「旭川でラーメンを食べるなら、有名店の醤油だけでいいのかな」「まよさわって名前はよく聞くけれど、どんな一杯なんだろう」。旭川へ向かう前に、こんなふうに迷っている人は多いのではないでしょうか。旭川ラーメンといえば、Wスープにラードの油膜、細いちぢれ麺という“型”がはっきりしている街です。そのなかで、まよさわは少し毛色の違うお店として地元の人に知られています。
先に結論をお伝えすると、まよさわは京都の老舗ラーメン店の味を追った、背脂が浮く醤油ラーメンの店です。麺は中太のストレート。旭川の王道とは方向が違うからこそ、旭川で何杯か食べ比べたい人の「2杯目・3杯目」にぴったりはまります。さらに名古屋発祥の台湾ラーメンや、追いメシ付きの台湾まぜそばまで揃っていて、同じ店で好みが分かれた家族や友人同士でも注文に困りません。
この記事では、まよさわの看板メニューと味の特徴、行く前に知っておきたい営業時間と駐車場の注意点、そして旭川ラーメンそのものの成り立ちまでをまとめて紹介します。老舗の青葉や生姜ラーメンのみづのとの違いも比較表で整理したので、旭川ラーメンめぐりの計画づくりにそのまま使ってください。
・まよさわの京都風背脂醤油が旭川の定番とどう違うのか
・醤油・台湾ラーメン・台湾まぜそばの選び方
・営業時間や駐車場で失敗しないための事前チェック
・青葉、みづのとの比較と旭川ラーメンめぐりの組み立て方
まよさわの旭川ラーメンは定番とどこが違う?京都風背脂醤油の正体

まよさわを一言で表すなら「旭川にある京都風の醤油ラーメン店」です。旭川の醤油ラーメンを期待して入ると、見た目からして違うことに気づくはずです。ここではまず、味の骨格になっている4つのポイントを整理します。
京都の老舗の味を追いかけた醤油スープ
まよさわの看板は、京都の老舗ラーメン店の味を追求した醤油ラーメンです。紹介記事では、店主が京都で食べたラーメンに惹かれ、その味を旭川で出そうと決めたことが開店のきっかけだと伝えられています。スープは鶏ガラベースの深い味わいに、焦がし醤油の香ばしさを重ねたタイプ。丼を顔に近づけると、まず醤油が焦げたような香りがふわっと立ち、ひと口目は見た目ほど塩辛くなく、鶏のうま味が後から追いかけてくる印象です。旭川の醤油ラーメンが魚介と動物系のWスープで「すっきり系」に寄るのに対し、まよさわは鶏と焦がし醤油で「香ばしい系」に振っていると考えるとイメージしやすいでしょう。旭川で2軒以上食べ比べる予定の人なら、1軒目に王道の旭川ラーメン、2軒目にまよさわという順番にすると、同じ醤油でもここまで違うのかという発見があります。注意したいのは、京都風といっても京都の特定の店をそのまま再現しているわけではない点です。「あの店と同じ味」を期待するより、旭川の地で生まれた京都系の一杯として味わう方が満足度は上がります。
スープを覆う背脂と中太ストレート麺
丼の表面に浮かぶ背脂が、まよさわの見た目を決めている要素です。紹介記事でも「旭川の醤油ラーメンとは異なり、背脂が特徴」と説明されており、旭川ラーメンのラード油膜とは質感がまったく違います。ラードの油膜はスープの表面を薄く覆って熱を閉じ込める役割ですが、背脂は細かな粒としてスープに散らばり、麺を持ち上げるたびに一緒に絡んできます。麺は旭川で主流の細ちぢれではなく、中太のストレート麺。つるっとした表面に背脂がまとわりつき、すすったときに甘みとコクが口の中に広がります。噛むとむちっとした弾力があるので、スープを吸って伸びるスピードも細麺より緩やかです。こってりした一杯でお腹を満たしたい人、寒い日にしっかり食べたい人に向いています。一方、背脂が苦手な人や、旭川らしい細麺のキレを求めている人には重たく感じる可能性があります。胃が疲れている旅の最終日よりも、しっかり食べられる日の昼に組み込むのがおすすめです。
自家製チャーシューとメンマへのこだわり
まよさわでは、メンマとチャーシューを自家製で仕込んでいます。チャーシューは糸で巻いて形を整えてから仕込み、客の目の前でスライサーを使って切り分ける設備まで備えているのが特徴です。薄くスライスされたチャーシューは口当たりが柔らかく、脂身の部分が背脂スープの熱でほどけていきます。地元のラーメンブログでは、チャーシューを増やすと丼の表面が肉で埋め尽くされ、食べ進めても下からまだ肉が出てくる、と紹介されていました。肉好きの人やしっかり昼ごはんにしたい人は、チャーシューを多めにしたメニューを選ぶ楽しみがあります。ただし、チャーシューの枚数やトッピングの内容・値段は時期によって変わる可能性があります。この記事では店頭の最新価格を確認できていないため、具体的な金額は掲載していません。注文前に店内のメニュー表で確認するのが確実です。
「まよさわ」という店名に込められた意味
ひらがなで柔らかい響きの「まよさわ」という店名は、店主のご兄弟の頭文字から一文字ずつ取って付けられたものです。地名や屋号の由来を知ってから店に入ると、家族経営の温かさを感じられて少し親しみが湧きます。旭川のラーメン店は、屋台から始まって三代続く老舗のように「家族で味を守る」歴史を持つ店が多く、まよさわもその流れにある一軒と言えるでしょう。地元のラーメン好きのあいだでは、背脂好きの人が「思わず飛び込みたくなる」と表現するほど印象に残る店として語られています。一人旅で地元の人と話すきっかけが欲しい人なら、店名の由来を話題にしてみるのもいいかもしれません。ただ、昼どきは店内が忙しくなるので、話しかけるのは空いている時間帯に留めるのがマナーです。
旭川は「醤油の街」として知られていますが、ラーメン好きの地元民ほど、王道の店とまよさわのような個性派を交互に通う傾向があります。同じ醤油でも、Wスープ+ラードの旭川系と、鶏ガラ+焦がし醤油+背脂の京都系では、食後に残る印象がまったく違います。
| 住所 | 北海道旭川市東光1条2-5-15 |
| 電話番号 | 0166-56-2915 |
| 駐車場 | あり(口コミでは3台程度) |
最初の一杯は何を頼む?醤油から台湾まぜそばまで選び方ガイド
まよさわのメニューは、看板の醤油ラーメンだけではありません。台湾ラーメン、台湾まぜそば、生姜ラーメン、季節限定の冷たい麺まで、ラーメン店としては守備範囲が広めです。何を頼むか迷ったときの考え方を、メニューごとに紹介します。
初訪問なら看板の醤油ラーメン一択
初めてまよさわに行くなら、まずは看板の醤油ラーメンを選んでください。理由はシンプルで、この店の個性である「京都風」「背脂」「中太ストレート麺」「自家製チャーシュー」の4つを一度に体験できるのが醤油ラーメンだからです。スープを一口飲んで焦がし醤油の香り、麺をすすって背脂の甘み、最後にチャーシューで肉のうま味、と順番に味わうと、この店が何を大事にしているのかが伝わってきます。一人旅で1杯しか食べられない人、旭川ラーメンめぐりの途中に立ち寄る人にとって、判断の軸になる一杯です。ラーメンめぐりをしているなら、先に食べた旭川の王道店の醤油と、頭の中で比べながら食べるのも楽しい時間になります。注意点として、背脂が入る分だけ満腹感が出やすいので、はしご予定の日は麺を残さず食べ切れるか、お腹の空き具合と相談してから注文しましょう。
辛いもの好きは名古屋発祥の台湾ラーメンへ
辛いものが好きなら、台湾ラーメンが選択肢に入ります。台湾ラーメンは名前に反して台湾生まれではなく、1971年(昭和46年)に名古屋市の中華料理店「味仙」の創業者・郭明優が考案したと言われる名古屋のご当地ラーメンです。もともとは従業員のまかないとして作られ、常連客のリクエストでメニューになったというエピソードが伝わっています。故郷・台湾の担仔麺(タンツーメン)を激辛にアレンジしたことが名前の由来です。スタイルとしては、澄んだ鶏ガラ醤油スープの上に、唐辛子とニンニクで炒めた激辛ミンチが「帽子」のように乗り、ニラやモヤシが添えられるのが基本形です。旭川で名古屋のご当地麺が食べられるのは意外な組み合わせですが、寒い旭川で体を温めたいときには理にかなっています。辛さへの耐性は人によって差が大きいので、辛いものが得意でない人は無理をせず醤油ラーメンを選ぶのが無難です。
台湾ラーメンや台湾まぜそばは、ニンニクと唐辛子を使った激辛ミンチが特徴の系統です。この後に人と会う予定がある日や、辛さに慣れていない子どもとのシェアは避けた方が安心です。辛さの度合いは店内で確認してから注文しましょう。
ボリューム重視なら追いメシ付きの台湾まぜそば
お腹をしっかり満たしたい人には台湾まぜそばがおすすめです。紹介記事では、甘辛く味付けした肉にニラや卵黄を混ぜて食べるスタイルと説明されています。スープがない分、麺にタレと卵黄が直接絡み、ひと口ごとに甘辛いうま味が押し寄せてきます。そして台湾まぜそばの楽しみといえば、丼の底に残ったタレとひき肉にご飯を入れて混ぜる「追いメシ」。まよさわでは台湾まぜそばに追いメシが付くので、最後の一粒まで味わい尽くせます。食べ盛りの学生、仕事の合間にがっつり食べたい出張中の人、ドライブの途中で昼ごはんをしっかり取りたい人に向いています。気をつけたいのは、麺と追いメシでボリュームが大きくなる点です。夜にもう1軒ラーメンを予定している日は、醤油ラーメンの方が調整しやすいでしょう。
生姜ラーメンや夏の冷やし麺という変化球
何度か通っている人や、旭川らしさも味わいたい人には生姜ラーメンという選択肢もあります。生姜ラーメンは旭川で長く親しまれてきた一杯で、みづののような専門店もあるほど地元に根付いたスタイルです。まよさわでも生姜ラーメンが定評のあるメニューとして紹介されています。背脂の甘みと生姜のさわやかな刺激がどう組み合わさるのか、醤油ラーメンを食べた後の2回目の訪問で試してみる価値があります。さらに夏季限定で「冷やしミント香るレモンラーメン」も提供されていたことがあります。旭川の夏は気温が上がる日もあるので、観光で汗をかいた日には冷たい麺がありがたく感じられるでしょう。ただし季節限定メニューは提供期間や内容が年によって変わる可能性があるため、目当てにして行く場合は事前に店へ確認してください。サイドにはチャーシュー丼やミニキムチもあり、麺と組み合わせて楽しめます。
行ってから困らないために知りたい営業時間・駐車場・アクセスの落とし穴

まよさわはガイドブックに大きく載る観光店というより、地元の人が車で通う街のラーメン店です。そのため、情報の探し方と行き方に少しコツがいります。ここでは、実際に起こりやすい失敗と対策をセットで紹介します。
営業時間と定休日は媒体ごとに食い違っている
まよさわの営業時間と定休日は、グルメサイトや紹介記事によって記載が異なります。昼と夜の二部営業で水曜定休とするサイトがある一方、別の紹介記事では昼のみの営業で月曜定休と書かれていて、情報の更新時期によってばらつきがある状態です。公式サイトは確認できなかったため、この記事では営業時間を断定して載せていません。ありがちな失敗が、古いグルメサイトの情報を信じて定休日に行ってしまうパターンです。旅行の日程は動かせないことが多いので、せっかく旭川まで来たのにシャッターが下りていた、となると取り返しがつきません。原因は、個人店は営業時間や定休日を変えても、すべての媒体が更新されるとは限らないことにあります。対策として、旅行日が決まったら下の店舗情報カードの電話番号で当日または前日に確認するのが確実です。夜の部を狙う場合は特に、スープ切れで早めに閉まる可能性も含めて確認しておくと安心です。
駐車場は台数が少ない前提で動く
まよさわには駐車場がありますが、口コミでは3台程度しか止められないと書かれています。旭川は車移動が中心の街なので、昼どきはこの数台がすぐに埋まることを前提にしておきましょう。家族でレンタカー旅行をしている人、札幌からドライブで来た人は、到着時に満車だった場合の動き方をあらかじめ決めておくと焦りません。例えば、お昼のピークを外して開店直後か、昼の終わりに近い時間に合わせるだけでも、駐車できる確率は上がります。満車だからといって周辺の路上や他店の駐車場に止めるのは、地元の方の迷惑になるので避けてください。店舗の近隣にコインパーキングがあるかどうかは確認できていないため、満車時の選択肢として「時間をずらして再訪する」も計画に入れておくのが現実的です。
旭川駅前から歩いて行く店ではない
まよさわがあるのは旭川市の東光エリアで、旭川駅前の繁華街や買物公園通りの近くではありません。紹介サイトによってはJRの最寄り駅から徒歩で行けるように書かれていますが、所要時間の記載はサイトごとにばらついていて、確かな数字は確認できませんでした。観光客が駅前のホテルを拠点にしている場合、「ラーメン屋さんだから駅から歩けるだろう」と思って出発すると、想定以上に時間がかかる可能性があります。車かタクシー、路線バスで移動する前提で計画を立てるのがおすすめです。レンタカーなら店舗情報カードの地図リンクをそのままナビに使えます。冬の旭川は路面が凍結し、歩道も雪で狭くなるので、なおさら徒歩移動は避けたいところです。一方で、旭川市内をレンタカーで回る人にとっては、郊外の店を組み込みやすいルートになります。
平日ランチのご飯無料サービスを使いこなす
まよさわでは、平日のランチタイムにご飯を無料でサービスしています。背脂と焦がし醤油のスープはご飯との相性がよく、麺を食べ終わった後にスープをご飯にかけたり、チャーシューをご飯に乗せたりと、楽しみ方が広がります。平日に旭川で仕事をしている出張中の人や、平日休みに地元のランチを楽しみたい人には嬉しいサービスです。ラーメン1杯でしっかりお腹を満たせるので、午後に移動や仕事が控えている日の昼ごはんとして頼りになります。注意したいのは、このサービスが「平日」「ランチ」に限られる点です。土日祝や夜の部では対象外になる可能性が高いので、ご飯目当てで行くなら平日の昼を狙いましょう。サービス内容は変わることもあるため、店内の案内で確認してから注文すると確実です。
そもそも旭川ラーメンとは?Wスープとラード油膜が生まれた理由
まよさわの個性を理解するには、比較の軸になる「旭川ラーメンの型」を知っておくのが近道です。旭川ラーメンのスタイルは、寒さの厳しい土地と戦後の歴史から生まれました。
動物系と魚介系を合わせるWスープ
旭川ラーメンのスープは、豚骨・鶏ガラの動物系スープに、煮干しや昆布などの魚介出汁を合わせたWスープが基本です。動物系のコクと魚介系のキレが重なることで、濃厚でありながら後味はすっきりした味わいになります。旭川を代表する老舗の青葉では、豚骨と鶏ガラのほかに利尻昆布、鰹節、煮干し、各種野菜を入れ、沸騰させずに弱火で煮出すと公式サイトで説明されています。飲み進めるほどに魚介の香りがじわっと広がり、最後の一滴まで飲みたくなるバランスが旭川の醤油ラーメンの魅力です。まよさわの鶏ガラ+焦がし醤油+背脂と比べると、旭川の王道はうま味を「重ねる」方向、まよさわは香ばしさと脂の「厚み」で押す方向と言えます。旭川ラーメンを初めて食べる人は、まずWスープの店で基準の味を知っておくと、まよさわの個性がよりはっきり感じられるでしょう。
旭川ラーメンの基本形は「Wスープ(動物系+魚介系)」「ラードの油膜」「低加水の細ちぢれ麺」「醤油味」の4点セット。まよさわはこのうち醤油味以外が違うため、同じ醤油でも別ジャンルとして食べ比べるのがおすすめです。
スープ表面のラード油膜は寒冷地の知恵
旭川ラーメンの丼をのぞくと、スープの表面がラードの薄い膜で覆われています。これは寒冷地の旭川で、最後まで熱々の状態を保つための工夫です。冬の旭川は冷え込みが厳しく、屋台で食べていた時代にはスープがすぐに冷めてしまうことが悩みでした。油膜がふたの役割を果たし、湯気と一緒に熱が逃げるのを防いでくれます。食べるときに注意したいのが、油膜の下のスープは見た目以上に熱いということ。レンゲで勢いよくすすると口の中をやけどしやすいので、ひと呼吸おいて冷ましながら飲みましょう。子ども連れの家族は、取り分け用の小皿をもらって少し冷ましてから渡すと安心です。まよさわの背脂も熱を保つ働きはありますが、薄い膜ではなく粒状に散っている点が違います。
低加水の細ちぢれ麺がスープを持ち上げる
旭川ラーメンの麺は、水分量を抑えた低加水の細ちぢれ麺が主流です。水分が少ない麺は伸びにくく、強いちぢれがスープをしっかり絡め取ります。すすったときにスープが麺と一緒に口の中へ運ばれてくるので、Wスープの香りを最大限に楽しめる仕組みです。低加水麺はスープを吸ってうま味を取り込むので、食べ進めるうちに麺そのものの味わいも変わっていきます。一方、まよさわの麺は中太ストレートで、スープを「絡める」よりも背脂を「まとわせる」タイプ。食感もぷつっと歯切れのいい旭川系に対して、むちっとした弾力のある京都系という違いがあります。麺の好みは人それぞれなので、細麺派の人は旭川の王道店、太めの麺が好きな人はまよさわ、という選び方もできます。
戦後の屋台から全国区へ広がった歴史
旭川ラーメンの始まりは1940年代後半から1950年代、戦後の屋台文化にさかのぼります。食糧が不足していた時代に、温かく栄養のある食事として人気を集めました。現在も営業を続ける青葉と蜂屋は、どちらも1947年創業です。青葉は昭和22年に初代が屋台から始め、三代目まで創業当時のやり方を守り続けています。1960年代以降は地元から北海道全体へと広がり、平成に入るとご当地ラーメンブームで全国的な知名度を獲得しました。そして1996年に旭川ラーメン村がオープンし、観光の目的地としての地位も確立しています。歴史を知ってから食べると、1杯のラーメンに70年以上積み重なった街の記憶を感じられるはずです。まよさわのように別の土地の味を取り入れた店が受け入れられているのも、それだけ旭川のラーメン文化に厚みがあるからだと考えられます。

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札幌の味噌・函館の塩と比べて旭川の醤油はどう違う?

北海道には、札幌・旭川・函館という「三大ご当地ラーメン」があります。旅行の計画を立てるときは、3つの違いを知っておくと、どの街で何を食べるかを決めやすくなります。
札幌は味噌、旭川は醤油、函館は塩
北海道三大ご当地ラーメンは、札幌が味噌、旭川が醤油、函館が塩とそれぞれ代表する味が分かれています。青葉の公式サイトでも、札幌は「みそ」、函館は「塩」、旭川は「醤油」と紹介され、札幌ラーメンが全国的なブームになる以前から旭川では醤油を主流とするラーメン文化が根付いていたと書かれています。札幌の味噌ラーメンは炒めた野菜と濃厚な味噌スープ、函館の塩ラーメンは透き通ったあっさりスープ、旭川の醤油ラーメンはWスープとラードの油膜と、見た目からして別物です。北海道を周遊する旅行者なら、札幌で味噌、旭川で醤油、函館で塩と「三大制覇」を目標にすると旅に一本筋が通ります。ただし、旭川の店のなかにも味噌や塩を出す店は多く、街の名前だけで味を決めつけると選択肢を狭めてしまいます。

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| 比較項目 | 旭川の王道 | まよさわ | 名古屋の台湾ラーメン |
|---|---|---|---|
| スープ | 動物系+魚介系のWスープ | 鶏ガラ+焦がし醤油 | 澄んだ鶏ガラ醤油 |
| 油・具の特徴 | ラードの油膜 | 背脂 | 激辛ミンチ |
| 麺 | 低加水の細ちぢれ麺 | 中太ストレート麺 | 店により異なる |
| ルーツ | 戦後の旭川の屋台 | 京都の老舗の味 | 1971年・名古屋の味仙 |
札幌の味噌、函館の塩と並べて語られる旭川の醤油ですが、旭川の店でも味噌や塩、生姜を出す店は多くあります。「旭川=醤油しかない」と思い込まず、店ごとの看板メニューを確認するのが地元流の選び方です。
旭川ラーメンが醤油を代表する理由
旭川が醤油を代表する理由は、戦後の屋台から続く店が醤油を中心に味を磨いてきたことにあります。1947年創業の青葉は、創業当時の製法を三代にわたって受け継ぎ、醤油のWスープを旭川の味として定着させてきました。寒さの厳しい街で、熱を閉じ込めるラード油膜と、スープを絡め取る細ちぢれ麺が組み合わさり、「醤油×Wスープ×油膜×細麺」という旭川独自のスタイルが完成します。この型がはっきりしているからこそ、旅行者は旭川で「旭川らしい一杯」を狙って食べ歩けるわけです。旭川に一泊する人なら、到着した日の夜に王道の醤油、翌日の昼に別系統の店、という順番で食べると、型の強さと街のバリエーションの両方を体験できます。ただ、老舗は開店時間が早い、スープがなくなり次第閉店するなど、営業スタイルに癖がある店も多いので、1軒ずつ最新情報を確認してから向かいましょう。
実は「旭川らしくない店」が旭川の奥行きをつくっている
意外と知られていないけれど、旭川のラーメン好きが本当に楽しんでいるのは、王道の店だけではありません。実は、まよさわのように旭川ラーメンの型から外れた店こそが、街のラーメン文化の奥行きを見せてくれる存在です。旭川の醤油ラーメンは型が強い分、何軒か回ると「どれも似ている」と感じる人も出てきます。そこで背脂と中太ストレート麺の京都系や、名古屋発祥の台湾ラーメンを挟むと、舌がリセットされて次の王道店の良さも改めて感じられるのです。旭川ラーメンめぐりを「定番店のスタンプラリー」にせず、比較の軸として個性派を1軒入れる。これが地元目線での楽しみ方です。もちろん、旅の時間が限られていて1軒しか行けないなら、まずは王道の旭川ラーメンを優先するのも正解です。個性派は2回目以降の旭川旅行の楽しみに取っておく、という考え方もあります。
「旭川らしい味」を期待して入ると戸惑う失敗パターン
よくある失敗が、「旭川の有名店だから、旭川らしい醤油ラーメンが出てくるはず」と思い込んでまよさわに入ってしまうパターンです。丼が運ばれてきて背脂がびっしり浮いているのを見た瞬間、「イメージしていた旭川ラーメンと違う」と戸惑い、味そのものを楽しめないまま終わってしまう人がいます。原因は、店を選ぶ段階で「旭川で人気のラーメン店」とひとくくりにしてしまい、店ごとのスタイルを確認していないことです。対策はシンプルで、1軒目は王道の旭川ラーメン、まよさわは2軒目以降の比較枠と決めておくこと。そしてまよさわでは「京都系の背脂醤油を食べに来た」と意識を切り替えることです。期待値を合わせるだけで、同じ一杯でも満足度は大きく変わります。同行者に説明するときも「旭川で食べる京都風ラーメン」と伝えておくと、誤解が生まれにくくなります。
まよさわと一緒に巡りたい旭川の醤油・生姜ラーメンはどこ?
旭川ラーメンめぐりをするなら、まよさわと対照的な店を組み合わせると、食べ比べの楽しさが増します。ここでは、旭川ラーメンの原点と言える青葉と、旭川名物の生姜ラーメンを出すみづのを取り上げます。
1947年創業の青葉で旭川ラーメンの原点を知る
旭川ラーメンの基準を知りたいなら、1947年(昭和22年)創業の青葉は外せません。青葉の公式サイトによると、初代が屋台から始め、豚骨・鶏ガラに利尻昆布・鰹節・煮干し・各種野菜を加えて沸騰させずに弱火で煮出すスープを、三代目まで守り続けています。ラードで表面を覆ったWスープと縮れ麺という、まさに旭川ラーメンの教科書のような一杯です。グルメサイトではカウンター10席とテーブル7席の小さな店として紹介され、麺の硬さやスープの濃さの好みを伝えられること、子ども連れでも入りやすいことも書かれています。食べログのラーメン百名店(北海道)に2024年・2025年と連続で選ばれている点も、地元以外の評価を知る目安になるでしょう。注意点は、支払いが現金のみと紹介されていることと、2026年に店舗の移転情報が出ていることです。場所やメニュー価格は変わっている可能性があるため、下の記事で最新の状況を確認してから向かってください。

旭川で老舗の醤油ラーメンを食べようと思って「旭川 ラーメン青葉」で調べたら、住所が2つ出てきて混乱していませんか。二条ビルの名店街と書いてあるページと、4条通8…
生姜ラーメンのみづので旭川のもう一つの名物を味わう
旭川で醤油と並んで地元に愛されているのが生姜ラーメンです。その代表格が、約45年間変わらない味を守ってきたと紹介される生姜ラーメン みづの。高知産の生姜を使い、先代から継ぎ足してきた豚骨ベースの醤油ダレと合わせたスープは、「身体の芯から温まる一杯」と表現されています。飲んだ瞬間に生姜のピリッとした刺激が鼻に抜け、食べ終わるころには体がぽかぽかしてくるタイプで、冬の旭川で冷え切った体にはうってつけです。メニューは生姜ラーメンが630円程度、味噌ラーメンが630円程度、塩ラーメンが530円程度とグルメサイトで紹介されており、価格は変わっている可能性があります。約28席の昭和の面影を残す店内で、全面禁煙です。注意点として、駐車場がなく、定休日は不定休と紹介されています。旭川駅から北へ徒歩約15分の場所なので、駅前に泊まる旅行者なら歩いて行けますが、冬は足元に気をつけてください。
| 住所 | 北海道旭川市常盤通2丁目 |
| 定休日 | 不定休(年始1~4日休業) |
| アクセス | 旭川駅から北方向へ徒歩約15分。ロータリーを旭橋方面に出ると左手 |
| 駐車場 | 駐車場なし |
さっぽろノート調べ:3店のスタイル比較
ここまで紹介した3店を、スタイルと行きやすさの面で比べてみました。どの店を旅程のどこに入れるかを決める参考にしてください。
| 比較項目 | まよさわ | 青葉 | みづの |
|---|---|---|---|
| スタイル | 京都風の背脂醤油 | 王道の旭川醤油 | 生姜ラーメン |
| スープの軸 | 鶏ガラ+焦がし醤油 | 豚骨・鶏ガラ+魚介のWスープ | 豚骨ベースの醤油ダレ+高知産生姜 |
| 麺 | 中太ストレート | 縮れ麺 | 確認できず |
| 歴史 | 京都の味に惹かれて開店 | 1947年創業・屋台から | 約45年同じ味 |
| 駐車場 | あり(3台程度) | 移転後は要確認 | なし |
| 向いている人 | こってり派・車で動く人 | 旭川の基準を知りたい人 | 体を温めたい人・駅前泊の人 |
1日で回るならどの順番がいい?
1日で2〜3軒を回るなら、あっさり寄りから始めて、こってり寄りで締める順番が胃にやさしい組み立てです。例えば、朝から昼にかけて旭川の基準となる王道の醤油ラーメン、昼過ぎに生姜ラーメンで体を温め、最後にレンタカーでまよさわへ向かって背脂醤油を味わう、という流れです。背脂の一杯を先に食べてしまうと、その後のWスープの繊細な香りを感じ取りにくくなるので、順番は意外と大切です。2人以上で回るなら、1杯を分け合う「シェアはしご」にすると、3軒でもお腹に余裕が残ります。ただし、シェアに対応しているかは店によって異なり、混雑時は1人1杯を求められることもあるので、店の雰囲気を見て判断しましょう。どの店も営業時間が短めだったり変動したりする可能性があるため、はしご計画を立てるなら、事前に各店の営業状況を確認しておくのが鉄則です。
| まよさわのメリット | まよさわのデメリット |
|---|---|
| 旭川で京都風の背脂醤油が食べられる 台湾ラーメン・台湾まぜそばなど選択肢が広い 平日ランチはご飯無料 駐車場がある | 駐車場は3台程度と少ない 旭川駅前から徒歩圏ではない 営業時間・定休日の情報が媒体で違う 背脂が苦手な人には重い |
一人旅・家族・出張でどう使う?シーン別の楽しみ方とよくある質問
同じまよさわでも、誰と、どんな目的で行くかによっておすすめの頼み方や時間帯は変わります。シーン別の使い方と、よく聞かれる質問をまとめて紹介します。
一人旅なら醤油ラーメンを軸に食べ比べる
一人旅でまよさわを訪れるなら、看板の醤油ラーメンを軸に、旭川の王道店と食べ比べる楽しみ方がおすすめです。一人だとメニューを複数頼むのは難しいので、まずは店の個性が最も出る醤油ラーメンを選び、スープの香り、背脂の甘み、中太麺の弾力を一つずつ確かめながら味わってみてください。旭川ラーメンを何杯か食べ歩くなら、1杯ごとにスープ・麺・油の3点をメモしておくと、後で振り返ったときに違いが鮮明に残ります。写真を撮るなら、背脂が浮いた丼の表面と、チャーシューをスライスする様子がこの店らしい一枚になるでしょう。注意点として、一人旅で車がない場合、郊外の店へのアクセスが課題になります。タクシーやバスを使う日を決めて、まよさわのあるエリアを訪れる時間をまとめて確保しておくと、移動の無駄が減らせます。
家族連れは台湾メニューと醤油を分けて注文
家族で訪れるなら、大人は台湾ラーメンや台湾まぜそば、子どもや辛いものが苦手な人は醤油ラーメンというように、メニューを分けて注文するのがおすすめです。一つの店で辛い系とそうでない系が揃っているのは、好みがばらばらな家族にとって大きなメリット。台湾まぜそばの追いメシは、食べ盛りの中高生にも満足感があります。旭川ラーメンの店は小さな店舗が多く、家族全員が座れる席がすぐに空くとは限りません。昼のピークを避けて早めの時間に到着すると、落ち着いて食事ができます。注意したいのは、背脂醤油も台湾系も味がしっかりしているので、小さな子どもには塩分や辛さが強く感じられる可能性がある点です。取り分け用の器が必要な場合は、注文時にお願いしてみましょう。駐車場が少ないので、家族旅行のレンタカーは時間をずらして到着する計画が安心です。
家族連れや出張で車を使う場合、昼のピークは駐車場が埋まりやすくなります。満車のときは周辺の路上や他店の駐車場に止めず、時間をずらして再訪するプランを用意しておきましょう。
出張・ドライブ中の平日ランチに組み込む
旭川に出張で来ている人や、道北方面へのドライブの途中で旭川を通る人には、平日ランチのご飯無料サービスを活用した昼ごはんがぴったりです。背脂醤油ラーメンとご飯の組み合わせは、午後の仕事や長距離運転に向けてしっかりエネルギーを補給できます。車で移動する人なら、郊外にあるまよさわは駅前の繁華街よりも立ち寄りやすい立地と言えるでしょう。ドライブの計画に組み込むときは、旭川市内の他の観光地や道の駅と合わせてルートを考えると効率的です。注意点は、昼のピーク時に駐車場が埋まりやすいこと。平日でも正午前後は地元のランチ客が集中するため、少し時間をずらして到着すると待ち時間を減らせます。仕事の合間で時間が限られている人は、事前に電話で混雑具合を聞いておくのも一つの手です。
よくある疑問:旭川ラーメン初心者はまよさわから始めていい?
旭川ラーメンが初めての人から「まよさわから始めてもいいか」と聞かれたら、旭川で食べられるのが1杯だけなら王道店を優先、2杯以上食べられるならまよさわを2杯目にと答えます。理由は、まよさわの魅力が「旭川の型との違い」にあるからです。基準の味を知らずに食べても十分おいしい一杯ですが、Wスープとラード油膜の旭川ラーメンを先に食べておくと、背脂や中太麺の個性がくっきりと浮かび上がります。旭川に何度も来ている人や、すでに旭川の定番店を一通り回った人にとっては、まよさわは新しい発見をくれる店です。逆に、背脂系のラーメンが好きで、旭川らしさよりも自分の好みを優先したい人なら、最初からまよさわを選んでも後悔は少ないでしょう。大切なのは、自分が「旭川の型」を知りたいのか、「好みの一杯」を探したいのかをはっきりさせることです。
まよさわ 旭川 ラーメンのまとめ
まよさわは、Wスープとラード油膜という旭川ラーメンの型から一歩外れた、京都風の背脂醤油で勝負する一軒です。看板の醤油ラーメンに加えて、名古屋発祥の台湾ラーメンや追いメシ付きの台湾まぜそば、生姜ラーメンまで揃い、好みの違う人同士でも楽しめます。一方で、営業時間や定休日の情報が媒体ごとに違い、駐車場も少ないため、事前の確認が満足度を左右します。まずは旅行日が決まった段階で店舗情報カードの電話番号に連絡し、その日の営業を確かめるところから始めてみてください。王道の旭川ラーメンと並べて食べれば、同じ醤油の街で出会う「もう一つの醤油ラーメン」の面白さがきっと伝わるはずです。
※メニュー・営業時間・価格は変更される場合があります。最新情報は各店舗へご確認ください。

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