だと味噌の記憶が強すぎて塩の繊細さが伝わりにくい。もし同じ旅で両方回るなら、あいだに1食はさむだけでもだいぶ違います。
なお、函館の塩ラーメンは店ごとにスープの濃さがかなり違います。1軒食べて「合わない」と判断するのは早計です。滞在が2日以上あるなら、大門横丁のラーメン店ともう1軒、というふうに比べてみると自分の好みが見つかります。北海道のラーメン全体の勢力図を知りたい人は、札幌側の状況もあわせてどうぞ。

「札幌でラーメンを食べたいけど、どこに行けばいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?札幌市内にはラーメン店が約1,000店舗以上あると言われていて、初…
夜の函館駅周辺グルメは屋台村がいちばん早い
26店をどう回るか、順番の作り方
大門横丁は26店が集まる屋台村なので、「まずどこに入るか」で夜の満足度が決まります。おすすめの組み立ては、1軒目に海鮮か焼き物でしっかり食べ、2軒目でラーメンや軽いつまみ、3軒目にバー、という流れ。1軒あたり30〜40分で切り上げると、2時間で3軒回れます。
席数が少ない店が多いので、満席なら粘らずに次へ移るのが屋台村の作法です。逆に言えば、待たずに入れる店が必ずどこかにあるということでもあります。人数は2〜3人がいちばん動きやすく、4人を超えると席の確保が一気に難しくなります。
注意点は支払い方法です。基本は現金で、キャッシュレスに対応しているのは一部の店だけ。ハシゴ前提なら現金を多めに用意しておきましょう。また共同の喫煙所はなく、喫煙可否は店ごとに異なります。子ども連れの場合は禁煙店舗のみの入店になる点も覚えておいてください。
| 屋台村のメリット | 屋台村のデメリット |
|---|---|
| 26店から気分で選べる 1軒が小さく回転が早い ジャンルがばらけていて好みが割れても対応できる 施設中央に共用トイレがある | 個室がなく隣席との距離が近い 4人以上だと席の確保が難しい 基本は現金払い 提携駐車場がない |
営業時間が店ごとに違うので、当日確認が前提
大門横丁で最もつまずきやすいのが営業時間です。施設としての統一営業時間はなく、開店・閉店・定休日はすべて店舗ごと。「屋台村は夜通しやっている」というイメージで22時過ぎに向かうと、目当ての店だけ閉まっていた、ということが起こります。
対策としては、行きたい店を1軒だけ決めて公式サイトで営業日を確認し、残りは現地の空き状況で決めるハイブリッド方式が現実的です。26店全部の営業時間を事前に調べるのは無理がありますし、その必要もありません。
ペットの持ち込みは盲導犬・介助犬を除いて不可。テイクアウトの可否も店ごとに違います。予約は施設ではなく各店へ直接連絡する形なので、団体で使いたい場合は早めに動きましょう。
ホテルに戻る前の「もう一杯」に使える立地
大門横丁が便利なのは、函館駅から徒歩5分という距離です。函館山の夜景を見て市電で戻ってきたあと、ホテルに入る前に立ち寄れる。この動線の良さは、郊外の店にはない価値です。
特に出張で一人の夜には向いています。カウンター中心なので一人客が浮きませんし、店主や隣の客と話が始まることも多い。函館の食材や店の話を聞けるので、翌日の行き先のヒントが手に入ります。
逆に、静かに食事したい人や、小さな子ども連れで長居したい家族には向きません。そういう場合は駅前ゾーンのレストランを選ぶほうが快適です。屋台村は「短時間で複数軒」を楽しむ場所だと割り切ると、期待値がずれません。
買って帰る派が知っている駅前テイクアウトの実力
注文してから焼く「ハセガワストア 函館駅前店」のやきとり弁当
函館市民のソウルフードといえば、ハセガワストアのやきとり弁当です。1978年9月の発売以来、注文を受けてから店内のキッチンで焼き上げるスタイルを守り続けています。函館地区に14店舗ありますが、旅行者にとって使いやすいのは函館駅前店。JR函館駅から徒歩2分で、テイクアウト専門の店舗です。
サイズは3種類で、小はご飯200gと豚串3本、中はご飯250gと豚串3本+野菜串1本、大はご飯350gと豚串4本。価格は小が570円ほど、中が690円ほど、大が800円ほどです(価格は変動する場合があります)。タレはたれ・塩・塩だれ・うま辛だれ・みそだれの5種類から選べます。
「やきとり」と名乗っていますが、串に刺さっているのは豚肉です。これは函館周辺の呼び方で、道外の人がいちばん驚くポイント。営業時間は8:00〜20:00、無休なので、朝の特急に乗る前でも、夜遅めのチェックインでも使えます。注意点は、注文後に焼くため5〜10分ほど待つこと。列車の発車直前に駆け込むと間に合わないことがあります。
| 住所 | 〒040-0063 北海道函館市若松町14-10 函館ツインタワービル1F |
| 電話番号 | 0138-84-8480 |
| 営業時間 | 8:00〜20:00 |
| 定休日 | 無休 |
| アクセス | JR函館駅から徒歩2分 |
| 駐車場 | なし(向かいに有料駐車場あり) |
| 公式サイト | 公式サイト |
味の選び方や本数のカスタマイズなど、やきとり弁当をさらに深掘りしたい人はこちらもどうぞ。

函館旅行のグルメを調べていると、必ず名前が挙がるのが「ハセガワストア」のやきとり弁当。でも、いざメニューを見ると小・中・大にジャンボ、味はタレ・塩・塩だれ…と種…
朝8時から開いている「ラッキーピエロ 函館駅前店」
函館限定のハンバーガーチェーンといえばラッキーピエロ。函館駅前店はJR函館駅から徒歩2分、ホテルニューオーテの2階にあり、74席と駅前店舗としては広めです。営業時間は8:00〜22:00(ラストオーダー21:30、ソフトドリンクは21:45)と長く、朝食にも夜食にも使えます。
看板はチャイニーズチキンバーガー。甘辛いタレをからめた鶏の唐揚げをバンズで挟んだもので、テイクアウトで454円前後、店内飲食で462円前後です。ほかにラッキーエッグバーガーが店内で539円前後、オリジナルラキポテが440円前後、チャイニーズチキンカレーが836円前後(いずれも価格は変動する場合があります)。店内飲食は消費税10%、テイクアウトは8%で計算されるため、同じ商品でも数円の差が出ます。
使いどころは、朝市の営業時間に間に合わなかった日の朝食と、列車待ちの軽食です。8時開店というのは駅前では貴重で、朝市が終わる時間帯以降の空白を埋めてくれます。注意点は、観光シーズンの昼どきは行列ができること。急いでいるならテイクアウトにして、駅の待合スペースで食べるほうが早いです。
| 住所 | 北海道函館市若松町8-8 ホテルニューオーテ2階 |
| 電話番号 | 0138-26-8801 |
| 営業時間 | 8:00〜22:00(L.O.21:30、ソフトドリンク21:45) |
| アクセス | JR函館駅から徒歩2分 |
| 駐車場 | なし(コインパーキング利用) |
| 公式サイト | 公式サイト |
意外と知られていませんが、函館の人が日常的に通っているのは海鮮丼店ではなく、やきとり弁当とハンバーガーの2つです。海鮮は「家で食べるもの」あるいは「客人を連れていくもの」であって、普段の食事とは別枠。だから旅行者が「地元の空気」を味わいたいなら、朝市の行列に並ぶより、夕方のハセガワストアで弁当を待つ列に混ざるほうが近いのです。函館らしさは、案外こういう場所に転がっています。
ホテルの部屋で食べる前提なら買い方が変わる
テイクアウトを部屋食にする場合、注意したいのは匂いと温度です。やきとり弁当は焼きたてが最もおいしいので、買ってから15分以内に食べられる距離のホテルなら迷わずテイクアウト。それ以上かかるなら、店の近くのベンチで食べるか、翌朝用に別の商品を選ぶほうが満足度は高くなります。
飲み物は、函館駅周辺のコンビニで調達できます。北海道限定の飲料やスープを試すなら、ここで一緒に買っておくと部屋での楽しみが増えます。屋台村でハシゴしたあとの締めに、部屋でやきとり弁当という組み立ても函館らしくて悪くありません。
デメリットもあります。ホテルによっては匂いの強い食事の持ち込みを歓迎していない場合がありますし、ゴミの処理も自分で考える必要があります。長期滞在ならともかく、1泊なら店内で食べるほうが手間はかかりません。
誰と来るかで正解は変わる|シーン別の回り方
朝イチ到着の日帰り旅なら「朝市→塩ラーメン」
朝の便で函館に着いて、その日のうちに帰る。この日程なら、駅を出てすぐ朝市で海鮮丼、観光をはさんで昼過ぎに滋養軒で塩ラーメン、という2食構成が最も効率的です。移動距離は合計でも1キロ程度に収まります。
時間配分の目安は、朝市に45分、観光に3時間、ラーメンに30分。滋養軒は13時台後半がねらい目なので、逆算すると観光は9時から12時半に収めることになります。函館山や元町方面まで行くなら市電を使い、往復の時間を読んでおきましょう。
注意点は、朝市が水揚げ状況で品ぞろえを変えること。特定のネタを狙って行くと空振りすることがあります。「今日ある中でおいしいものを食べる」というスタンスのほうが、日帰りの短い時間では満足度が高くなります。
一人旅ならカウンターの店を軸にする
一人で函館を歩くなら、カウンター席のある店を軸に組むと店選びが早くなります。滋養軒はカウンター3席とテーブル3卓の小さな店で、一人客が入りやすい構造。大門横丁も1軒あたりが小さいので、一人でも席が確保しやすい環境です。
夜は屋台村を2軒、というのが一人旅の定番コース。1軒目で地元の魚、2軒目で軽く飲む、という流れなら、話し相手ができることも多いです。函館は観光客慣れしている街なので、一人で入って気まずくなる店は少ない印象です。
注意点は、人気店ほど回転を優先していること。空いている時間帯ならゆっくりできますが、混雑時に長居すると周囲の視線が気になります。ゆっくり過ごしたいなら、開店直後か閉店1時間前を狙いましょう。
最終日・列車待ちの短時間なら駅前ゾーン一択
チェックアウト後に列車まで1時間、という状況はよくあります。この場合は朝市に行かず、駅前ゾーンで完結させるのが正解です。ハセガワストア 函館駅前店で弁当を買って車内で食べる、あるいはラッキーピエロ 函館駅前店で軽く食べてから乗る。どちらも徒歩2分です。
時間の読み方としては、やきとり弁当は注文後に焼くので5〜10分、ラッキーピエロは混雑時で15分ほど見ておくと安全です。発車20分前には駅の改札前に戻れる計算で動きましょう。荷物が多い日は、先にコインロッカーか手荷物預かりを使うと身軽になります。
お土産は駅ビル側でまとめて買うと動線がきれいです。何を買うか決まっていない人は、定番から絞り込むのが早い。函館土産の選び方はこちらで詳しく整理しています。

函館のお土産売り場に立つと、似たような箱が壁一面に並んでいて、どれを選べばいいのか手が止まりませんか。チーズケーキ、修道院のクッキー、レトルトカレー、地元限定の…
まとめ|函館駅を出て最初に向かうべき店はここ
函館駅周辺で迷ったら、まず時計を見てください。午前中なら函館朝市へ歩いて、どんぶり横丁市場で1杯。昼過ぎなら大門の滋養軒で塩ラーメン。夕方以降なら大門横丁で2軒ハシゴ。そして列車の時間が迫っているなら、ハセガワストア 函館駅前店でやきとり弁当を買う。この4つを頭に入れておけば、函館滞在中に「食べる場所がない」という時間は生まれません。最初の一歩として、到着時刻をもとに1食目だけ決めてから駅を出ましょう。
なお、営業時間・価格・定休日は変わることがあります。訪問前に各店の公式サイトでご確認ください(函館朝市公式サイト/函館ひかりの屋台 大門横丁公式サイト/ハセガワストア公式サイト)。

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