函館旅行の予定を組んでいて「トラピスト修道院って行く価値ある?」「そもそも中を見学できるの?」と手が止まっていませんか。ガイドブックには杉並木の写真だけが載っていて、実際に何が見られて何が見られないのか、函館市街からどう行くのかが書かれていないことが多いのです。
先に結論をお伝えします。トラピスト修道院は一般の見学者が入れる範囲があらかじめ決まっている施設です。修道士が暮らす建物の中には原則入れませんが、正門前の資料展示場、ルルドの洞窟がある裏山、そして直営売店は誰でも自由に見て回れます。所要時間は1時間から1時間半。函館駅からは車で約40分、道南いさりび鉄道なら片道870円で行けます。
この記事では、函館市街からの行き方3ルートの比較、到着後に歩くべきルート、売店で買えるトラピストクッキーの価格、男性限定の内部見学の申し込み方法、そして函館市内にある「トラピスチヌ修道院」との違いまで、現地の情報を一次情報源で確認しながらまとめました。行ってから「そういうことか」と気づく前に読んでおくと、滞在時間の使い方が変わります。
・トラピスト修道院で見学できる範囲と、入れない場所の線引き
・函館駅からの行き方3ルート(車・道南いさりび鉄道・新函館北斗駅経由)の所要時間と費用
・直営売店の営業時間、トラピストクッキーの価格、冬に注意すべきこと
・男性のみ・毎週火曜日1組限定という内部見学の申し込み方法
・函館市内の「トラピスチヌ修道院」との違いと、どちらを選ぶべきかの判断基準
函館のトラピスト修道院は何がある場所?1896年開院の日本初の男子修道院

正式名称は「灯台の聖母大修道院」|観光地ではなく現役の生活の場
トラピスト修道院の正式名称は「厳律シトー会 灯台の聖母大修道院」です。1896年(明治29年)、フランスなどから9人の修道士がこの地を訪れて創設した、日本で最初の男子トラピスト修道院にあたります。行政上の住所は函館市ではなく北斗市三ツ石392で、函館市街からは西へ車で40分ほどの海沿いの丘にあります。
ここで押さえておきたいのは、修道院が観光施設として建てられた場所ではないという点です。今も修道士が祈りと労働の生活を続けている現役の共同体で、敷地の大半は非公開区域です。「入場料を払って館内をぐるりと回る」タイプの施設をイメージして行くと、目的地に着いた瞬間に戸惑うことになります。
とはいえ、門前から仰ぎ見るレンガ造りの本館と、その両側に伸びる杉並木は、写真で見るより実物の方が迫力があります。海からの風が通る場所なので、夏でも函館市街より体感温度が2〜3度低く感じられます。旅の中で「静かに立ち止まる時間」を1時間だけ確保したい人に向いた場所です。
注意点として、修道院は宗教施設であり、大声での会話や無断での敷地内立ち入りは避ける必要があります。団体で訪れる場合はとくに、駐車場から並木道までの移動中の声量に気を配りたいところです。
一般見学者が入れるのはどこまで?門前・資料展示場・ルルドの洞窟
結論として、一般の見学者が自由に入れるのは正門前の広場、正門脇の資料展示場、裏山にあるルルドの洞窟と展望台、そして駐車場前の直営売店の4か所です。修道士が生活する建物や聖堂の内部には、後述する男性限定の見学を除いて立ち入れません。
資料展示場では修道院の歴史や修道生活の様子、酪農製品づくりの歩みが写真とパネルで紹介されています。滞在10分ほどで一通り見られる規模ですが、ここを読んでから並木道に戻ると、目の前の建物の見え方が変わります。ルルドの洞窟は本館の裏手の山道を登った先にあり、往復で20〜30分。木立の中の坂道なので、歩きやすい靴が必要です。
使い方としては、レンタカーで江差方面や松前方面へ向かう途中の休憩ポイントとして組み込むのが現実的です。函館市街から松前へ向かう道中にちょうど位置しているため、往復の運転で疲れる前に足を伸ばして風に当たる、という使い方ができます。
デメリットも正直に書いておくと、雨の日は屋根のある場所が売店と資料展示場しかなく、滞在の楽しみが半減します。天気が崩れそうな日は無理に組み込まず、翌日に回す判断が必要です。
女性は楽しめない?敷地内の見学範囲に男女差はない
「男子修道院だから女性は行っても意味がないのでは」と心配する声がありますが、これは誤解です。男女で差が出るのは建物内部の見学だけで、並木道、資料展示場、ルルドの洞窟、売店はどなたでも同じように利用できます。実際、売店で酪農製品を買い求める来訪者の男女比に偏りはありません。
男子修道院という性格上、修道士の居住区域には女性は入れません。ただしその区域は男性であっても原則非公開で、後述する事前申し込み制の見学が唯一の例外です。つまり「男性なら中を見られる」わけではなく、「事前に往復はがきで申し込み、抽選のように1組だけ選ばれた男性が見られる」という条件つきの話になります。
カップルや友人同士で訪れる場合、行動が分かれる場面はないので安心してください。むしろ並木道を並んで歩く時間そのものが目的になる場所です。写真を撮るなら、正門を背にして並木道を見下ろす構図が定番になっています。
ひとつだけ注意点を挙げるなら、敷地内にベンチや休憩スペースが多くはありません。長時間座って過ごす前提で行くと物足りなさが残るため、腰を落ち着けたい人は後述する周辺スポットとセットで計画を立てるのが賢明です。
所要時間の目安は1時間〜1時間半|函館観光への組み込み方
現地での所要時間は、並木道の往復に15分、資料展示場に10分、売店とソフトクリームに20分、ルルドの洞窟まで登るなら追加で25分。合計すると1時間から1時間半が標準的な滞在時間です。ルルドの洞窟を省略すれば45分ほどで切り上げられます。
函館市街を朝9時に出発すると、到着は10時前後。1時間滞在して11時に出発すれば、昼前には函館市街に戻れる計算です。午後を五稜郭や元町エリアに充てられるので、2泊3日の日程なら2日目の午前に組み込むのが収まりのよい形になります。
出張で函館に来ていて半日だけ空いた、という人にも組み込みやすい時間配分です。レンタカーを半日借りて往復すれば、移動80分+滞在1時間で計2時間20分。会議前後の空き時間にちょうど収まります。
逆に注意したいのは、公共交通で向かう場合です。列車の本数が多い路線ではないため、滞在時間を自由に決められません。列車で向かう人は先に帰りの時刻を確認してから並木道を歩き始めてください。
| 住所 | 〒049-0283 北海道北斗市三ツ石392 |
| 電話番号 | 0138-75-2139 |
| 直営売店の営業時間 | 9:00〜17:00(4月1日〜10月15日)/8:30〜16:30(10月16日〜3月31日) |
| 定休日 | 12月25日、12月30日〜1月5日 |
| 駐車場 | あり(普通車15台・大型バス3台) |
| アクセス | JR函館駅から車で約40分/道南いさりび鉄道 渡島当別駅から徒歩20分 |
| 公式サイト | 当別トラピスト修道院 公式サイト |
函館駅からトラピスト修道院への行き方は3ルート|車40分・列車870円で比較
最短は車で約40分|函館江差自動車道を使う王道ルート
函館市街から向かう最短ルートは車です。JR函館駅から約40分、函館空港からも約40分、新函館北斗駅からは約30分で到着します。函館江差自動車道(函館茂辺地道路)の北斗茂辺地インターチェンジから約10分という位置関係なので、高速道路区間を使えば信号待ちがほとんどありません。
駐車場は普通車15台、大型バス3台分が用意されています。無料で利用でき、売店のすぐ前にあるため荷物を持って長く歩く必要はありません。ただし15台という規模は決して大きくないので、大型連休の日中は満車で入れ替わり待ちになることがあります。
この方法が向いているのは、松前の桜や江差の街並みとセットで道南を回る人、そして家族連れです。乳幼児連れの場合、列車+徒歩20分は現実的ではないため、車一択と考えて構いません。
注意点は冬季の路面です。修道院へ向かう道は海沿いから丘へ上がる区間があり、12月から3月は圧雪や凍結が発生します。冬にレンタカーを借りる場合は、スタッドレスタイヤ装着車であることを予約時に確認してください。
道南いさりび鉄道で片道870円|渡島当別駅から徒歩20分
公共交通で行くなら、道南いさりび鉄道の渡島当別駅が最寄りです。函館駅からの営業キロは26.0km、片道の普通運賃は870円、所要時間は約44分。渡島当別駅には「トラピスト修道院入口」という副駅名が付けられており、駅から修道院までは徒歩約20分の道のりになります。
渡島当別駅は1930年(昭和5年)10月25日に開業した歴史のある駅で、駅舎は渡島当別郵便局と一体になっています。無人駅なので、切符は乗車時に車内で受け取る整理券方式が基本です。函館駅からは五稜郭駅での乗り換えが不要で、直通列車に乗ればそのまま到着します。
この行き方は、レンタカーを借りない一人旅の人に向いています。海沿いを走る車窓は道南いさりび鉄道の見どころのひとつで、天気がよければ津軽海峡越しに下北半島が見える区間もあります。移動そのものを旅程に組み込みたい人には、車より満足度が高い選択です。
デメリットは本数です。都市部の路線のような頻発運転ではないため、往路と復路の時刻を先に決めておかないと、現地で2時間近く待つ事態になりかねません。乗車前に道南いさりび鉄道の公式時刻表で最新の時刻を確認してください。
渡島当別駅から徒歩20分という案内は、雪のない季節の数字です。1月から2月は歩道の除雪状況によって歩きにくい区間が生じ、同じ道のりに30分近くかかることがあります。復路の列車時刻から逆算して「20分で駅に戻れる」と計算していると、列車を1本逃して次まで長く待つことになります。冬に列車で向かうなら、徒歩時間は30分で見積もり、防水性のある靴を履いてください。
新幹線で来るなら新函館北斗駅から車で30分が近い
北海道新幹線で道南入りする人は、函館駅まで行かずに新函館北斗駅からレンタカーで向かう方が30分ほど早く着きます。新函館北斗駅からトラピスト修道院までは車で約30分。函館駅経由だと在来線で約20分+車40分となるため、時間で明確な差が出ます。
新函館北斗駅にはレンタカー各社の営業所が集まっており、新幹線の到着時刻に合わせて手配できます。道南を車で回る予定なら、函館駅まで移動せずここで借りてしまう方が、荷物の持ち運びも1回で済みます。
この選択が効くのは、東京や仙台から新幹線で入って初日に道南をひと回りしたい人です。新函館北斗駅に昼前に着き、そのままトラピスト修道院へ向かって、夕方までに函館市街のホテルへ入る、という流れが無理なく組めます。
ただし新幹線の本数は限られており、レンタカーの営業所も函館空港ほど多くありません。繁忙期は車種が埋まりやすいので、遅くとも出発の2週間前には予約を入れておくのが安全です。
3ルートを費用と時間で比較|どれを選ぶかの判断基準
3つのルートを並べると、判断の軸がはっきりします。時間の自由度を最優先するなら車、移動そのものを楽しみたいなら列車、新幹線利用なら新函館北斗駅発、という整理です。
| 比較項目 | 函館駅から車 | 道南いさりび鉄道 | 新函館北斗駅から車 |
|---|---|---|---|
| 片道の所要時間 | 約40分 | 約44分+徒歩20分 | 約30分 |
| 片道の交通費 | レンタカー代+燃料 | 870円 | レンタカー代+燃料 |
| 滞在時間の自由度 | ◎ | △(時刻表に依存) | ◎ |
| 小さな子ども連れ | ◎ | × | ◎ |
| 冬季の安心度 | ○(冬タイヤ必須) | △(徒歩区間が長い) | ○(冬タイヤ必須) |
家族連れと冬季旅行は車、一人旅で天気がよい季節なら列車、というのがおおまかな結論です。列車を選ぶ場合でも、往路を列車・復路をタクシーという組み合わせにすれば、時刻表への依存を半分に減らせます。
到着後にまず歩きたい「ローマへの道」と杉並木の楽しみ方

正門へ続く並木道は片道約500メートル|歩く価値がある理由
駐車場に車を停めたら、まず並木道を歩いてください。バス通りから修道院の正門まで一直線に伸びる坂道の両側に、スギとポプラが並ぶ景観が広がります。この道は「ローマへの道」とも呼ばれ、修道院そのもの以上に写真に収められている場所です。
坂道なので、正門側から振り返ると木々の間から津軽海峡が見えます。往復にかかるのは15分ほど。舗装された道で段差もないため、歩行に不安がある人でも無理なく歩けます。
訪れる時間帯によって表情が変わるのもこの道の特徴です。朝の斜光が入る時間は木漏れ日が路面に落ち、夕方は逆光になって並木のシルエットが強く出ます。写真を撮る目的が第一なら、午前中の到着を狙うのが合理的です。
注意点として、この道は生活道路も兼ねています。車が通ることがあるため、道の真ん中に立って撮影するのは避けてください。とくに団体で訪れた際は、通行の妨げにならない位置取りを意識したいところです。
ルルドの洞窟と裏山展望台|往復30分の登り道
本館の裏手には、フランス・ルルドの泉を模して造られた洞窟があります。山道を登った先にあり、往復で25〜30分。途中には十字架の道行きを示す像が点在していて、修道院の敷地であることを実感できる区間です。
展望台からは函館湾方向を見渡せます。標高が高い場所ではありませんが、木々が途切れる箇所で視界が開け、海と丘陵地帯の組み合わせが見える構図になります。修道院の門前だけで帰る人が多いため、ここまで足を伸ばすと来訪者の数がぐっと減ります。
向いているのは、時間に余裕のある一人旅やカップルです。所要30分を上乗せできるかどうかが判断の分かれ目になるため、函館市街を出る時点で「洞窟まで行くかどうか」を決めておくと計画が崩れません。
デメリットは足元です。舗装されていない土の道で、雨上がりはぬかるみます。サンダルやヒールでは登れないと考えてください。また冬期は積雪で通行できない場合があります。
意外と知られていないのですが、道南の人がトラピスト修道院に向かう目的は「建物を見る」ことではなく、並木道を歩いて売店で酪農製品を買うことです。函館市街から車で40分という距離は、地元感覚では買い物のついでに寄れる範囲。観光名所というより、日常の延長にある静かな場所として扱われています。だからこそ、混雑を前提にした身構えは不要です。ゆっくり歩き、ゆっくり選ぶ時間の使い方が、この場所には合っています。
正門脇の資料展示場は10分で歴史がわかる
正門の脇には、修道院の歩みを紹介する資料展示場があります。入場は自由で、パネルと写真で1896年の創設から現在までの流れをたどれる構成です。滞在10分ほどで一通り見られる規模なので、並木道を歩く前に立ち寄っておくと理解が深まります。
展示の中心は、修道士たちが荒れ地を開墾し、酪農を軌道に乗せるまでの過程です。バターづくりが始まったのは19世紀末で、その技術が今の製品につながっていることがわかります。売店で商品を手に取る前に読んでおくと、値札の見え方が変わってきます。
ここは雨の日の避難場所としても機能します。屋根がある場所が限られる敷地内で、天候が崩れたときに時間を使える数少ないスペースです。
注意したいのは、規模を期待しすぎないこと。博物館のような広さはなく、展示替えも頻繁ではありません。ここを主目的に往復80分をかけるのは、時間の使い方としては割に合わないと考えてください。
写真撮影とマナー|静けさを壊さない歩き方
修道院は撮影禁止ではありませんが、対象と場所には配慮が必要です。並木道、正門、外観の撮影は問題ありません。一方で、修道士の姿を無断で撮影する行為や、非公開区域へ立ち入っての撮影は避けてください。
敷地内には案内表示が設置されており、立ち入り可能な範囲が示されています。ロープや柵の先へ入らないという基本を守れば、迷うことはありません。ドローンの使用も想定されていない場所なので、持ち込まないのが賢明です。
グループ旅行での使い方としては、到着時に「ここは祈りの場所」と全員で共有しておくのが効きます。とくに学生グループや職場の慰安旅行では、その一言があるだけで場の空気が変わります。
注意点をもうひとつ。日曜日や宗教上の祝日は、通常より静かな環境が求められる場合があります。日程に融通が利くなら、平日午前を選ぶと落ち着いて過ごせます。
直営売店で買えるもの|トラピストクッキーとソフトクリームの実際
売店の営業時間は季節で変わる|4月〜10月中旬は17時まで
直営売店は教会の左側、駐車場の正面にあります。営業時間は季節によって二段構えで、4月1日〜10月15日は9:00〜17:00、10月16日〜3月31日は8:30〜16:30。定休日は12月25日と、12月30日〜1月5日です。
年間を通じて開いている施設ですが、閉店時刻が冬に30分早まる点は見落としがちです。10月下旬に夕方到着の計画を組むと、着いた時には売店が閉まっていた、という事態になりかねません。冬期は16時到着を上限に考えてください。
この売店が便利なのは、函館市内の土産物店より品ぞろえが広い点です。市内の百貨店や空港売店でもトラピスト製品は買えますが、直営店ならではの取り扱いがあります。まとめ買いをする予定なら、市内で買わずにここまで来る価値があります。
注意点は決済手段です。現金以外の使えるかどうかは訪問時期によって変わる可能性があるため、現金を用意しておくと安心です。
トラピストクッキーは1936年生まれ|8個入724円から
売店の看板商品はトラピストクッキーです。修道院で作られる発酵バターを練り込んで焼き上げたもので、誕生は1936年(昭和11年)。90年近く作られ続けている道南の定番土産です。サクッとした歯ざわりのあとに、バターの風味が口の中で広がります。
価格は内容量で3段階に分かれています。3枚包が8個入りで724円、12個入りで983円、24個入りで2,008円(いずれも税込・さっぽろノート調べ)。職場へのばらまき土産なら24個入り、自宅用なら8個入りが選びやすいサイズ感です。
使い分けの目安としては、1個あたりの単価を計算すると24個入りが最も割安になります。函館空港や札幌の百貨店でも購入できますが、まとめて買うなら現地の直営売店で揃えるのが手間の面でも合理的です。
注意点は日持ちと重さです。缶入りは見栄えがよい反面、複数買うと荷物が重くなります。飛行機の手荷物で持ち帰る予定なら、袋入りタイプを選ぶ方が現実的です。

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売店限定のソフトクリーム|販売は3月1日〜12月24日まで
売店で人気なのが、トラピストバターを使ったソフトクリームです。スプーンの代わりにトラピストクッキーが1枚刺さっているのが特徴で、濃厚な乳の風味とクッキーの塩気が組み合わさります。販売期間は3月1日〜12月24日で、冬期は提供がありません。
提供時間は売店の営業時間に準じ、9:00〜17:00(10月16日以降は8:30〜16:30)です。屋外にベンチが多くないため、車に戻って食べるか、立ったまま味わうことになります。夏場は溶けるのが早いので、受け取ったらすぐ食べ始めるのが正解です。
これを目当てに訪れる人も少なくありません。函館市街から往復80分をかける動機として十分に成立する一品で、ドライブの折り返し地点にちょうどよい存在です。
価格は時期によって改定される可能性があるため、この記事では金額を断定しません。売店の表示でご確認ください。
「冬の静かな修道院を見たい」と12月26日から1月上旬に計画を立てると、ソフトクリームの販売期間(3月1日〜12月24日)を外し、さらに12月30日〜1月5日は売店そのものが休みという二重の空振りになります。年末年始の旅程に組み込むなら、目的を「並木道と外観を見ること」に絞り、土産の購入は函館市内の取扱店で済ませる前提に切り替えてください。12月25日も休業日にあたる点は見落としやすいので、あわせて頭に入れておきましょう。
バターやバター飴は市内でも買える|現地で買うべきものの選び方
トラピスト製品には、クッキーのほかに発酵バターやバター飴があります。これらは函館市内の土産物店、JR函館駅の売店、函館空港の売店、五稜郭タワーや函館山ロープウェイの売店でも取り扱いがあります。つまり、修道院まで行かなくても入手できる品が多いということです。
そう考えると、現地で買う意味があるのは「品ぞろえの広さ」と「その場で選ぶ体験」の2点になります。空港売店は棚のスペースが限られ、人気サイズが売り切れていることがあるため、確実に欲しい形態を手に入れたいなら直営売店が確実です。
旅程との兼ね合いでいうと、修道院を旅の後半に組み込む人はここでまとめ買いを、前半に組み込む人は荷物を減らすため空港や駅の売店で購入を、という使い分けが現実的です。
注意点は、発酵バターのような冷蔵品の扱いです。夏場に長時間持ち歩くのは避け、購入は帰路の直前に回すか、保冷手段を確保してから買ってください。

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内部見学は毎週火曜14時・男性1組だけ|申し込みの実際
往復はがきで事前申し込み|条件は3つ
修道院の内部を見学する方法は用意されていますが、条件が明確に決まっています。毎週火曜日の14時から、男性のみ、1組限定で、往復はがきによる事前申し込みが必要です。当日ふらりと訪れて申し込む形式ではありません。
1週間に1組という枠なので、希望日が決まっているなら早めに申し込む必要があります。日程に余裕がない旅行者にとっては、実質的に難易度の高い選択肢だと考えた方が現実的です。
この見学が向いているのは、修道生活そのものに関心があり、日程を修道院側に合わせられる人です。観光の一項目として消化するのではなく、目的地として組み立てるくらいの位置づけになります。
申し込みの詳細や当日の流れは変更される可能性があるため、計画する際は修道院の公式サイトを確認し、必要に応じて0138-75-2139へ問い合わせてください。
女性が「中を見られる」と思って行くと空振りする
現地でよく起きるのが、「事前に調べずに行き、内部見学ができると思い込んでいた」という食い違いです。ガイド記事の中には「見学可能」とだけ書いてあるものがあり、その条件が省かれているケースがあるためです。
この失敗を避ける方法は単純で、出発前に「一般に開放されているのは門前・資料展示場・洞窟・売店の4か所」と家族全員で共有しておくことです。期待値を合わせておけば、現地で落胆する場面は生まれません。
とくにカップルや夫婦で訪れる場合、片方だけが内部見学の条件を知っていると、現地で説明する手間が発生します。旅程を組んだ人が事前に一言伝えておくだけで、滞在が滑らかになります。
逆に言えば、内部を見られないことを前提にすれば、この場所の評価は下がりません。並木道と売店だけでも往復の価値は十分にあります。
服装とマナー|宗教施設としての最低限
見学の可否にかかわらず、修道院は祈りの場です。露出の多い服装や、大きな音の出る行為は避けるのが基本になります。ドレスコードが明文化されているわけではありませんが、静かな環境にふさわしい格好を意識してください。
足元は歩きやすい靴が実用面でも必須です。並木道は坂道で、ルルドの洞窟へ向かうなら未舗装の山道を登ります。革靴やヒールでは行動範囲が狭まります。
家族連れで訪れる場合は、子どもに「走らない・大声を出さない」を事前に伝えておくと安心です。広い敷地に見えても、修道士の生活区域は思ったより近くにあります。
注意点として、敷地内には自動販売機やコンビニがありません。飲み物は事前に用意していくか、売店で購入する前提で計画してください。
トラピストとトラピスチヌはどう違う?函館旅行での選び方
名前は似ているが別の修道院|男子と女子、北斗市と函館市
混同されやすいのですが、「トラピスト修道院」と「トラピスチヌ修道院」は別の場所にある別の修道院です。トラピスト修道院は北斗市三ツ石にある男子修道院、トラピスチヌ修道院は函館市上湯川町にある女子修道院です。
距離もかなり離れています。トラピスト修道院は函館駅から西へ車で約40分、トラピスチヌ修道院は函館駅から東へバスで約37分。市街地を挟んで反対方向にあるため、両方を1日で回ると移動だけで2時間以上を使うことになります。
旅行者が「函館の修道院」と聞いて思い浮かべるのは、市街地に近いトラピスチヌ修道院であることが多いようです。函館空港から車で約10分という立地の良さから、フライト前後に組み込みやすいのが理由でしょう。
注意したいのは、名前の似た両者を混同したまま予定を立ててしまうことです。宿泊先やレンタカーの返却時刻から逆算して、どちらへ向かうのかを最初に確定させてください。
| 住所 | 〒042-0914 北海道函館市上湯川町346 |
| 電話番号 | 0138-57-2839 |
| 前庭の開放時間 | 8:30〜17:00(5〜9月)/8:30〜16:30(3・4・10・11月)/9:00〜16:00(12〜2月) |
| 休業日 | 12月29日〜1月3日ごろ |
| 料金 | 無料 |
| 駐車場 | 近隣に有料駐車場あり |
| アクセス | JR函館駅から五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスで約37分/函館空港から約10分 |
アクセス・見学範囲・所要時間を比較|さっぽろノート調べ
両者を同じ物差しで並べると、選ぶべき方がはっきりします。以下は公式・自治体・観光協会の公開情報をもとに、さっぽろノートが項目別に整理した比較です。
| 比較項目 | トラピスト修道院 | トラピスチヌ修道院 |
|---|---|---|
| 所在地 | 北斗市三ツ石392 | 函館市上湯川町346 |
| 修道院の種別 | 男子修道院 | 女子修道院 |
| 函館駅からの所要 | 車で約40分 | シャトルバスで約37分 |
| 函館空港からの所要 | 車で約40分 | シャトルバスで約10分 |
| 見学料金 | 無料 | 無料 |
| 開放時間(夏) | 売店 9:00〜17:00 | 前庭 8:30〜17:00 |
| 年末年始の休み | 12/25、12/30〜1/5 | 12/29〜1/3ごろ |
| 現地滞在の目安 | 60〜90分 | 30〜60分 |
表を見ると、空港からの近さではトラピスチヌ修道院が明確に有利です。一方で、並木道の景観と直営売店の充実度ではトラピスト修道院に軍配が上がります。フライトの前後1時間で寄りたいならトラピスチヌ、半日かけて道南の風景を味わいたいならトラピスト、という判断でまず外しません。
両方回るなら1日仕事|順番と時間配分の正解
どうしても両方訪れたい場合、順番は朝にトラピスト修道院、午後にトラピスチヌ修道院が効率的です。西へ向かって戻り、東へ抜けるという流れになるため、最後に函館空港へ出るルートと自然につながります。
時間配分の目安は、函館市街を9時発、トラピスト修道院に10時着で1時間滞在、11時発で市街に戻って昼食、14時にトラピスチヌ修道院へ、という組み立てです。移動時間の合計は2時間強を見込んでください。
この回り方が向いているのは、レンタカーがあって最終日の便が夕方以降の人です。トラピスチヌ修道院から函館空港までは約10分なので、返却時刻に余裕を持たせやすい構成になります。
注意点は、詰め込みすぎると両方が「立ち寄り」で終わってしまうことです。どちらか一方に重心を置き、もう一方は短時間で済ませる割り切りがあった方が、旅の満足度は上がります。
あわせて寄りたい周辺スポットとシーン別の回り方
新函館北斗駅すぐの「ほっくる」で土産と食事をまとめる
修道院からの帰り道に立ち寄りやすいのが、新函館北斗駅に隣接する北斗市観光交流センター別館「ほっくる」です。ショッピングエリアは9:00〜19:00、フードエリアは9:00〜23:00(店舗により異なる)と営業時間が長く、夕方以降の立ち寄りにも対応できます。
道南の特産品や土産品が一か所に集まっているため、修道院の売店で買い忘れた品を補えます。新幹線で帰る人にとっては、乗車直前まで買い物ができる立地が利点です。駅から徒歩1分という近さで、荷物が多くても移動が苦になりません。
使い方としては、レンタカーを新函館北斗駅で返却する行程の締めくくりに組み込むのが自然です。返却前に給油と買い物を済ませ、フードエリアで食事をしてから改札へ、という流れがきれいに収まります。
注意点は、店舗ごとに営業時間が異なることです。フードエリアが23時までとされていても、個々の店の閉店はそれより早い場合があります。遅い時間に行くなら事前確認をおすすめします。
| 住所 | 〒041-1242 北海道北斗市市渡1丁目1番7号 |
| 電話番号 | 0138-76-8298 |
| 営業時間 | ショッピングエリア 9:00〜19:00/フードエリア 9:00〜23:00(店舗により異なる) |
| アクセス | 新函館北斗駅から徒歩1分(ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗1階) |
きじひき高原パノラマ展望台は開設期間に注意
時間に余裕があるなら、北斗市のきじひき高原パノラマ展望台も選択肢になります。標高の高い場所から大沼や駒ヶ岳、函館平野を見渡せる展望地で、入場は無料、駐車場も無料です。営業時間は8:30〜20:00(7月1日〜8月31日は8:30〜21:00)と夜まで開いています。
ここで最も重要なのは開設期間です。4月下旬〜11月上旬の季節限定で、冬期は道路が閉鎖されます。しかも気象状況や路面状況によって期間が前後するため、訪問前に一般社団法人北斗市観光協会(0138-77-5011)で確認するのが確実です。
向いているのは、夕方の光を狙いたい人やドライブ好きの人です。夜まで開いているため、日没後に夜景を眺めるという使い方もできます。修道院を午後に訪れた場合、その足で高原へ上がる流れが組めます。
注意点は、山道の運転です。展望台までは登坂区間が続き、霧が出ると視界が悪くなります。天候が不安定な日は無理をせず、平地の観光に切り替える判断が必要です。
一人旅・カップル・家族・出張|シーン別のおすすめプラン
一人旅なら、道南いさりび鉄道で渡島当別駅へ向かい、徒歩20分の道のりも旅の一部として味わうプランが合います。片道870円という手軽さで、海沿いの車窓も楽しめます。列車の時刻を先に押さえ、現地滞在を90分に設定すると余裕を持って動けます。
カップル・友人同士なら、レンタカーでトラピスト修道院ときじひき高原をつなぐ半日ドライブが向いています。並木道を歩いてソフトクリームを分け合い、その後に展望台で景色を眺めるという流れは、写真の枚数も自然と増えます。
家族連れなら、車一択です。徒歩20分の区間は小さな子どもには長く、ベビーカーでは坂道が負担になります。駐車場から売店までは近いので、車で乗り付けてソフトクリームと並木道だけ楽しみ、あとは「ほっくる」で食事という短時間プランが現実的です。
出張の空き時間なら、新函館北斗駅でレンタカーを半日借りるのが最短です。往復60分+滞在1時間の計2時間で完結し、駅に戻ってそのまま新幹線に乗れます。会議が午後からなら午前中に、午前で終わるなら午後に組み込めます。
季節ごとの見え方|どの時期に行くのが正解か
春から初夏(5〜6月)は、並木の緑が濃くなり、気温も歩きやすい範囲に収まります。海風が心地よい時期で、ルルドの洞窟まで登っても汗をかきすぎません。この季節が最も歩きやすいタイミングです。
夏(7〜8月)は、売店の営業時間が17時までと長く、きじひき高原も21時まで開いているため1日の行動可能時間が伸びます。ただし日中の日差しは強く、日陰の少ない駐車場周辺では帽子が要ります。
秋(9〜10月)は、10月16日から売店の閉店が16:30に早まる点を押さえてください。紅葉と並木の組み合わせが見どころですが、夕方の行動時間が短くなるので午前中の到着が安全です。
冬(12〜3月)は、雪化粧した並木道という他の季節にはない景観が見られる一方、ソフトクリームの販売がなく、年末年始は売店も休みます。路面凍結もあるため、目的を絞り込んだうえで訪れる季節だと考えてください。

函館グルメでおすすめを調べ始めると、海鮮丼にご当地バーガー、塩ラーメン、やきとり弁当、うに、チーズケーキと候補が次々に出てきて、結局「どれを何食目に食べればいい…
まとめ|函館からトラピスト修道院へ行くなら知っておきたいこと
函館旅行にトラピスト修道院を組み込むかどうかは、「何を見に行くのか」をはっきりさせられるかで決まります。建物の内部を見学するタイプの観光施設ではないため、そこを期待して往復80分を使うと満足度は上がりません。逆に、杉並木を静かに歩き、資料展示場で修道院の歩みをたどり、直営売店でトラピストクッキーやソフトクリームを味わうという目的で行けば、函館市街では得られない時間になります。
アクセスは車で約40分が基本ですが、一人旅なら道南いさりび鉄道の片道870円という選択肢が生きます。渡島当別駅から徒歩20分という条件つきなので、天候と季節、そして帰りの列車時刻を先に確認してから動いてください。冬は徒歩時間を30分で見積もる余裕が必要です。
売店の営業時間は、4月1日〜10月15日が9:00〜17:00、10月16日〜3月31日が8:30〜16:30。12月25日と12月30日〜1月5日は休みで、ソフトクリームの販売期間は3月1日〜12月24日に限られます。年末年始に旅行する人は、この2つの制約が重なる時期であることを覚えておくと、当日の落胆を避けられます。
そして最も混同されやすいのが、函館市内にあるトラピスチヌ修道院との違いです。トラピストは北斗市の男子修道院、トラピスチヌは函館市の女子修道院で、市街地を挟んで反対方向にあります。空港からの近さを重視するならトラピスチヌ、並木道と売店を楽しみたいならトラピスト。両方回るなら朝にトラピスト、午後にトラピスチヌという順番が動きやすい組み立てです。
最初の一歩としておすすめしたいのは、行く日を決めたら北斗市公式サイトの施設案内と修道院の公式サイトを開き、その日の売店営業時間と、列車で行くなら道南いさりび鉄道の時刻表を確認することです。この3つを見ておくだけで、当日の行程は組み上がります。函館の街から少し離れた丘の上で、風の音だけが聞こえる時間を過ごしてみてください。
※営業時間・価格・運行情報は変更される場合があります。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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