札幌の奥座敷・定山渓温泉を歩いていると、あちこちのお店から湯気が立ちのぼり、甘い香りがふわりと漂ってきます。その正体が「温泉まんじゅう」です。温泉旅館に泊まった帰りに、あるいは日帰り入浴のついでに、1個から買えて食べ歩きできるこの名物が、じつは定山渓で一番手軽なお楽しみだと言っても言い過ぎではありません。
でも、いざ買おうとすると迷います。「大黒屋商店」「おもひで屋」「定山坊まんじゅう」…温泉街には温泉まんじゅうのお店が何軒もあり、それぞれ皮のあんも作り方もまるで違うのです。しかも人気店は午前中で売り切れることが多く、「午後に行ったら閉まっていた」という残念な経験をする人が後を絶ちません。
この記事では、札幌の定山渓に何度も足を運んできた地元目線で、温泉まんじゅうの主要4店を価格・味・営業時間まで具体的に比較します。どこで買うのが自分に合っているか、いつ行けば確実に買えるか、お土産にするときの落とし穴まで、まるごとお伝えします。
・定山渓温泉まんじゅうの主要4店の違い(価格・味・営業時間)
・昭和6年創業「大黒屋商店」の無添加まんじゅうの魅力
・売り切れを避けて確実に買うための時間帯とコツ
・お土産にするときの日持ちの注意点とシーン別の選び方
定山渓温泉まんじゅうとは?温泉街を歩きながら食べる名物の正体

定山渓温泉まんじゅうは、札幌市南区の定山渓温泉街で売られている蒸したての和菓子です。1個単位で買え、その場で食べ歩きできる手軽さが魅力。温泉旅行の思い出として、そしてちょっとしたお土産として、多くの人に愛され続けています。まずは「そもそも温泉まんじゅうって何なの?」というところから整理していきましょう。
その場で蒸したてを1個から買える、それが定山渓流
定山渓温泉まんじゅうの一番の特徴は、店頭で蒸したてを1個から買えることです。多くの店が朝いちばんにまんじゅうを蒸し上げ、店先には湯気が上がっています。値段は1個75〜108円ほどと店によって幅がありますが、いずれもワンコインでいくつも買える気軽さ。旅館の売店で箱入りを買うのもいいですが、温泉街を散策しながら蒸したてを頬張るのが定山渓ならではの楽しみ方です。ふわりと湯気の立つまんじゅうを割ると、黒糖やあんこの甘い香りが立ちのぼります。皮はしっとりやわらかく、あんはたっぷり。1個が小ぶりなので、食べ歩きしながら複数の店を回って食べ比べる人も少なくありません。ただし人気店は午前中で完売することが多いので、確実に食べたいなら早めの行動が肝心です。
なぜ温泉街にまんじゅう店が集まるのか
温泉地にまんじゅう店が多いのは全国共通の光景ですが、定山渓も例外ではありません。温泉に浸かってひと息ついたあと、湯上がりに甘いものが恋しくなる——そんな旅人の気持ちに応える形で、古くから温泉街にまんじゅう店が根づいてきました。定山渓温泉は1866年(慶応2年)に修行僧・美泉定山が湯を開いたことに始まる歴史ある温泉地で、大正から昭和にかけて観光地として発展する中でまんじゅう店も増えていきました。後述する定山渓物産館は大正15年、大黒屋商店は昭和6年(1931年)の創業と、いずれも90年以上の歴史を持ちます。温泉街を歩けば必ずまんじゅうの湯気に出会う、というのが定山渓の風景として定着しているのです。温泉の由来については定山渓観光協会の公式サイトでも紹介されています。
黒糖・よもぎ・醤油…お店で味がまるで違う
「温泉まんじゅう」とひとくくりにされがちですが、定山渓では店ごとに味の個性がはっきり分かれます。大黒屋商店は沖縄産黒糖を使った薄皮で、素朴なコクのある甘さ。おもひで屋(定山渓物産館)は黒糖とよもぎの2種類があり、香りのよいよもぎが特に人気です。定山坊まんじゅうは醤油と蜂蜜を皮に練り込んだ香ばしい変わり種で、モチモチとした厚めの皮が特徴。同じ「温泉まんじゅう」でも、皮の厚さ・あんの種類・甘さの方向性が違うので、食べ比べるとその差に驚くはずです。どれが一番おいしいかは好み次第。だからこそ、複数の店を回って自分の一番を見つけるのが定山渓の醍醐味です。次章から各店を1軒ずつ詳しく見ていきましょう。
定山渓温泉街はコンパクトで、主要なまんじゅう店は徒歩圏内に集まっています。温泉街の中心・月見橋の周辺を歩けば、大黒屋商店やおもひで屋は自然と目に入ります。無料の足湯や手湯も点在しているので、まんじゅうを買って足湯に浸かりながら食べる、という定山渓ならではの過ごし方がおすすめです。
昭和6年創業の老舗「大黒屋商店」の無添加まんじゅう
定山渓の温泉まんじゅうを語るうえで外せないのが、昭和6年(1931年)創業の大黒屋商店です。温泉街の中心、月見橋のすぐそばにあり、90年以上にわたって同じ場所・同じレシピで作り続けてきた老舗中の老舗。「その日に蒸したものしか売らない」という徹底したこだわりで、多くのファンを持ちます。
1個75円・沖縄産黒糖の薄皮に黒あんたっぷり
大黒屋商店の温泉まんじゅうは1個75円(バラ売り、価格改定の可能性あり)。9個入680円、10個入756円、16個入1,209円、24個入1,814円と箱入りも揃います。生地には沖縄産の黒糖を使い、皮は薄めの茶色。この色こそが黒糖と無添加の証です。薄い皮の中に黒糖あんがたっぷり詰まっていて、ひと口かじると素朴でコクのある甘さが広がります。甘さは上品で、いくつでも食べられる軽やかさ。温泉街を歩きながら、蒸したてのやわらかい皮を味わうのが王道です。まとめ買いして旅館の部屋で家族と分けるもよし、その場で1個だけ買って食べ歩くもよし。価格が手頃なので、いろいろな味を試したい人はここで数個買って食べ比べのスタートにするのもおすすめです。ただし前述の通り、無添加ゆえに日持ちしない点は覚えておきましょう。
賞味期限3日の無添加へのこだわり
大黒屋商店の最大の特徴は、添加物を一切使わないことです。定山渓観光協会の紹介によれば、その日の朝に蒸したものしか売らず、賞味期限はわずか3日。生地を作り、あんを包み、冷凍庫で1日寝かせてから翌日に蒸すという手間をかけることで、皮のしっとり感を生み出しています。現在は包む作業こそ機械化されていますが、焼き印とフィルム包装は手作業。先代から受け継いだ「絶対に味のランクを落とすな」という教えを守り、3代目・4代目へと味がつながれています。無添加だからこそ、買ったその日のうちに食べるのが一番おいしい食べ方。逆に言えば、遠方へのお土産には向かないので、その場で食べる分やごく近い人へのお土産として買うのが正解です。手作りの温かみを感じたい人には、これ以上ない一軒と言えます。
大黒屋商店のアクセスと買い方のコツ
大黒屋商店は札幌市南区定山渓温泉東4丁目319にあり、電話は011-598-2043。営業は朝8時30分から「なくなり次第閉店」で、定休日は水曜日です。店横には10台分の駐車場があるので車でも立ち寄れますが、温泉街は道が狭いので運転には注意を。買い方のコツは、とにかく午前中に行くこと。週末や連休、繁忙期は10〜11時ごろには売り切れてしまうこともあります。確実に手に入れたいなら、チェックアウト前の朝いちばんに立ち寄るのが安心です。1個から買えるので、まずは1〜2個買って味を確かめ、気に入ったら箱で買い足すという流れがおすすめ。無添加で日持ちしない分、家族へのお土産にするなら帰宅日の朝に買うのがベストです。
| 住所 | 北海道札幌市南区定山渓温泉東4丁目319 |
| 電話番号 | 011-598-2043 |
| 営業時間 | 8:30〜なくなり次第閉店 |
| 定休日 | 水曜日 |
| 予算目安 | 1個75円/10個入756円 |
| 駐車場 | あり(店横10台) |
「昼過ぎにゆっくり行けばいい」と思っていると痛い目に遭います。人気の大黒屋商店は週末や連休だと午前10〜11時で完売することも。日帰りで午後に到着する予定なら、まんじゅうは半ば諦めるくらいの覚悟が必要です。どうしても食べたいなら、午前中に到着できる行程を組むか、21時まで営業しているおもひで屋を狙いましょう。
よもぎが人気「定山渓物産館 おもひで屋」で味わう2種の食べ比べ

大黒屋商店と並んで定山渓を代表するのが、大正15年創業の定山渓物産館・本店「おもひで屋」です。看板商品の「湯の里温泉まんじゅう」は黒糖とよもぎの2種類があり、食べ比べができるのが魅力。営業時間が長く、比較的遅い時間まで開いているのも旅行者にはうれしいポイントです。
湯の里温泉まんじゅうは黒糖・よもぎの2種が選べる
おもひで屋の「湯の里温泉まんじゅう」は1個80円(バラ売り、価格改定の可能性あり)、10個入800円。黒糖とよもぎの2種類があり、どちらも一口サイズで甘さ控えめに仕上げられています。特に人気なのがよもぎ味。よもぎの香りがふわりと広がり、あんの甘さとよく合うと評判で、ほぼ毎日よもぎだけが先に売り切れてしまうほどです。甘さが控えめなので、日本茶はもちろんコーヒーとも相性がよく、何個でもぺろりと食べられます。黒糖とよもぎを1個ずつ買って食べ比べれば、香りと味の違いがはっきり分かって面白いはず。大黒屋の黒糖まんじゅうとはまた違う個性なので、両方回って比べるのが通の楽しみ方です。よもぎ狙いなら、やはり午前中の早い時間に訪れるのが確実です。
21時まで開いている貴重な一軒
おもひで屋の大きな強みは、営業時間が8:00〜21:00と長いことです。定山渓のまんじゅう店の多くは「なくなり次第閉店」で午前中に売り切れがちですが、おもひで屋は物産館の一角にあるため夜まで営業しています。日帰り温泉で午後に到着した人や、旅館にチェックインしたあと夕食後に甘いものが欲しくなった人にとって、夜でも温泉まんじゅうが買えるのはありがたい存在。土産物も豊富に揃っているので、まんじゅう以外のお土産探しも一度に済ませられます。ただし人気のよもぎ味は日中に完売することが多いため、「夜に行けば必ず両方買える」とは限りません。よもぎにこだわるなら午前、黒糖でよければ夜でも、と使い分けるのが賢い選び方です。定休日は不定休なので、遠方から確実に立ち寄りたい場合は事前に電話で確認しておくと安心です。
おもひで屋のアクセスと立ち寄り方
おもひで屋(定山渓物産館 本店)は札幌市南区定山渓温泉西4丁目343にあり、電話は011-598-2178。温泉街の中心部にあり、大黒屋商店とも徒歩圏内なので、2軒をはしごして食べ比べるのに便利です。土産物館を兼ねているため店内は広く、まんじゅう以外の北海道土産もじっくり選べます。旅行の締めくくりに、まんじゅうと一緒に定番土産をまとめ買いする使い方がおすすめ。営業時間が長いぶん、時間を気にせず立ち寄れるのも魅力です。定山渓は札幌市街から車で約50分、じょうてつバス「かっぱライナー号」などでもアクセスできます。バス停からも近いので、公共交通機関で訪れる人にも立ち寄りやすい立地です。
| 住所 | 北海道札幌市南区定山渓温泉西4丁目343 |
| 電話番号 | 011-598-2178 |
| 営業時間 | 8:00〜21:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 予算目安 | 1個80円/10個入800円 |
まんじゅう以外の定番土産もあわせて選びたい方は、こちらの記事も参考になります。

「札幌のお土産、結局どれを買えば失敗しないの?」と検索してこのページにたどり着いた方は多いはずです。新千歳空港の売店に並ぶ商品はあまりに種類が多く、限られた時間…
醤油と蜂蜜の変わり種「定山坊まんじゅう工房」
「黒糖の温泉まんじゅうはもう食べた」という人にぜひ試してほしいのが、定山渓万世閣ホテルミリオーネ内にある「美泉 定山坊まんじゅう工房」です。醤油と蜂蜜を皮に練り込んだ香ばしい変わり種で、他の店とは一線を画す個性派。モチモチとした厚めの皮が好きな人にはたまりません。
醤油と蜂蜜の香ばしい厚皮がクセになる
定山坊まんじゅうの最大の特徴は、皮に醤油と蜂蜜を練り込んでいることです。ひと口かじると、まず香ばしい醤油の香りと蜂蜜のほのかな甘み、そしてモチモチとした厚めの皮の食感が押し寄せてきます。黒糖まんじゅうの素朴な甘さとはまったく違う方向性で、甘じょっぱさがクセになる味わい。1個108円(価格改定の可能性あり)と定山渓のまんじゅうの中ではやや高めですが、そのぶんサイズも大きめで食べ応えがあります。あっさりした黒糖まんじゅうを食べ歩いたあと、締めに個性的な一品を味わうという楽しみ方もおすすめ。皮の厚みとモチモチ感を存分に味わえるので、皮好きの人には特に刺さる一軒です。他ではなかなか出会えない味なので、食べ比べのラインナップにぜひ加えてみてください。
粒あん・こしあんミックスの大きめサイズ
定山坊まんじゅうは、あんにもこだわりがあります。粒あんとこしあんをミックスした独自のあんを使い、粒の食感となめらかさの両方を一度に楽しめるのが特徴です。サイズは定山渓のまんじゅうの中でも大きめで、1個食べればしっかり満足感があります。価格は1個108円、6個入690円、10個入1,140円。厚めの皮とボリュームのあるあんの組み合わせなので、小腹満たしにもぴったりです。食べ歩きで数種類のまんじゅうを回るなら、あっさり系の黒糖まんじゅうを先に、ボリュームのある定山坊を後半に、という順番で回ると最後まで飽きずに楽しめます。甘さとしょっぱさ、粒あんとこしあん——一つのまんじゅうにいくつもの表情が詰まっているので、じっくり味わって食べたい一品です。
ホテル内だけど宿泊しなくても買える
定山坊まんじゅう工房は定山渓万世閣ホテルミリオーネ(札幌市南区定山渓温泉東3丁目)の館内にあり、電話は0120-54-9977。「ホテルの中にある店は宿泊客じゃないと入りづらいのでは?」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。宿泊していなくても館内の工房で購入できるので、日帰りで温泉街を訪れた人も気軽に立ち寄れます。ホテルのロビーは広々としていて、休憩がてらまんじゅうを買うのにちょうどよい雰囲気。ミリオーネは温泉街の中心部にあり、大黒屋商店やおもひで屋からも歩いて回れる距離です。せっかく定山渓まで来たなら、黒糖・よもぎ・醤油蜂蜜と、タイプの違う3店を制覇して自分好みの一軒を見つけてみてください。ホテル公式情報は定山渓万世閣ホテルミリオーネ公式サイトで確認できます。
| 住所 | 〒061-2302 北海道札幌市南区定山渓温泉東3丁目 |
| 電話番号 | 0120-54-9977 |
| 予算目安 | 1個108円/10個入1,140円 |
| 場所 | 定山渓万世閣ホテルミリオーネ館内 |
実は、定山渓の温泉まんじゅうを「黒糖の甘いあれでしょ」と一括りにしている人ほど、定山坊の醤油&蜂蜜まんじゅうを食べると驚きます。温泉まんじゅう=黒糖という思い込みが強い分、香ばしい甘じょっぱさは新鮮。3店の食べ比べをするなら、あえて味の系統が違う定山坊を最後に持ってくると、その個性が際立って印象に残ります。
主要4店を徹底比較|価格・味・営業時間【さっぽろノート調べ】
ここまで紹介した3店に、ホテル売店のまんじゅうを加えた4つの選択肢を、価格・味の系統・営業時間で一覧にまとめました。自分がどれを選ぶべきか、迷ったときの判断材料にしてください。
| 店名 | 1個の価格 | 味の系統 | 営業時間 |
|---|---|---|---|
| 大黒屋商店 | 75円 | 沖縄産黒糖・薄皮・無添加 | 8:30〜完売次第 |
| おもひで屋 | 80円 | 黒糖・よもぎ2種・甘さ控えめ | 8:00〜21:00 |
| 定山坊まんじゅう | 108円 | 醤油・蜂蜜の厚皮・大きめ | ホテル館内 |
| 森の謌(ホテル売店) | 5個560円〜 | 北海道産小豆・甘さ控えめ | 売店営業時間 |
※さっぽろノート調べ。価格・営業時間は2026年7月時点の調査に基づくもので、改定される場合があります。最新情報は各店にご確認ください。
価格の手頃さで選ぶなら大黒屋商店
とにかく手頃な価格でたくさん食べたい、食べ比べのためにいろいろ買いたいという人には、1個75円の大黒屋商店が一番のおすすめです。10個入でも756円と、家族や友人へのばらまき用にも気軽に買える価格帯。無添加で日持ちしないぶん、その日のうちに食べる分やごく近い人へのお土産に向いています。よもぎも試したいならおもひで屋の1個80円もほぼ同価格帯なので、この2軒をはしごすれば黒糖とよもぎの食べ比べが1,000円以内で楽しめます。定山坊は1個108円とやや高めですが、サイズが大きく個性的な味なので「量より質」で選びたい人向け。予算を抑えつつ定山渓のまんじゅう文化を満喫したいなら、大黒屋+おもひで屋の組み合わせが鉄板です。
味の個性で選ぶなら3店とも制覇がおすすめ
味で選ぶなら、正直なところ「3店とも回る」のが一番の正解です。というのも、大黒屋の素朴な黒糖、おもひで屋の香り高いよもぎ、定山坊の香ばしい醤油蜂蜜は、それぞれ完全に別物だからです。1個75〜108円と安いので、3店で1個ずつ買っても300円ほど。この値段でこれだけ味の違うまんじゅうを食べ比べられる場所は、そうそうありません。「どれか1つだけ」と言われたら、王道の黒糖なら大黒屋、爽やかな香りが好きならおもひで屋のよもぎ、変わり種を楽しみたいなら定山坊、という選び方になります。温泉街はコンパクトで3店とも徒歩圏内なので、散策がてらぜひ全店制覇に挑戦してみてください。食べ比べこそが定山渓温泉まんじゅうの一番贅沢な楽しみ方です。
ホテル土産なら森の謌のオリジナルまんじゅうも
宿泊するホテルによっては、そのホテルオリジナルの温泉まんじゅうが売店に並んでいることもあります。たとえば定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌の売店では、北海道産小豆を使った一口サイズのオリジナル温泉まんじゅう(5個入560円、10個入1,080円)が買えます。甘さ控えめで小ぶりなので、チェックアウト前に部屋でつまんだり、自宅用のお土産にしたりと便利。専門店の蒸したてとはまた違った、箱入りの手軽さが魅力です。宿泊先の売店もぜひチェックしてみてください。
温泉まんじゅうを120%楽しむ食べ方と持ち帰りのコツ
せっかく定山渓まで来て温泉まんじゅうを買うなら、一番おいしいタイミングと食べ方で味わいたいもの。ここでは、蒸したてを楽しむ王道の食べ方から、お土産にするときの注意点まで、失敗しないコツをまとめます。
足湯に浸かりながら食べるのが王道
定山渓温泉まんじゅうの一番贅沢な食べ方は、温泉街に点在する無料の足湯に浸かりながら食べることです。定山渓には「定山源泉公園」の足湯や手湯など、無料で楽しめる温泉スポットがいくつもあります。買ったばかりの蒸したてまんじゅうを、足湯で温まりながら頬張る——これぞ温泉地ならではの贅沢な時間です。特に肌寒い季節は、足元がぽかぽかと温まり、やわらかいまんじゅうの甘さが体に染みわたります。歩き疲れた足を休めながら甘いものを補給できるので、散策の途中の休憩にもぴったり。まんじゅうを買う前に近くの足湯の場所をチェックしておくと、蒸したてのうちに座って味わえます。写真映えもするので、旅の思い出づくりにもおすすめの過ごし方です。
賞味期限が短い!お土産にするときの落とし穴
定山渓温泉まんじゅうをお土産にするとき、最大の落とし穴が賞味期限の短さです。特に大黒屋商店のように無添加のまんじゅうは賞味期限がわずか3日ほど。「旅行初日に買って、帰ってから配ろう」と思っていると、渡すころには賞味期限が切れていた、ということになりかねません。実際、初日に買ったまんじゅうを数日後に食べようとしたら風味が落ちていた、という失敗はよく聞く話です。お土産にするなら、必ず帰宅日の朝に買うのが鉄則。遠方への発送や長期保存には向かないので、日持ちを重視するなら箱入りタイプや、比較的日持ちのするホテル売店のまんじゅうを選ぶのが無難です。買う前に「賞味期限は何日ですか」と一言確認しておけば、渡すタイミングを逆算できて失敗しません。
蒸したてと冷めてからで味が変わる
温泉まんじゅうは、蒸したての熱々と、時間が経って冷めたものとで、味わいがずいぶん変わります。蒸したては皮がふわふわでやわらかく、あんもとろりと感じられて、その場でしか味わえないおいしさ。一方で冷めるとあんの甘さがきゅっと締まり、皮もしっとりと落ち着いた食感になります。どちらが正解ということはなく、好みの問題。せっかく現地で買うなら、まずは1個その場で蒸したてを味わい、残りは持ち帰って冷めた状態も楽しむ、という二段構えがおすすめです。冷めたまんじゅうは軽く蒸し直したり、電子レンジで数秒温めたりすると、蒸したてに近い食感が戻ります。ただし温めすぎると皮が固くなるので加減は慎重に。無添加のまんじゅうはとくに、買った当日中に食べるのが最もおいしい状態を楽しむコツです。
「せっかくだから多めに買って職場に配ろう」と大量購入するときは、賞味期限を必ず確認しましょう。無添加のまんじゅうは3日ほどしか日持ちしません。配る予定が旅行から数日後になるなら、箱入りで比較的日持ちするものを選ぶか、そもそも配布用と自宅用を分けて買うのが安全です。日持ちを過信して大量に買い、食べきれずに傷ませてしまうのが一番もったいないパターンです。
シーン別・定山渓温泉まんじゅうの楽しみ方
誰とどんな目的で定山渓を訪れるかによって、まんじゅうの楽しみ方や選ぶ店も変わってきます。ここでは、一人旅・カップルや友人・家族連れや出張の3つのシーン別に、おすすめの過ごし方を提案します。
日帰り温泉ついでに一人でふらり
一人で定山渓の日帰り温泉を楽しむなら、まんじゅうの食べ歩きは絶好の相棒です。1個から気軽に買えるので、一人でもまったく気兼ねがいりません。おすすめは、まず大黒屋商店で黒糖まんじゅうを1個、次におもひで屋でよもぎを1個買って、足湯に浸かりながらのんびり食べ比べるコース。誰かのペースに合わせる必要がないので、気になった店に自由に立ち寄れるのが一人旅の醍醐味です。ただし人気店は午前中で完売するため、日帰りなら午前中に到着する行程を組むのが失敗しないコツ。札幌駅前からじょうてつバスで約1時間強なので、朝に出発すれば午前中には温泉街に着けます。温泉で温まり、蒸したてまんじゅうを頬張り、また少し歩く——そんな気ままな一人時間が、定山渓ではしっかり満喫できます。
カップル・友人との食べ歩きデートに
カップルや友人同士なら、複数の店を回って何種類も買い、シェアして食べ比べるのが盛り上がります。大黒屋の黒糖、おもひで屋のよもぎ、定山坊の醤油蜂蜜を1個ずつ買えば、3人でも1人ずつ違う味を試して感想を言い合えます。「こっちのよもぎ好き」「醤油のやつ意外とアリだね」なんて会話が弾むのも食べ歩きならでは。温泉街には二見吊橋や定山源泉公園など写真映えするスポットも多いので、まんじゅう片手に散策すれば楽しい思い出になります。定山渓は紅葉の名所としても知られ、秋は特に景色が美しいので、季節を選んで訪れるのもおすすめ。食べ歩きは費用も一人数百円と手頃なので、気軽なデートや女子旅のプランにぴったりです。歩きながら食べるときは、ゴミの持ち帰りマナーも忘れずに。
家族連れ・出張のお土産選びに
家族連れなら、子どもでも食べやすい甘さ控えめのまんじゅうが喜ばれます。おもひで屋の一口サイズや森の謌のオリジナルまんじゅうは、小さな子どもにもちょうどよいサイズ感。箱入りを買えば、宿の部屋でみんなで分けて食べるのにも便利です。出張帰りに職場へのお土産を探している人には、日持ちと個数のバランスから、箱入りタイプがおすすめ。ただし無添加のものは賞味期限が短いので、渡すタイミングを考えて選びましょう。配る相手が多いなら、10個入・24個入など個数の多い箱を用意している大黒屋商店が便利です。北海道土産の定番と組み合わせたいなら、まんじゅうに加えて有名ブランドのスイーツを添えるのも喜ばれます。老舗の味を手軽な価格で贈れるのが、定山渓温泉まんじゅうの強みです。
札幌駅で定番のお土産もあわせて揃えたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

「札幌駅でお土産を買いたいけど、売り場が多すぎてどこに行けばいいか分からない」——旅行の最終日、帰りの電車や新幹線の時間が迫るなかで、こう迷った経験はありません…
スイーツ好きなら、札幌市街の名店もチェックしておくと旅がより充実します。

「六花亭札幌本店って、ただお土産を買うだけの場所じゃないの?」——そう思っている人ほど、行ってみると驚くはずです。札幌の中心部、JR札幌駅から歩いて5分ほどの場…
まとめ|定山渓温泉まんじゅうは食べ比べこそ醍醐味
定山渓温泉まんじゅうは、店ごとに皮もあんも味わいもまるで違う、奥の深い名物です。素朴な黒糖の大黒屋商店、香り高いよもぎが人気のおもひで屋、醤油と蜂蜜の変わり種・定山坊まんじゅう——それぞれに個性があり、どれか1つに絞るのではなく、複数を食べ比べてこそ本当の魅力がわかります。温泉街はコンパクトで各店とも徒歩圏内、価格も1個75〜108円と手頃なので、散策しながらの食べ歩きに最適です。人気店は午前中で売り切れることが多いので、確実に味わいたいなら早めの行動を心がけましょう。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 大黒屋商店は昭和6年創業の老舗で、1個75円・沖縄産黒糖の無添加まんじゅう(賞味期限3日)
- おもひで屋(定山渓物産館)は黒糖・よもぎの2種、1個80円で21時まで営業と使い勝手が良い
- 定山坊まんじゅうは醤油&蜂蜜の厚皮が個性的で1個108円、宿泊しなくても購入可能
- 4店の価格・味・営業時間は本文の比較表を参考に、目的に合わせて選ぶ
- 無添加まんじゅうは日持ちが短いため、お土産は帰宅日の朝に買うのが鉄則
- 足湯に浸かりながら蒸したてを食べるのが定山渓ならではの楽しみ方
- 一人旅・食べ歩きデート・家族土産と、シーンに合わせた選び方ができる
まずは温泉街の中心・月見橋周辺にある大黒屋商店とおもひで屋を回って、黒糖とよもぎを食べ比べるところから始めてみてください。定山渓の温泉に浸かったあと、蒸したての温泉まんじゅうを頬張る時間は、旅の記憶にしっかり残るはずです。なお、価格や営業時間は変更されることがあるため、確実に購入したい場合は各店の最新情報をご確認ください。

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