旭川に「切れ端や型崩れのお菓子が驚くほど安く買える直売所がある」と聞いて、場所も行き方も分からないまま検索している人は多いはずです。結論から書くと、それが北海道旭川梅屋アウトレットストア(公式の呼び方は「工場直売所」)で、大正3年創業の老舗菓子店・梅屋の本社工場にくっついた小さな売店です。
ここが特別なのは、工場と直結しているから並べられる商品があること。ケーキの断面をきれいにするために切り落とした端っこ、形が崩れたシュークリーム、焼きムラの出た焼き菓子。味は変わらないのに、通常価格では出せない値段で棚に並びます。しゅうくりぃむの5個入りが280円で出た日もあれば、木・土・日にはシューラスクの詰め放題が400円で登場します。
ただし、いつ何が並ぶかは前日でも分かりません。土日は中休みが2回入る変則営業で、扉が閉まっている時間帯もあります。この記事では、住所と営業時間、実際に並んだ商品と値段、札幌から日帰りで行く場合の交通費比較、そして旭川まで行けない人が札幌で梅屋を買う方法まで、地元目線でまとめます。
・梅屋の工場直売所の住所・営業時間・駐車場と、土日だけの中休みの落とし穴
・実際に並んだアウトレット商品と値段(5個280円のシュー、550円のケーキの端っこほか)
・週3日だけ開催される400円の詰め放題の狙い方
・札幌から日帰りで行くときのJR・高速バス・車の費用と所要時間の比較
北海道旭川梅屋アウトレットストアとは?工場の真横で訳あり菓子が並ぶ直売所

まずは店の正体からです。ここは百貨店に入っている梅屋の売り場とはまったく性格が違い、製造現場のすぐ横で「売り場に出せなかったお菓子」を手放す場所です。
大正3年創業の老舗が、本社工場の一角で直売している
梅屋は大正3年(1914年)に旭川で創業した菓子処です。株式会社梅屋としての設立は平成28年10月1日、従業員は60名。看板商品のシュークリーム(公式表記は「しゅうくりぃむ」)は昭和39年から作り続けられているロングセラーで、道産のミルクと卵を使った生クリームとカスタードを合わせたものです。その製造拠点が旭川市高砂台にある本社工場で、アウトレットストアはこの工場に併設されています。
だから品揃えは「今日その工場で何を作ったか」に完全に連動します。ロールケーキを巻いた日は切り落としが出て、チーズケーキを焼いた日は端っこが出る。逆に生産していない商品の訳あり品は、どれだけ待っても出てきません。観光施設ではなく製造現場の出口、と考えると納得しやすいはずです。
使いどころは、旭川に泊まる旅行者の朝いちばんの立ち寄り先、あるいは車で旭川方面へ向かう道民の途中下車です。逆に「特定の商品を確実に買いたい」目的には向きません。狙いのものが出ていない日が普通にあるので、その日の棚から選ぶ気持ちで行くのが正解です。
住所は旭川市高砂台|営業時間と駐車場の基本情報
場所は旭川市高砂台2丁目、旭川駅から約4.1kmの住宅地寄りのエリアです。徒歩なら約50分かかるので、駅から歩くのは現実的ではありません。駐車場は8台分あり、車で向かうのがもっとも確実です。バスの場合は道北バスの「高砂台入口」バス停が最寄りで、降りてすぐの距離です。
営業時間は9:30〜17:00、定休日は不定休。電話は0166-61-7998(フリーダイヤルは0120-286-586)です。到着してから「今日はアウトレットが少ない」と分かることもあるため、遠方から向かうなら事前に電話で当日の状況を聞いておくと空振りが減ります。
| 住所 | 〒070-8061 北海道旭川市高砂台2丁目2-11 |
| 電話番号 | 0166-61-7998 |
| 営業時間 | 9:30〜17:00(土曜・日曜のみ中休み 12:30〜13:00、15:30〜16:00) |
| 定休日 | 不定休 |
| 駐車場 | あり(8台) |
| アクセス | JR旭川駅から約4.1km(徒歩約50分)/道北バス「高砂台入口」バス停すぐ |
| 公式サイト | シュークリームの梅屋 店舗紹介 |
土日だけ中休みが2回入る|扉が閉まっている時間帯がある
見落としやすいのが土曜・日曜の営業パターンです。平日は9:30〜17:00の通し営業ですが、土日だけは12:30〜13:00と15:30〜16:00の2回、中休みが入ります。つまり週末は「9:30〜12:30」「13:00〜15:30」「16:00〜17:00」の3つの時間帯に分かれる形です。
旅行者がやりがちなのが、昼ごはんを旭川ラーメンで済ませてから12時40分ごろに到着してしまうパターン。駐車場まで来たのに扉が閉まっていて、20分待つことになります。週末に行くなら、午前中の枠か13時以降の枠に合わせて動くのが安全です。
家族連れで小さな子ども連れの場合は、待ち時間が発生する時間帯を避けたほうがストレスがありません。逆に一人で車を運転しているなら、中休みの20分でスマホの地図を見ながら次の目的地を決める時間に充てられるので、致命的ではありません。
中休みは土曜・日曜のみで、12:30〜13:00と15:30〜16:00の2回。週末の昼どきに合わせて向かうと閉まっている時間帯に当たります。平日は9:30〜17:00の通し営業です。
アウトレット品はこの店だけ|百貨店の売り場では買えない
梅屋は道内に複数の店舗を持っていますが、切れ端や型崩れといったアウトレット品を扱うのは工場直売所だけです。さっぽろ東急店やイオン永山店に行っても、通常の商品は買えますが訳あり品の棚はありません。ここを勘違いして札幌の売り場で店員さんに聞いてしまう人がいますが、答えは「旭川の工場でのみ」になります。
理由はシンプルで、切れ端や規格外品は輸送や陳列に耐えにくく、その日のうちに売り切る前提の商品だからです。工場から売り場まで数歩という条件があって初めて成立します。ロールケーキの切り落としのような形の崩れやすいものは、その典型です。
したがって「札幌でアウトレットを買う」という選択肢は存在しません。旭川まで行く価値があるかどうかは、後半の交通費比較で判断してください。片道2,500円のバスで往復5,000円かけて、シューを5個280円で買うのが得かどうかは、旅の目的次第です。
5個280円のシューから550円のケーキの端っこまで|実際の値段を並べてみる
ここからは具体的な値段の話です。並ぶ商品は日替わりなので、以下は過去に店頭で確認された商品と価格の例として読んでください。同じ商品が同じ値段で出るとは限りません。
アウトレットのしゅうくりぃむは5個入り280円で並ぶことがある
いちばん有名なのが、シュークリームの規格外品をまとめた袋です。5個入りで280円という価格で並んだ記録があり、通常品が1個あたり108円で売られていることを考えると、1個56円の計算になります。中身は同じクリーム、違うのは皮の形や焼き色だけです。
使いどころは、宿に持ち帰って家族でつまむ夜のおやつや、車で移動しながらの補給です。5個という個数は一人で食べ切るには多いので、2人以上で分けるか、その日のうちに食べ切れる人向けと考えてください。生菓子なので日持ちはしません。
注意点は、この5個入りが毎日出るわけではないことです。シュークリームを製造していない日、あるいは規格外がほとんど出なかった日は棚に並びません。「これを買うために旭川へ行く」という組み立てにすると、空振りしたときのダメージが大きくなります。
ケーキの端っこ550円・チーズケーキの端っこ600円という単位で売られる
アウトレットの主役はむしろ「端っこ」です。くるみ入りのケーキの端っこが8切れで550円、濃厚ベイクドチーズケーキの端っこが4本入りで600円という価格で並んだ実績があります。断面をきれいにするために切り落とされた部分なので、見た目は不揃いですが生地は同じものです。
チーズケーキの端っこは、コーヒーと合わせて少しずつ食べるのに向いています。8切れ550円のケーキは、ホテルの部屋で家族4人が2切れずつ食べられる量です。1人あたり140円前後でケーキが食べられる計算になり、旅先のデザート代としては軽い出費で済みます。
デメリットは、こちらも日替わりで種類が変わること。くるみ入りが出る日もあれば、まったく別のケーキの端っこが並ぶ日もあります。「あの味をもう一度」という買い方ができないので、気に入ったものはその場で多めに買っておくほうが後悔しません。
カステラやブラウニーの袋入り380円、ロールケーキの切り落とし500円
焼き菓子系では、カステラやブラウニーを袋詰めにしたものが380円前後、ロールケーキの切り落としが500円という価格で登場しています。焼き菓子は生菓子より日持ちするので、札幌まで持ち帰る前提ならこちらのほうが扱いやすい選択です。
出張の帰りに職場へ配るなら、袋入りの焼き菓子が便利です。個包装かどうかはその日の商品によって変わるため、配る用途で買うなら店頭で中身を確認してください。ロールケーキの切り落としは形が不揃いなので、人に配るより自宅用に向いています。
気をつけたいのは、焼き菓子の訳あり品は数が少ないこと。生菓子ほど毎日大量に出るものではないので、午後に行くと棚から消えていることがあります。焼き菓子狙いなら、なおさら午前中に行くべきです。
賞味期限が近い商品は半額|今日食べるなら最も得な棚
もうひとつの狙い目が、賞味期限が近づいた通常商品を半額で出している棚です。品質は通常品と同じで、違うのは残り日数だけ。今日か明日に食べ切れる人にとっては、いちばん割安に梅屋の味を試せる方法になります。
旭川に宿泊する旅行者、あるいは旭川在住で今夜のデザートを探している人にはぴったりです。逆に、これから道東へ向けて2日間ドライブするといった行程では手を出さないほうが無難です。半額棚は「今日中に食べる人のための棚」と割り切ってください。
なお、半額品が何個並ぶかも日によって違います。ゼロの日もあります。ここまで書いたすべての商品に共通しますが、この店は「行けば必ず買える店」ではなく「その日の在庫から選ぶ店」です。
| 商品 | 直売所での価格 | 内容量 | 1個あたりの目安 |
|---|---|---|---|
| アウトレットのしゅうくりぃむ | 280円 | 5個入り | 56円 |
| しゅうくりぃむ(通常品) | 108円 | 1個 | 108円 |
| ケーキの端っこ(くるみ入り) | 550円 | 8切れ | 約69円 |
| ベイクドチーズケーキの端っこ | 600円 | 4本入り | 150円 |
| カステラ・ブラウニー(袋入り) | 380円 | 1袋 | — |
| シューラスク詰め放題(木・土・日) | 400円 | 20枚以上入ることも | 20円以下 |
※さっぽろノート調べ。店頭で確認された価格の記録をもとにした一覧で、商品は日替わりです。並ばない日もあります。
週3日だけの400円詰め放題は開店直後が勝負になる

この直売所でいちばん話題になっているのが、シューラスクの詰め放題です。開催日が限られているうえ、なくなり次第終了なので、狙うなら計画が必要です。
木曜・土曜・日曜の週3日のみ|400円で20枚以上入ることもある
シューラスクの詰め放題は400円で、開催は木曜・土曜・日曜の週3日だけです。詰め方によっては20枚以上入るとされ、単純計算で1枚あたり20円を切ります。素材はシュークリームの皮で、形が崩れて製品にできなかったものを焼き上げたラスクです。
週末に旭川へ行く旅行者にとっては、土日開催というのは相性がいいスケジュールです。平日に旭川を訪れる出張者なら、木曜に合わせられるかどうかが分かれ道になります。月曜・火曜・水曜・金曜に行っても詰め放題はありません。
注意したいのは、開催日でも在庫がなくなれば終了することです。「木曜の16時に着いたけれど詰め放題の台がなかった」というのは十分あり得る展開で、確実性を求めるなら開店直後の9:30に合わせて到着するしかありません。
400円で成立している理由は、捨てるはずだった皮にある
なぜここまで安いのかというと、もともと製品にならなかった部分を使っているからです。シュークリームを作る過程で、形が崩れたり割れたりした皮は商品にできません。それを焼き直してラスクにすることで、廃棄になるはずだったものが商品として棚に戻ります。
読者にとっては安く買えるうえ、フードロス削減にもつながる仕組みです。「安いのは品質が落ちるから」ではなく「見た目の規格から外れたから」という理由なので、味を心配する必要はありません。この構造を理解しておくと、棚に何もない日があるのも納得できます。原料が出た日にしか作れないからです。
使い道としては、子どものおやつ、コーヒーのお供、そして日持ちする土産として優秀です。ラスクは生菓子より扱いやすいので、札幌まで持ち帰る前提でも安心して買えます。
詰め方のコツは、大きい破片を先に立てて入れること
詰め放題で量を稼ぐ基本は、大きい破片から先に袋の外周へ立てて入れ、あとから小さい破片で隙間を埋めることです。最初に小さいものを底に敷き詰めてしまうと、あとから大きい破片が入らなくなります。ラスクは割れやすいので、力任せに押し込むのは避けてください。
カップルや友人同士で行くなら、1袋を分け合うより1人1袋のほうが後で分ける手間がありません。家族連れなら、子どもに詰めさせると盛り上がります。ただし混雑時に台の前を長く占領するのは避けたいところなので、周りに人がいるときは手早く済ませましょう。
デメリットは、詰めすぎると持ち帰りの途中で割れることです。細かく砕けたラスクはヨーグルトにかけると使い切れますが、そのままつまみたい人は詰めすぎないほうが満足度は高くなります。
失敗パターン|午後に行ったら詰め放題の台ごと消えていた
実際に多いのが「開催日を確認して行ったのに、着いたときには終わっていた」という失敗です。詰め放題は在庫限りなので、午後に到着すると台そのものが片付けられていることがあります。特に土日は来店が集中しやすく、午前中で終わる可能性が高くなります。
対策は単純で、開店の9:30〜10時台に到着する行程を組むことです。旭川で朝ごはんを食べてから向かうのではなく、直売所を先に済ませてから朝食や観光に回す。この順番の入れ替えだけで成功率が変わります。
もうひとつの対策は、事前に電話で「今日は詰め放題がありますか」と確認することです。0166-61-7998に電話すれば、その日の状況を教えてもらえます。札幌から2時間かけて向かうなら、この一本の電話がいちばん確実な保険になります。
開催は木曜・土曜・日曜の3日のみ、なくなり次第終了です。午後着では台が片付いていることがあるため、9:30の開店に合わせるか、事前に電話で在庫を確認してから向かってください。
訳あり以外も買える|定番のしゅうくりぃむと手土産向きの焼き菓子
アウトレットの棚ばかり注目されますが、この直売所では梅屋の通常商品も普通に買えます。むしろ「訳あり+定番」を組み合わせて買うのが、いちばん満足度の高い買い方です。
看板のしゅうくりぃむは1個108円|珈琲味は194円
梅屋の顔であるしゅうくりぃむは、カスタードクリームのものが1個108円、珈琲しゅうくりぃむが194円という価格で店頭に並んでいます。昭和39年の発売から60年以上続く商品で、道産のミルクと卵を使ったクリームが特徴です。100円台でこの内容という価格設定が、地元で長く支持されている理由でもあります。
一人旅なら、まず定番のカスタードを1個買って味を確かめ、気に入ったらアウトレットの袋を買う。この順番が失敗しません。逆にアウトレットの5個入りだけを買って口に合わなかった場合、5個を持て余すことになります。
注意点は生菓子である以上、持ち歩き時間に制限があること。夏場に車の中へ長時間置くのは避けてください。保冷剤の有無は店頭で確認し、必要ならコンビニで氷を調達しておくと安心です。
北海道旭川どら焼とあんバタマドレーヌは持ち帰り向き
土産にするなら、和菓子系の「北海道旭川どら焼」と「あんバタマドレーヌ」が扱いやすい選択です。どら焼は北海道上川産のしゅまり小豆を使った餡が入ったもの、あんバタマドレーヌは北海道産小豆とバターを合わせた焼き菓子で、1個40gの12個入りが返礼品として扱われるほど定番化しています。
職場や親戚への配りものを探しているなら、生菓子よりこちらが向きます。焼き菓子は温度管理の心配が少なく、札幌まで2時間かけて持ち帰っても状態が変わりにくいからです。あんバタマドレーヌは12個入りの設定があるので、人数の多い場面でも配りやすくなります。
ただし価格は時期や販売形態で変わるため、この記事では金額を断定しません。最新の価格は梅屋公式サイトの商品一覧で確認してください。直売所の店頭価格と通販価格は必ずしも同じではありません。
オランダ焼と黒いチーズケーキという変わり種もある
梅屋には少し変わった商品もあります。「オランダ焼」はキメの細かいスポンジに特製バタークリームとナチュラルチーズをサンドしたもので、ほんのり塩味のあるカステラといった位置づけ。「黒いチーズケーキ」は冷凍で販売される商品です。ほかに北海道産ゆめぴりかを使った米粉シュー、シュー生地をスティック状に焼いた「しゅろす」もあります。
オランダ焼は、甘いものが得意でない人への土産として使いやすい一本です。塩味が入るぶん、コーヒーやお茶と合わせたときに重くなりません。冷凍の黒いチーズケーキは、持ち帰りに時間がかかる旅行者には扱いにくいので、車で保冷体制がある人向けです。
注意点として、これらの商品が直売所に必ず並んでいるとは限りません。工場の生産スケジュール次第なので、確実に欲しい商品がある場合は電話で在庫を確認してから向かうのが確実です。
いちばん賢いのは「訳あり+定番」を混ぜて買う方法
自宅用にはアウトレット、人に渡すぶんには定番商品。この使い分けが結局いちばん合理的です。訳あり品は見た目が不揃いなので人に渡しにくく、定番商品は値段が張るぶん自宅用にはもったいない。両方が同じ棚の前にあるこの店だからできる買い方です。
予算の目安としては、アウトレット2〜3点で1,000円台、定番の焼き菓子を1箱足して2,000〜3,000円台。この程度で、自宅用と土産用が一度に揃います。買い物としては短時間で終わるので、旭川観光の行程に組み込んでも負担になりません。
意外と知られていませんが、この直売所の本当の価値は「安さ」ではなく「その日の工場が何を作ったかが分かること」にあります。ロールケーキの切り落としが並ぶ日は、その日ロールケーキを巻いた日。棚を見れば工場の1日が読めるという、製造現場に併設された売店ならではの面白さがあります。
札幌から日帰りで行けるのか?JR・高速バス・車の費用を比べてみる
札幌に住んでいる人、あるいは札幌に泊まっている旅行者にとって、最大の問題は「わざわざ旭川まで行く価値があるか」です。ここでは交通手段ごとの費用と時間を並べて判断材料にします。
JR特急なら片道約1時間25分・5,440円
最速なのはJRの特急ライラック・カムイです。札幌〜旭川は最速で約1時間25分、片道5,440円、往復10,880円が目安。1日24便ほど走っているので、時間の自由度も高いのが利点です。朝の便で旭川に入れば、午前中に直売所へ寄って旭川で昼食を取り、午後に札幌へ戻る日帰り行程が組めます。
向いているのは、時間を金で買いたい出張者や、運転をしたくない人。旭川駅から直売所までは約4.1kmあるので、駅からはバスかタクシーを使うことになります。この区間の移動費も予算に入れておいてください。
デメリットは費用です。往復10,880円をかけて、5個280円のシューを買いに行くという構図になります。直売所だけを目的にするなら割高で、旭川観光や食事とセットにして初めて釣り合う選択肢です。なお、えきねっとの事前予約割引を使えば運賃を抑えられるので、日程が決まっているなら早めの予約が得になります。
高速バスなら片道2,500円・往復4,700円で行ける
費用を抑えるなら高速あさひかわ号です。片道2,500円、往復乗車券なら4,700円。所要時間は夏で約2時間5分、冬は約2時間25分が目安で、JR北海道バスが4便、道北バスが9便の合計13便が走っています。往復でJRの半額以下になるのが最大の魅力です。
学生や、旅費を抑えたい一人旅の人に向いています。バス車内にはトイレとWi-Fiがあり、2時間の移動もそれほど苦になりません。詳しい時刻は北海道中央バスの高速あさひかわ号のページで確認してください。
注意点は、冬期は道路状況で遅れる可能性があること。9:30の開店に合わせたい場合、冬は余裕をもった便を選ぶ必要があります。また、旭川駅前からさらにバスかタクシーで直売所へ向かう手間も加わります。
車なら駐車場8台|複数人ならいちばん安くなる
2人以上で行くなら車がもっとも現実的です。直売所には8台分の駐車場があり、旭川市内の移動も自由になります。生菓子を買うなら保冷体制を作りやすいのも車の強みで、クーラーボックスを積んでおけば夏場でも安心して買い物ができます。
家族4人で行くなら、JRの往復10,880円×4人と比べれば燃料と高速代のほうが確実に安く済みます。旭川周辺には旭山動物園や東神楽方面の店舗もあるので、行程の自由度も高くなります。
ただし冬の道央道は視界不良や通行止めのリスクがあります。12月〜3月に車で向かうなら、日程に予備を持たせておくこと。8台という駐車台数も、混雑時には埋まる可能性がある規模だと覚えておいてください。
| 比較項目 | JR特急ライラック・カムイ | 高速あさひかわ号 | 自家用車・レンタカー |
|---|---|---|---|
| 片道の運賃 | 5,440円 | 2,500円 | 燃料+高速代 |
| 往復の運賃 | 10,880円 | 4,700円 | 人数で割れる |
| 所要時間(片道) | 最速 約1時間25分 | 夏 約2時間5分/冬 約2時間25分 | 約2時間 |
| 1日の本数 | 24便前後 | 13便 | 自由 |
| 店までの最後の移動 | 駅からバス・タクシー | 駅前からバス・タクシー | 駐車場8台 |
※さっぽろノート調べ。運賃は各社の案内をもとにした片道・往復の目安です。
旭川まで行くなら、直売所だけで帰るのはもったいない話です。ラーメンや新子焼きなど、旭川には行程に組み込みたい店がまとまっています。

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一人旅・家族・出張|シーン別のちょうどいい使い方
同じ直売所でも、誰と行くかで最適な買い方は変わります。ここでは4つのシーン別に、具体的な立ち回りをまとめます。
一人旅なら、定番1個と日持ちする焼き菓子の組み合わせ
一人で訪れるなら、生菓子を大量に買っても食べ切れません。しゅうくりぃむを1個108円で買ってその場の楽しみにし、持ち帰りはシューラスクや焼き菓子に寄せるのがバランスの取れた選び方です。詰め放題の日に当たれば、400円の1袋で旅の間のおやつが賄えます。
移動手段は高速バスが相性のいい選択です。往復4,700円なら、買い物の予算を圧迫しません。バスの車内でラスクをつまみながら札幌へ戻る、という時間の使い方もできます。
注意点は荷物です。バス移動でケーキの端っこを持ち帰ると、車内の揺れで形が崩れます。一人旅で崩れやすい商品を買うなら、宿に着いたその日に食べる前提にしておきましょう。
カップル・友人同士なら、詰め放題の日に合わせて行く
2人以上で行くなら、詰め放題が開催される木曜・土曜・日曜に合わせると満足度が上がります。400円の詰め放題を2袋買っても800円。そのうえでケーキの端っこを1つ足しても、2人で1,400円ほどに収まります。
買ったものを宿の部屋で広げて食べ比べる、という時間の過ごし方もできます。しゅうくりぃむのカスタードと珈琲味を1個ずつ買って半分ずつ分ければ、2つの味を108円と194円で試せます。
デメリットは、直売所自体は10分ほどで買い物が終わってしまうこと。デートの目的地としては短すぎるので、旭山動物園や旭川市内の観光と組み合わせる前提で行程を作ってください。
家族連れなら車で行って、詰め放題を子どもに任せる
子ども連れなら車一択です。8台分の駐車場があり、買ったものをそのまま車に積めます。詰め放題は子どもが夢中になる体験で、400円で「自分で詰めた」という土産ができるのは、お金をかけずに旅の記憶を残す方法として優秀です。
費用面でも家族連れは車が有利です。4人でJRを使えば往復43,520円になりますが、車なら燃料と高速代で収まります。浮いたぶんを旭川での食事に回せます。
注意点は、土日の中休みに当たらないよう時間を組むこと。子どもを連れて閉まった扉の前で20分待つのは避けたい展開です。午前中の枠を狙ってください。
出張なら、配りやすい焼き菓子だけに絞る
旭川出張のついでに寄るなら、生菓子は避けて焼き菓子に絞るのが正解です。移動が続く出張では冷蔵が必要な商品は扱いにくく、袋入りの焼き菓子やラスクのほうが確実に持ち帰れます。あんバタマドレーヌのような12個入りの設定がある商品は、職場で配るのに向いています。
時間の面では、旭川駅からタクシーで往復しても30分程度あれば買い物は済みます。会議前の空き時間に組み込める規模です。ただし平日は詰め放題が木曜しかないので、曜日が合わなければ通常商品を買う前提で考えてください。
旭川まで行けない人へ|札幌で梅屋を買う方法と道内の店舗
ここまで読んで「旭川は遠い」と感じた人向けに、札幌をはじめとする道内の店舗をまとめます。繰り返しになりますが、アウトレット品はこれらの店舗では扱っていません。
札幌ならさっぽろ東急店|札幌駅から地下で行ける
札幌で梅屋を買うなら、さっぽろ東急百貨店の地下1階、東急フードショー内にあるUMEYAが唯一の窓口です。営業時間は10:00〜20:00で、札幌駅からは地下通路でつながっているため、冬でも外に出ずにたどり着けます。コンセプトショップとして、この店だけの商品も扱っています。
使いどころは、出張や旅行の最終日に土産をまとめて買う場面です。札幌駅周辺で買い物を完結させたい人には、この立地が効きます。ただし、切れ端や詰め放題を期待して行くと肩透かしになります。あくまで通常商品の売り場です。
| 住所 | 札幌市中央区北4条西2丁目 さっぽろ東急百貨店 地下1階 |
| 電話番号 | 011-212-2694 |
| 営業時間 | 10:00〜20:00 |
| 定休日 | さっぽろ東急百貨店に準ずる |
| アクセス | JR札幌駅・地下鉄さっぽろ駅から地下通路直結 |
| 公式サイト | さっぽろ東急百貨店 UMEYA |
旭川市内・旭川空港方面ならイオン永山店とアルティモール東神楽店
旭川市内で工場直売所まで行く時間がない場合は、イオン旭川永山店に入っている店舗が便利です。営業時間は9:00〜20:00で、直売所より長く開いています。買い物ついでに立ち寄れるので、時間の読めない旅程でも使えます。
旭川空港を利用する人には、アルティモール東神楽店が押さえどころです。東神楽町は旭川空港のある町で、営業時間は10:00〜20:00。帰りの飛行機の前に土産を調達したい場合、空港の売店より品揃えを確かめてから選べます。
道北方面ならイオン名寄SC店|稚内方面の道中に使える
旭川からさらに北へ向かう行程なら、名寄市のイオン名寄ショッピングセンター内にある店舗が使えます。住所は名寄市徳田80-1、営業時間は9:00〜20:00、電話は01654-3-0607です。道北をドライブする人にとって、途中で甘いものを補給できる貴重なポイントになります。
ただし、こちらも通常商品のみの取り扱いです。アウトレットを求めて名寄まで行っても目当ての棚はありません。訳あり品が欲しいなら、旭川市高砂台の工場直売所へ向かうしかない、という結論は変わりません。
失敗パターン|札幌の売り場で「訳あり品はどこですか」と聞いてしまう
よくある勘違いが、「梅屋のアウトレット」というキーワードだけを覚えて札幌の売り場に行き、切れ端を探してしまうケースです。さっぽろ東急店にもイオンの店舗にも、訳あり品の棚はありません。原因は、直売所の通称が広まる一方で「工場併設店だけの取り扱い」という前提が抜け落ちていることにあります。
対策は行く前に目的を分けることです。訳あり品が欲しいなら旭川市高砂台へ、通常商品でよければ最寄りの店舗へ。この整理さえできていれば、無駄足になりません。
なお、札幌にも工場直売や訳あり品を扱う菓子店はいくつもあります。旭川まで行かずに「安く買う」という目的だけを満たしたいなら、そちらを当たるほうが交通費の面では確実です。

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まとめ|北海道旭川梅屋アウトレットストアは「その日の棚から選ぶ店」
北海道旭川梅屋アウトレットストアは、観光地として作られた施設ではありません。大正3年創業の菓子処が、工場で出た規格外品をその日のうちに手放すための小さな売店です。だからこそ、しゅうくりぃむの5個入りが280円、ケーキの端っこが8切れ550円、シューラスクの詰め放題が400円という値段が成立します。味は通常品と同じで、違うのは形と残り日数だけです。
一方で、この店には「確実性がない」という弱点があります。何が並ぶかは工場の生産次第、詰め放題は木・土・日のみで在庫限り、土日は中休みが2回入る。この3つを知らずに向かうと、閉まった扉の前に立つか、空の棚を見ることになります。遠方から行くなら、0166-61-7998への電話1本が最大の保険です。
札幌から日帰りで向かうなら、高速あさひかわ号の往復4,700円がもっとも費用を抑えられ、JR特急なら片道1時間25分で時間を買えます。家族連れは車が有利で、駐車場は8台。いずれにしても、直売所だけを目的にすると交通費が買い物額を上回るので、旭川観光や食事とセットで組み立ててください。
最初の一歩としては、旭川へ行く予定を決めたら、まず曜日を確認することです。詰め放題を体験したいなら木曜・土曜・日曜、それ以外の曜日なら通常のアウトレット品を狙う。そのうえで9:30の開店に合わせて到着する。この2点を押さえるだけで、満足度は大きく変わります。
※営業時間・価格・取り扱い商品は変更される場合があります。最新情報は梅屋公式サイトでご確認ください。

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