旭川に行くならラーメンは外せない、でも200軒以上あるお店の中からどこを選べばいいのか分からない。そんなときに真っ先に名前が挙がるのが「蜂屋(はちや)」です。ただ、口コミを読むと「唯一無二」という声と「クセが強すぎた」という声が真っ二つに分かれていて、余計に迷った人も多いのではないでしょうか。
先に結論をお伝えします。蜂屋は1947年(昭和22年)創業の、現存する旭川ラーメン最古参の店で、味の好き嫌いが割れるのは「焦がしラード」という独自の仕上げが理由です。そしてこの焦がしラードの量は、注文するときに「濃い」か「普通」から選べます。つまり、選び方さえ間違えなければ、初めての人でもちゃんと美味しく食べられるお店です。
この記事では、旭川駅から歩ける五条創業店と、旭川四条駅そばの旭川本店という2店舗の違いから、注文の組み立て方、混雑を避ける時間帯、現金しか使えないという落とし穴まで、行く前に知っておくと得をする情報をまとめました。営業時間や定休日は公式サイト・食べログ・旭川観光コンベンション協会などの一次情報にあたって確認しています。
・蜂屋の焦がしラードとダブルスープが何なのか、味の輪郭がつかめる
・五条創業店と旭川本店、自分の旅程ならどちらに行くべきか判断できる
・「濃い」「普通」の選び方と、初回に頼むべき一杯が決まる
・定休日・営業時間・現金のみといった、現地で慌てないための注意点がわかる
旭川ラーメン蜂屋は1947年創業|80年近く変わらない一杯の正体

蜂屋を語るときに欠かせないのが「最古参」というキーワードです。ただ古いだけではなく、旭川ラーメンというジャンルそのものの形をつくった側の店であることが、今も行列が絶えない理由になっています。まずは味の設計を分解して見ていきます。
創業は昭和22年。旭川ラーメンの原型をつくった一軒
蜂屋の創業は昭和22年(1947年)です。新横浜ラーメン博物館の店舗紹介ページでは「現存する旭川ラーメン最古参店」と紹介されており、初代の加藤枝直氏が独学でつくり上げた一杯が、のちの旭川ラーメンの土台になったと解説されています。戦後まもない時期に生まれた味が、80年近く経った今も同じ場所で提供されているという事実そのものが、この店の看板です。
歴史があるだけの観光店ではないことは、評価にも表れています。五条創業店・旭川本店ともに食べログの「ラーメン HOKKAIDO 百名店 2025」に選ばれており、旭川本店の食べログ点数は3.58です。点数だけを見ると突出した数字ではありませんが、これは後述する「好みが割れる味」であることが影響していて、ハマった人の評価は4点台に集中する一方、初見で面食らう人も一定数いる、という構図になっています。
旅行の1食を賭ける価値があるかで言えば、答えは「ある」です。ただし、万人受けする優等生の醤油ラーメンを期待して行くと肩透かしを食らいます。「旭川ラーメンの原点を体験しに行く」という気持ちで向かうと、満足度が一段上がります。注意点としては、両店とも駐車場が5台しかないため、車で行く場合は満車を前提に近隣のコインパーキングを調べておく必要があります。
焦がしラードって結局なに?香ばしさの正体を分解する
蜂屋の代名詞が「焦がしラード」です。スープを取る過程で豚の脂を焦がし、透明なラードと合わせて仕上げに使う、蜂屋特製の油だと説明されています。丼のスープ表面を茶色い油の層が覆っていて、レンゲで混ぜると香ばしい匂いが一気に立ち上がります。この香りが好きか苦手かで、評価が分かれます。
味の面での役割は2つあります。ひとつは香りづけ。焙煎した豆に近い、少し焦げた香ばしさが醤油の輪郭を太くします。もうひとつは保温です。油の膜がスープの熱を逃がさないため、旭川の冬でも最後の一口まで熱いまま食べられます。これは氷点下20度を下回ることもある旭川で発達したラーメンならではの合理性で、札幌の味噌ラーメンにラードが浮いているのと同じ発想です。
そしてこの焦がしラードの量は、注文時に「濃い」か「普通」から選べます。この一点さえ押さえておけば、蜂屋で失敗する確率はぐっと下がります。初めての人、脂っこいものが得意でない人、女性や年配の方と一緒に行く場合は「普通」を選ぶのが無難です。逆に、香ばしさを目当てに旭川まで来たなら「濃い」を頼む価値があります。注意点は、聞かれる前に自分から伝えないと標準で出てくる場合があること。着席したら注文と同時に伝えてしまいましょう。
焦がしラードは「油そばのような重さ」を想像されがちですが、蜂屋のスープ自体はむしろあっさりした部類です。重いのは香りであって、飲み口ではありません。だからこそ「濃い」でもスープを飲み干せてしまう人がいる一方、香りが苦手な人は「普通」でも強く感じます。判断の軸は脂の量ではなく、焦げた香りへの耐性だと考えてください。
豚骨と鯵の丸干し、半世紀以上前からのダブルスープ
蜂屋のスープは、豚骨スープと鯵(あじ)の丸干しでとった魚介スープを別々に炊いてから合わせる「ダブルスープ」方式です。今でこそ動物系と魚介系を合わせるのはラーメン業界の定石ですが、蜂屋はこれを半世紀以上前から採用していたと新横浜ラーメン博物館の解説に記されています。ダブルスープという言葉が一般化するはるか前から、同じ設計で作り続けてきたわけです。
飲んでみると、まず魚介の出汁がすっと来て、その後ろに豚骨のコクが控えている、という順番で味が届きます。煮干しのような強い苦味は出さず、鯵の丸干し特有のやわらかい旨みが土台になっているのが特徴です。ここに焦がしラードの香ばしさが重なるので、「醤油ラーメンなのに、飲んだことのない味がする」という感想になります。
この構成が効いてくるのは、実は飲んだあとの〆です。魚介の出汁が中心なので、後半に飲むスープが重くなりません。五条創業店は夜まで営業しているため、5・7小路ふらりーとで一杯やってから寄る、という地元の使い方が成立します。注意点として、化学調味料でパンチを効かせたタイプのラーメンに慣れていると、最初の一口は「思ったより穏やか」と感じるかもしれません。3口目あたりから焦がしラードと魚介が絡んでくるので、序盤で判断しないことをおすすめします。
低加水の中太ちぢれ麺が、スープを持ち上げる
麺は自家製の低加水・中太ちぢれ麺です。低加水とは麺に加える水の量が少ないという意味で、水分が少ないぶん、スープをよく吸います。新横浜ラーメン博物館の解説でも「スープをよく吸って麺とスープとの一体感が味わえる」と紹介されており、旭川ラーメン全体に共通する特徴でもあります。ちぢれの部分に焦がしラードが絡むので、麺だけをすすっても香りが届きます。
低加水麺には弱点もあります。それは伸びるのが早いことです。スープを吸う設計である以上、丼の中で放置すると数分でボソッとした食感に変わります。写真を撮ってからゆっくり食べるつもりの人は、撮影を30秒で切り上げるくらいのつもりでいた方がいいです。麺の大盛りは食べログの店舗情報で150円と記載されていますが、食べきるスピードに自信がなければ普通盛りにして、サイドで補うほうが満足度は高くなります。
使い分けの目安としては、旭川に着いた初日の1食目、まだお腹に余裕があるタイミングで行くのがベストです。観光を詰め込んだ最終日の夕方だと、香りの強さが胃に効いてくることがあります。一人旅なら回転の速いカウンター的な使い方ができますし、複数人で行くなら「濃い」と「普通」を分けて頼んで味比べをすると、この店の性格が一番よく分かります。
五条創業店と旭川本店はどう違う?行く前に知っておきたい5つの差
旭川市内で蜂屋の看板を掲げている店舗は2つあります。名前が似ているうえ、営業時間も定休日も別物なので、ここを間違えると旭川まで行って食べられない事態になります。旅程に合うのはどちらかを、具体的な数字で見ていきましょう。
営業時間が全然違う。夜に食べられるのは五条だけ
最大の違いは営業時間です。五条創業店は公式サイトの表記で10時30分〜19時50分、定休日は木曜日。一方の旭川本店は10時00分〜15時20分(祝日は11時00分〜15時20分)で、定休日は水曜日です。旭川本店は昼で閉まるため、夜に蜂屋を食べたいなら選択肢は五条創業店のみということになります。
ここで注意したいのが、営業時間の情報源によるブレです。五条創業店については、ぐるなび系の店舗ページに「10時30分〜20時00分、7月下旬〜9月中旬は10時30分〜21時00分(ラストオーダー20時50分)」という夏季延長の記載があります。旭川本店も、公式サイトでは「10時〜15時30分」、食べログでは「10:00〜15:20」と10分ずれています。いずれも閉店間際に駆け込むのは危険で、ラストオーダーを考えると閉店の30分前には入店したいところです。
さらに厄介なのが定休日の表記ゆれです。五条創業店の公式storeinfoページには「定休日:なし」という記載がある一方、食べログ・るるぶ&more.・公式Xアカウントの臨時休業告知はいずれも木曜定休として扱われています。実務的には木曜定休として計画し、訪問前に公式X(@hachiya19471208)で臨時休業の告知がないか確認するのが確実です。旭川本店の水曜定休と合わせて覚えておくと、「水曜は五条、木曜は本店」という覚え方ができます。
定休日以外に臨時休業が入ることがあります。実際、公式Xでは2026年8月13日(木)に五条創業店が臨時休業する旨が告知されていました。お盆や年末年始など、旅行者が集中する時期ほど臨時休業のリスクが上がります。旭川駅から往復20分歩いて閉まっていた、という事態を避けるため、当日朝に公式Xを一度チェックしてから出発してください。
旭川駅から歩けるのは五条創業店、四条駅なら本店
アクセスも判断材料になります。五条創業店はJR旭川駅から817m、徒歩約8分と食べログに記載されています。ただし、るるぶ&more.では「JR旭川駅→徒歩13分」と案内されており、信号待ちや冬の路面状況を考えると10分前後を見ておくのが現実的です。旭川駅から買物公園通りを北へ進み、5条通で右に入るというシンプルな道のりなので、初めてでも迷いにくい立地です。
旭川本店はJR旭川四条駅から徒歩約5分、JR旭川駅からだと徒歩約12分です。旭川四条駅は宗谷本線・石北本線の駅で、旭川駅から1駅。列車の本数はそれほど多くないため、旭川駅から歩くか、タクシーを使うほうが早い場合があります。車の場合、五条創業店は道央道の旭川鷹栖インターチェンジから国道12号・道道1125号経由で6km・約15分です。
旅程別に整理すると、電車旅で旭川駅を拠点にするなら五条創業店、レンタカーで旭川市内を回るなら本店も選択肢に入るという住み分けになります。ただし駐車場はどちらも5台のみ。土日の昼はまず空いていないと考えて、周辺のコインパーキングに停めてから向かうほうがストレスがありません。冬季は路肩に雪が積み上がって駐車枠が減ることもあるので、12月〜3月は特に余裕を持ってください。
席数・駐車場・支払い方法を並べて比べる
設備面では五条創業店のほうがやや大きめです。五条創業店は60席(4人掛けテーブル15卓)、旭川本店は56席(4人掛けテーブル11卓、6人掛けテーブル2卓)。どちらもテーブル中心の構成で、いわゆるカウンター専門のラーメン店とは雰囲気が違います。6人掛けテーブルがある旭川本店は、家族連れやグループで行く場合に相性がいいと言えます。
支払い方法は要注意です。食べログの店舗情報によると、五条創業店・旭川本店ともにクレジットカード不可、電子マネー不可、QRコード決済不可。つまり現金のみです。旭川駅周辺はキャッシュレス対応の店が増えているので油断しがちですが、蜂屋に行く日は財布に千円札を数枚入れておいてください。近くのコンビニATMで下ろす手間を考えると、これだけで10分は変わります。
喫煙環境については、両店とも全面禁煙です。老舗のラーメン店というと煙たいイメージを持つ人もいますが、その心配はありません。小さな子ども連れでも入りやすい環境が整っています。ただし、店内はランチタイムに満席になるため、ベビーカーでの入店はスペース的に厳しい時間帯があります。ベビーカーで行くなら、後述する14時前後の谷間の時間を狙ってください。
【さっぽろノート調べ】2店舗のスペックを一覧で比較
ここまでの情報を、判断しやすいように一覧にまとめました。公式サイト・食べログ・るるぶ&more.の記載を2026年8月時点で突き合わせた内容です。営業時間と定休日は情報源によってブレがあるため、出典の違いも併記しています。
| 比較項目 | 五条創業店 | 旭川本店 |
|---|---|---|
| 営業時間 | 10:30〜19:50 (公式サイト表記) |
10:00〜15:20 祝日11:00〜15:20 |
| 定休日 | 木曜日 | 水曜日 |
| 夜に食べられるか | ○ | × |
| JR旭川駅から | 徒歩約8分 (817m) |
徒歩約12分 |
| 最寄り駅 | JR旭川駅 | JR旭川四条駅 徒歩約5分 |
| 席数 | 60席 | 56席 |
| 駐車場 | 専用無料5台 | 5台 |
| 支払い | 現金のみ | 現金のみ |
| テイクアウト | あり | 記載なし |
迷ったら五条創業店です。旭川駅から歩けて、夜まで開いていて、テイクアウトのお土産ラーメンも買える。旅行者にとっての使い勝手は明確に上です。旭川本店は、旭川四条駅周辺に用がある人、午前中の早い時間に食べたい人、6人掛けテーブルが必要なグループに向いています。
| 住所 | 〒070-0035 北海道旭川市5条通7丁目右6 |
| 電話番号 | 0166-22-3343 |
| 営業時間 | 10:30〜19:50(公式サイト表記) |
| 定休日 | 木曜日 |
| 席数 | 60席(4人掛けテーブル15) |
| 駐車場 | あり(専用無料5台) |
| 支払い | 現金のみ(カード・電子マネー・QR決済不可) |
| アクセス | JR旭川駅から817m・徒歩約8分 |
| 公式サイト | ラーメンの蜂屋 公式サイト |
| 住所 | 北海道旭川市3条通15丁目左8 |
| 電話番号 | 0166-23-3729 |
| 営業時間 | 10:00〜15:20(祝日11:00〜15:20) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 席数 | 56席(4人掛けテーブル11、6人掛けテーブル2) |
| 駐車場 | あり(5台) |
| 支払い | 現金のみ(カード・電子マネー・QR決済不可) |
| アクセス | JR旭川四条駅から徒歩約5分/JR旭川駅から徒歩約12分 |
| 公式サイト | ラーメンの蜂屋 公式サイト |
初めての一杯は何を頼む?後悔しない注文の組み立て方

席に着いてから慌てないよう、頼むものを先に決めておきましょう。この店は選択肢が多いようでいて、実は「軸を1つ決めれば残りは自動的に決まる」構造になっています。順番に整理します。
迷ったらしょうゆ一択。それがこの店の看板
初回に頼むべきは、間違いなくしょうゆラーメンです。旭川では「ラーメン」と注文すれば醤油が出てくるのが基本で、蜂屋もその例に漏れません。豚骨と鯵の丸干しのダブルスープに焦がしラードという構成は、醤油だれと組み合わせたときに一番きれいに輪郭が出ます。みそも塩もありますが、この店の設計思想を味わうなら醤油から入るべきです。
価格については、情報源によって数字が異なるため注意が必要です。食べログの店舗情報ではしょうゆラーメン1,000円と記載されていますが、旭川の地域メディア「asatan」が2024年5月に公開した記事では、脂「濃い」のしょうゆラーメンが税込900円と紹介されていました。この間に価格改定が入った可能性が高く、1,000円前後を想定しつつ、正確な金額は店頭の掲示でご確認ください。麺の大盛りは食べログの記載で150円です。
どんな場面に向くかというと、旭川に着いてすぐ、他のラーメンを食べる前の1杯目です。比較対象を持たない状態で食べたほうが、この店の個性がまっすぐ届きます。注意点は、しょうゆを頼んだつもりが「しょうゆチャーシュー」など派生メニューと紛らわしいこと。券売機ではなく口頭注文なので、シンプルに「しょうゆラーメン、脂は普通で」と伝えるのが確実です。
注文フレーズはこの一言で完結します。「しょうゆラーメン、脂は普通で」。初めてなら普通、香ばしさを求めるなら「濃いで」に置き換えるだけです。この一言を用意しておくだけで、老舗特有の緊張感が和らぎます。
「濃い」と「普通」、どちらを選ぶかで満足度が変わる
蜂屋の注文で最も重要な分岐が、焦がしラードの量です。「濃い」と「普通」の2択で、店側が選ばせてくれます。この仕組み自体が、味の個性の強さを店が自覚している証拠でもあります。
判断基準をはっきりさせておきます。「普通」を選ぶべきなのは、蜂屋が初めての人、揚げ物や背脂系が得意でない人、旅程の後半で胃が疲れている人、そして子どもや年配の家族と一緒に食べる場合です。「濃い」を選ぶべきなのは、旭川ラーメンを食べ歩いていて他店との違いを明確に感じたい人、香ばしい焦げの香りが好きな人、そして冬場で体を芯から温めたい人です。油の膜が厚いぶん、最後までスープが熱いままなのは「濃い」の実用的なメリットです。
2人以上で行くなら、「濃い」と「普通」を1杯ずつ頼んで交換するのが一番かしこい食べ方です。同じスープなのに香りの立ち方がまるで違うので、この店の設計が体感できます。注意点として、「濃い」は写真映えはしますが、香りが服に残りやすいです。このあと美術館や商業施設に行く予定があるなら、上着は椅子の背もたれではなく畳んで膝に置いておくと軽減できます。
ねぎ・チャーシュー・煮玉子、増やすならどれから
トッピングの選択肢は、ねぎ系(辛ねぎ・白ねぎ・輪ねぎ)、チャーシュー、半熟煮玉子、メンマ、野菜といった構成です。2024年8月時点で旭川の観光メディアが紹介していた価格では、しょうゆチャーシューが1,000円、しょうゆ白ねぎが950円、みそチャーシューが1,100円、旨辛みそが1,100円でした。これらは掲載時点の価格なので、現在は改定されている可能性があります。
最初の1杯で増やすなら、おすすめは白ねぎです。焦がしラードの香ばしさは強い相手なので、生のねぎのシャープさが加わると味が締まります。チャーシューは食べ応えが出る反面、脂の総量が増えるので「濃い」との組み合わせは重くなりがちです。「濃い」を頼むならトッピングは控えめに、「普通」ならチャーシューを足す、という組み立てがバランスを取りやすい形です。
シーン別に言えば、朝から旭山動物園を回ってきた帰りならチャーシューで満腹感を、これから居酒屋に行く予定なら輪ねぎ程度に留める、といった調整ができます。注意点は、トッピングを盛ると麺が伸びやすくなること。低加水麺は具を避けながら食べているうちに食感が変わるので、具は後回しにして麺から手をつけてください。
豚めし・餃子・はちみつソフト、サイドの実力
蜂屋はサイドメニューも揃っています。2024年8月時点で紹介されていた価格は、豚めし300円、自家製焼き餃子500円、はちみつソフトクリーム200円でした。店名に「蜂」がつくだけあって、はちみつを使ったソフトクリームがデザートとして用意されているのがこの店らしいところです。
組み合わせの実用性で言うと、豚めしは費用対効果が高いです。ラーメン単品では物足りない男性や、丼ものを合わせたい人に向きます。焼き餃子は複数人でシェアする前提の量なので、一人なら無理に頼まなくても構いません。はちみつソフトクリームは、焦がしラードの香りを口の中からリセットしてくれる役割があります。「濃い」を食べたあとほど効きます。
注意しておきたいのは、これらを全部頼むと支払いが2,000円近くになることです。現金のみの店なので、財布の中身は多めに用意しておいてください。また、混雑時間帯にサイドを追加すると提供までの待ちが伸びる場合があります。回転が速い店なので、後ろに並んでいる人がいるときは、ラーメン中心のシンプルな注文にするのが地元の流儀です。
「クセが強い」と言われるのはなぜ?苦手な人の共通点
蜂屋の口コミを読むと、絶賛と困惑がきれいに二分されています。これは店の質のばらつきではなく、味の設計が万人向けではないことに由来します。事前に構造を理解しておけば、自分に合うかどうかを行く前に判断できます。
賛否が割れる正体は、味ではなく「香り」
新横浜ラーメン博物館の紹介文では、蜂屋の一杯は「クセがあるけどクセになる」と評されると記されています。この「クセ」の正体は、繰り返しになりますが焦がしラードの香りです。焦げた油の香りは、コーヒーの深煎りや焼き魚の皮の香ばしさと同じカテゴリーで、好きな人にはたまらない一方、苦手な人には「焦げ臭い」と感じられます。
味そのものは、実はそれほど強くありません。スープは鯵の丸干しと豚骨のダブルスープで、飲み口はむしろ穏やかな部類です。だから「もっとガツンとくると思ったら、意外とあっさりしていた」という感想も出てきます。香りは強いのに味は穏やかという組み合わせが、期待とのズレを生みやすいわけです。
自分に合うかを見極める簡単な方法があります。焦がしねぎ油を使ったラーメンや、香ばしさを売りにした担々麺が好きなら、蜂屋はハマる可能性が高いです。逆に、透明感のある淡麗系や、素材の甘みを前面に出したスープを好むなら、「普通」で頼んでも香りが気になるかもしれません。その場合は、後述するみそやつけ麺という逃げ道があります。
| 蜂屋が合う人 | 合わない可能性がある人 |
|---|---|
| 焦がしねぎ油や香ばしい系のラーメンが好き 旭川ラーメンの原点を体験したい 魚介出汁のやわらかい旨みを楽しめる 冬に熱々のスープを最後まで飲みたい 他店との違いをはっきり感じたい | 淡麗・無化調系の澄んだスープが好み 焦げの香りが苦手 濃厚な豚骨のパンチを期待している キャッシュレス決済しか持っていない ゆっくり写真を撮りながら食べたい |
札幌の味噌ラーメンと比べると、方向性が真逆
札幌から旭川に来た人がまず戸惑うのが、この方向性の違いです。札幌の味噌ラーメンは、ラードで蓋をした熱々のスープに炒めた野菜の甘みとにんにくが乗る「濃厚・厚み型」。対して旭川の醤油ラーメンは、魚介の出汁を軸にした「香り・キレ型」です。同じ北海道のラーメンでも、目指している方向が違います。
この違いを知らずに札幌の感覚で蜂屋に行くと、「思ったより軽い」と感じます。逆に、旭川で蜂屋を食べてから札幌の味噌に行くと、味噌の甘みとコクが際立って感じられます。順番としては旭川が先、札幌が後のほうが、どちらも印象に残りやすいというのが道内を巡る際のコツです。
旅程を組むうえでの実用的な話をすると、札幌から旭川までは特急ライラック・カムイで約1時間25分、高速バスでも約2時間です。日帰りで旭川ラーメンを食べに行くことも十分可能な距離感なので、「札幌に連泊するけれど、1日だけ旭川に足を伸ばす」という使い方ができます。ただし冬季は列車の遅延や運休が起きやすいため、時間に余裕のない旅程で組むのは避けてください。

「札幌でラーメンを食べたいけど、どこに行けばいいかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?札幌市内にはラーメン店が約1,000店舗以上あると言われていて、初…
口に合わなかったときの逃げ道は、みそとつけ麺
もし焦がしラードが合わなかった場合、同行者や次回のためにリカバリー策を知っておくと安心です。蜂屋にはしょうゆ・しお・みその3系統に加えて、太麺を使ったつけ麺があります。みそ系は味噌のコクが焦がしラードの香りを包み込むので、香りが直接来る度合いが下がります。旨辛みそという選択肢もあり、2024年8月時点の掲載価格では1,100円でした。
つけ麺は、スープと麺が別々に出てくるぶん、麺そのものの小麦の風味を楽しめます。低加水の麺は水で締めると食感がしっかり出るので、実は蜂屋の麺の実力が一番わかりやすいメニューかもしれません。同行者が焦がしラードを苦手そうにしているなら、最初からみそかつけ麺を勧めておくと、テーブルの空気が明るくなります。
それでも合わなかったときの現実的な対応として、旭川には梅光軒をはじめとする別系統の名店が複数あります。同じ醤油でも店ごとに設計が違うので、「旭川ラーメンが苦手」と結論を出すのは早計です。注意点は、蜂屋のあとに続けて別の店に行くと、焦がしラードの香りが口に残って次の店の繊細な味が分かりにくくなること。はしごするなら3時間以上は空けてください。
何時に行けば並ばずに座れる?混雑と定休日の落とし穴

百名店に選ばれている観光地の老舗である以上、時間帯によっては待ちが発生します。ただ、この店は回転が速いタイプなので、時間さえ選べば行列に巻き込まれずに済みます。具体的な狙い目を整理します。
昼の12時台は避ける。狙うのは開店直後か14時台
混雑のピークは、どの飲食店とも同じで12時から13時です。五条創業店は60席あるため、この時間帯でも回転はしますが、店の外で待つ可能性があります。旭川の冬は氷点下が当たり前なので、外待ちは体力を削られます。おすすめは開店の10時30分直後、または14時前後です。
旭川本店に至っては営業が15時20分までなので、実質的に「昼の店」です。11時前に入れば比較的落ち着いて食べられますが、14時半を過ぎるとスープが売り切れて早じまいになる可能性も考えられます。旭川本店を狙うなら、午前中の早い時間に予定を組んでおくのが確実です。
シーン別に言うと、一人旅なら開店直後が最適です。相席の心配がなく、写真も撮りやすい。家族連れなら14時台。子どもが騒いでも気を遣わずに済みます。出張の合間なら、五条創業店の夕方17時前後が狙い目です。夜営業がある強みがここで効いてきます。注意点は、開店直後は逆に開店待ちの列ができていることがあるので、10時15分頃に着くつもりで動くとスムーズです。
「水曜だから本店に行こう」が通じない日がある
ここで、実際に旅行者が踏みがちな失敗パターンを1つ挙げます。「五条創業店が木曜定休だから、木曜は本店に行けばいい」と考えて旭川四条駅まで移動したら、その日が臨時休業だったというケースです。定休日のローテーションは覚えやすいのですが、臨時休業は別のロジックで発生します。
原因はシンプルで、2店舗とも同じ会社が運営しているため、お盆・年末年始・イベント時などに両店同時、あるいは片方が予告なく休むことがあるからです。実際、公式Xでは2026年8月13日(木)に五条創業店が臨時休業する告知が出ていました。木曜は元々定休日ですが、こうした告知が出るということは、通常とは異なる営業日設定が組まれるタイミングがあるという意味でもあります。
対策は2つです。ひとつは、当日の朝に公式X(@hachiya19471208)を確認すること。もうひとつは、電話で営業を確認すること。五条創業店は0166-22-3343、旭川本店は0166-23-3729です。旭川駅から片道10分前後歩くことを考えると、この一手間で往復20分と交通費が守れます。特に旭川滞在が半日しかない旅程では、確認の価値が高くなります。
営業時間の情報が媒体によって食い違っています。五条創業店は公式サイトが10:30〜19:50、ぐるなび系の店舗ページが10:30〜20:00(夏季は21:00まで)。旭川本店は公式サイトが10:00〜15:30、食べログが10:00〜15:20。いずれも10分〜1時間の差があるため、閉店間際を狙う計画は立てないでください。ラストオーダーを考えると、閉店表記の30分前までに入店するのが安全圏です。
財布に現金がなくて食べられなかった、を防ぐ
もう1つの失敗パターンが決済です。旭川駅でキャッシュレス決済に慣れたまま蜂屋に向かい、店頭で現金を持っていないことに気づくというケース。食べログの店舗情報によれば、両店ともクレジットカード・電子マネー・QRコード決済のすべてが不可です。老舗の個人店では珍しくありませんが、近年の旅行者ほど引っかかりやすい落とし穴です。
原因は、旭川駅直結のイオンモール旭川駅前やホテル周辺がキャッシュレス対応で完結してしまうことにあります。財布に現金を入れる習慣がないまま数日過ごせてしまうため、いざ現金が必要になったときに手持ちがゼロ、という状況が起きます。
対策は、旭川駅を出る前にATMで数千円下ろしておくこと。ラーメン1杯におつまみやお土産ラーメンを足すと2,000円台に届くので、一人2,500円程度を目安にすると安心です。テイクアウトのお土産ラーメンを買うつもりなら、さらに1,000円ほど上乗せしておいてください。家族4人なら1万円札を1枚用意しておけば足ります。
Q&Aで解決|行く前によく聞かれること
ここまでの内容で拾いきれなかった疑問を、よくある質問の形でまとめておきます。
もう1つ、旅行者から多いのが「子連れでも大丈夫か」という質問です。両店ともテーブル席中心で全面禁煙、旭川本店には6人掛けテーブルもあるため、家族での利用に向いた構造です。ただしベビーカーは混雑時に置き場所に困るので、14時台の空いた時間に訪れるか、宿に置いてから向かうことをおすすめします。
一人旅・家族・出張、目的別の立ち寄り方
同じ店でも、誰と行くかで最適な時間帯と注文が変わります。旅程に組み込みやすい形で、4つのパターンに分けて整理しました。
一人旅なら開店直後、そのまま買物公園散策へ
一人旅で行くなら、五条創業店の開店直後が一番気持ちよく食べられます。10時30分の開店に合わせて旭川駅を10時15分に出れば、徒歩8〜10分でちょうど間に合います。テーブル席中心の店なので、混雑時は相席になる可能性がありますが、開店直後なら落ち着いて食べられます。注文は「しょうゆラーメン、脂は普通で」でスタートし、余裕があれば豚めし300円(2024年8月時点の掲載価格)を追加。
食べ終わったら、店のすぐそばにある5・7小路ふらりーとを覗いてみてください。旭川市5条通7丁目にある小路で、正式名称は中央市場。旭川観光コンベンション協会の紹介によると、焼き鳥・ラーメン・居酒屋・炉端焼きに加えてヘアーサロンや酒店、青果店まで合わせて約18店舗が3メートルほどの通路の両側に並んでいます。昼間は静かですが、昭和の空気がそのまま残っていて写真映えします。
そのまま買物公園通りを南へ戻れば旭川駅。トータル1時間半あれば、ラーメンと街歩きが1セットで完結します。注意点は、冬季の歩道が凍結すること。旭川は札幌より冷え込むので、12月から3月に行くならスノーブーツか滑り止めは必須です。革靴で買物公園を歩くのは現実的ではありません。
カップル・友人となら「濃い」と「普通」を1杯ずつ
2人以上で行くなら、味の違いを体験できる頼み方が断然おすすめです。焦がしラードを「濃い」と「普通」で1杯ずつ注文して、途中で交換する。同じスープ、同じ麺なのに印象がまったく変わるので、会話が弾みます。さらに違いを広げたいなら、片方をみそ系にするのも手です。
時間帯は、五条創業店なら17時前後が狙い目です。ランチのピークが終わり、夜の客が来る前の谷間。写真も撮りやすく、店員さんに焦がしラードのことを聞く余裕もあります。食べ終わったあとは、そのまま5・7小路ふらりーとで軽く一杯というコースが組めます。旭川の夜の街を歩くなら、この小路は外せません。
注意点として、蜂屋は「デートで雰囲気を楽しむ店」ではありません。あくまで実力勝負の老舗ラーメン店で、内装は飾り気のないシンプルなものです。記念日のディナーには向かないので、旅の途中のカジュアルな1食として組み込むのが正解です。逆に言えば、ラーメン好き同士なら、旭川で一番盛り上がれる場所のひとつです。

旭川に行くなら、何を食べればいい?そう聞かれたら「旭川ラーメン・新子焼き・塩ホルモンは外せない」と即答できます。北海道第2の都市として知られる旭川市は、人口約3…
家族連れは14時台。6人掛けテーブルがある本店も選択肢
子ども連れなら、混雑を外した14時台がストレスがありません。五条創業店は10時30分から19時50分まで通し営業なので、この時間でも入れます。旭川本店は15時20分までなので、14時台なら滑り込めますが、閉店に近づくと慌ただしくなるため13時台のほうが無難です。
座席の面では、6人掛けテーブルが2卓ある旭川本店に分がありますが、旭川駅からのアクセスは五条創業店が上です。子ども連れで公共交通機関を使うなら、歩く距離が短い五条創業店を選ぶほうが現実的でしょう。車移動なら、駐車場はどちらも5台なので、近隣のコインパーキング前提で計画してください。
子ども向けの工夫としては、焦がしラードを「普通」にしたうえで、はちみつソフトクリーム(2024年8月時点の掲載価格で200円)をデザートに用意すると喜ばれます。麺の大盛りは150円で追加できますが、低加水麺は伸びやすいので、子どもとシェアするなら普通盛りを取り分けるほうが美味しく食べられます。両店とも全面禁煙なので、その点は安心です。
家族連れの最適解は「五条創業店・14時台・脂は普通・普通盛りを取り分け・締めにはちみつソフト」。この組み合わせなら、混雑も味の重さも回避しつつ、旭川ラーメンの原点をきちんと体験できます。
出張なら夜の五条創業店。仕事終わりの〆に使える
旭川に出張で来ている人にとって、五条創業店の19時50分までという営業時間は貴重です。旭川本店が15時20分で閉まるため、平日の日中に仕事が入っていると本店には行けません。仕事を終えて旭川駅周辺に戻ってから、徒歩8〜10分で老舗の一杯にたどり着けるのは、この店ならではの強みです。
使い方としては2パターン。ひとつは18時台に夕食として食べるパターン。もうひとつは、5・7小路ふらりーとや周辺の飲み屋で飲んだあと、19時台に〆で寄るパターンです。蜂屋のスープは鯵の丸干しの魚介出汁が軸で飲み口が重くないので、〆のラーメンとして意外なほど収まりがいいです。ただしラストオーダーを考えると、19時20分頃までには入店したいところです。
注意点は、やはり現金です。出張で経費精算をする人は領収書が必要になりますが、カードが使えないため立て替えの現金が要ります。会社の同僚と複数人で行くなら、一人2,000円弱を見込んで幹事が現金をまとめておくとスムーズです。木曜定休なので、出張スケジュールに木曜が絡む場合は特に事前確認を。
旭川ラーメン蜂屋の味を持ち帰る方法と、周辺で寄りたい場所
店で食べるだけで終わらせるのはもったいない一杯です。テイクアウト、お土産商品、食べ比べという3つの広げ方を紹介します。旅の記憶を家まで持ち帰るための実用情報です。
五条創業店のテイクアウトなら、生麺と寒干しの2択
五条創業店ではテイクアウトサービスを実施していると公式サイトに記載があります。2024年8月時点で旭川の観光メディアが紹介していた価格では、お土産ラーメン(生麺2食入り)が850円、お土産ラーメン(寒干し1食入り)が330円でした。旅行の記念に、あるいは自宅用に買って帰る人が多い商品です。
選び方の基準は日持ちと荷物です。生麺は風味が店の味に近い一方、日持ちが短く、冷蔵で持ち帰る必要があります。寒干し麺は北海道の冬の寒風で乾燥させる製法で、常温での持ち運びに向いていて軽い。飛行機で本州に帰る、あるいは旅程がまだ数日残っているなら、寒干しを選ぶほうが確実です。その日のうちに宿で食べるなら生麺、家まで持ち帰るなら寒干しという切り分けで問題ありません。
なお、蜂屋の名前を冠した土産用ラーメンは、麺メーカーの菊水からも商品化されています。菊水の公式サイトには「お土産 蜂屋 醤油ラーメン2人前」が掲載されており、内容量は340g(めん110g×2)。原材料にはポークエキス、豚油脂、醤油、かつお節、魚介エキスなどが並んでいて、店の味の設計がそのまま再現されようとしていることが分かります。空港や道内の土産店でも見かける商品なので、店に寄る時間がなかった場合の代替手段になります。

旭川のお土産、正直どれを買えばいいのか迷いますよね。北海道土産といえば白い恋人やマルセイバターサンドが真っ先に浮かびますが、それは道内どこでも買えるもの。せっか…
あさひかわラーメン村で他店と食べ比べる
旭川ラーメンをもっと知りたいなら、市内東部にある「あさひかわラーメン村」も選択肢です。住所は〒079-8421 北海道旭川市永山11条4丁目119-48で、ショッピングセンター「パワーズ」の一角にあります。営業時間は11時00分〜20時00分、電話は0166-48-2153。個性豊かな8軒の名店が集まっていて、入場は無料、駐車場も無料で大型バス用のスペースまで備えています。
ここが便利なのは、車移動の旅程と相性がいい点です。旭川駅周辺は駐車場探しに手間がかかりますが、ラーメン村は無料駐車場があるので、旭山動物園や富良野方面へ向かう途中に寄れます。一方で、旭川駅からは距離があるため、公共交通機関だけで動く人には不向きです。電車旅なら蜂屋 五条創業店、車旅ならラーメン村も候補という整理になります。
注意点として、ラーメン村に蜂屋が出店しているという情報は確認できませんでした。蜂屋の味を目当てにラーメン村へ行くと空振りになるので、蜂屋は市内中心部の2店舗で食べる、という前提で計画してください。ラーメン村はあくまで「旭川ラーメンを何軒か食べ比べたい人」向けの施設です。
もう1軒行くなら梅光軒。旭川でしか食べられなくなった
旭川ラーメンでもう1軒挙げるなら、梅光軒 旭川本店です。創業は昭和44年で、第1回旭川ラーメン大賞の最優秀賞を受賞した店。豚骨と鶏ガラをベースに魚介で仕上げる伝統的なスタイルで、醤油ラーメンは900円です。営業時間は11時00分〜15時30分(ラストオーダー15時00分)と17時00分〜21時00分(ラストオーダー20時30分)で、昼夜の通し営業ではない点に注意してください。
ここで「実は」の話をひとつ。梅光軒は札幌のすすきのにも店を出していましたが、号外NET旭川市の報道によると、人員不足のため2026年5月23日をもって「梅光軒 すすきの店」は閉店しています。つまり札幌で気軽に梅光軒を食べることは今はできません。旭川まで来る価値が、以前より上がったということです。旭川に来たなら、蜂屋と梅光軒を両方食べておく意味は十分にあります。
はしごする場合の順番は、梅光軒を先、蜂屋を後がおすすめです。蜂屋の焦がしラードは香りが口に残るため、先に食べると次の店の繊細な出汁が分かりにくくなります。梅光軒の昼営業は15時30分まで、蜂屋 五条創業店は19時50分までなので、時間割としても無理がありません。ただし1日にラーメン2杯は塩分も量も相応なので、間に3時間以上空けて、旭川駅周辺を歩いて胃を落ち着かせてください。
| 住所 | 北海道旭川市2条通8 ピアザビル B1F |
| 電話番号 | 0166-24-4575 |
| 営業時間 | 11:00〜15:30(L.O.15:00)/17:00〜21:00(L.O.20:30) |
| 席数 | 28席(カウンター12席、4人掛けテーブル席4) |
| 醤油ラーメン | 900円 |
| 参考情報 | 食べログ店舗ページ |
札幌から日帰りで行くなら、時間の使い方はこう
札幌を拠点にしている人が旭川の蜂屋を目指す場合、日帰りは十分可能です。札幌駅から旭川駅までは特急ライラック・カムイで約1時間25分。朝9時台の列車に乗れば、11時前には旭川駅に着きます。そこから徒歩8〜10分で五条創業店。昼のピーク前に入店できる計算です。
午後は旭山動物園に向かうか、買物公園通りと5・7小路ふらりーとを歩いて街を楽しむか。どちらにしても、夕方の特急で札幌に戻れば1日で完結します。動物園まで行くなら旭川駅前からバスで約40分かかるので、ラーメンは開店直後の10時30分台に済ませてしまうほうが余裕を持てます。
注意点は冬季です。12月から3月は大雪による特急の遅延・運休が起こりえます。旭川は札幌よりさらに気温が下がり、氷点下20度前後まで冷え込む日もあります。日帰りで組むなら、帰りの列車を1本余裕を持たせた時間で押さえておくこと。そして繰り返しになりますが、木曜は五条創業店、水曜は旭川本店が定休日です。日帰りの1食を無駄にしないよう、出発前に曜日を必ず確認してください。
まとめ|旭川で一杯だけ選ぶなら、ここは外せない理由
旭川ラーメンの原点を知りたいなら、蜂屋は避けて通れない一軒です。1947年から続く焦がしラードとダブルスープの組み合わせは、他の店では代替できません。「クセが強い」という評判は事実ですが、それは香りの話であって、スープそのものは鯵の丸干しの旨みを軸にした穏やかな味わいです。注文時に脂の量を選べる以上、初めての人が失敗する余地は実はほとんどありません。
店選びは、旭川駅を拠点にするなら五条創業店です。徒歩8〜10分で着き、10時30分から19時50分まで通しで営業していて、テイクアウトのお土産ラーメンも買えます。旭川本店は10時00分から15時20分までの昼営業で、旭川四条駅から徒歩約5分。6人掛けテーブルがあるぶんグループ向きですが、夜は開いていません。この違いだけ押さえておけば、旅程に合う店が自動的に決まります。
最初の一歩は、旅行の日程表を開いて曜日を確認することです。木曜なら五条創業店は定休日、水曜なら旭川本店が定休日。そのうえで当日の朝、公式X(@hachiya19471208)で臨時休業の告知がないかを一度チェックする。そして旭川駅を出る前に、ATMで一人2,500円ほどの現金を財布に入れておく。この3つを済ませておけば、あとは店に着いて「しょうゆラーメン、脂は普通で」と伝えるだけです。80年近く変わらない旭川の香りが、丼ごと運ばれてきます。
なお、営業時間・定休日・価格は変更される場合があります。訪問前にラーメンの蜂屋 公式サイトや食べログの店舗ページ、旭川の観光情報は一般社団法人 旭川観光コンベンション協会の公式サイトで最新情報をご確認ください。

コメント