「札幌のすすきので飲んだあと、シメにラーメンじゃなくてパフェを食べる」——そんな不思議な食文化を耳にして、その火付け役といわれるお店が気になっている方は多いのではないでしょうか。その中心にいるのが、豊水すすきの駅から徒歩1分の路地裏にたたずむ「ペンギン堂」です。
結論からお伝えすると、ペンギン堂は札幌のシメパフェ文化を語るうえで絶対に外せない名店です。2007年オープンという歴史、ジャズが流れる落ち着いた店内、北海道産の素材を使った上品なパフェ、そしてパフェをお酒とペアリングして楽しむ大人のスタイル。観光ガイドに載る派手さはないのに、地元の甘いもの好きが静かに通い続けるお店なのです。
この記事では、ペンギン堂がどんなお店なのか、名物のパフェメニューと値段、シメパフェの楽しみ方、営業時間やアクセス、そして訪れる前に知っておきたい注意点まで、札幌のスイーツ好きの目線でまるごとお伝えします。初めての方が「行ってよかった」と思えるように、失敗しないコツも正直に書いていきます。
・ペンギン堂がなぜ札幌シメパフェの「火付け役」と呼ばれるのか
・名物パフェのメニューと値段、注文の組み立て方
・お酒とパフェを合わせる大人の楽しみ方
・営業時間・定休日・アクセスと、行く前に知っておきたい注意点
ペンギン堂とは?札幌すすきのの夜パフェの草分け

まずはペンギン堂がどんなお店なのか、その正体からひもといていきます。「パフェ屋さん」と聞くと明るいカフェを想像しがちですが、ペンギン堂はちょっと違います。夜のすすきのにひっそりと灯りをともす、大人のためのパフェ空間です。
2007年オープン、シメパフェ界の火付け役
ペンギン堂は2007年にオープンした、正式名称「バーラーペンギン堂」というお店です。札幌でいまや観光の目玉にもなっている「シメパフェ(夜パフェ)」文化を語るうえで、火付け役として必ず名前が挙がる存在です。飲んだあとの締めにラーメンではなくパフェを食べる、という札幌独特のスタイルを早くから提案してきました。場所は札幌市中央区南4条西1丁目、豊水すすきの駅のすぐそば。すすきのの喧騒から一歩入った路地裏にあり、看板も控えめなので、初めてだと見落としてしまうほど静かなたたずまいです。だからこそ「知る人ぞ知る名店」として、甘いもの好きの間で長く愛されてきました。混雑を避けたいなら、開店直後の時間帯が狙い目です。
ジャズが流れる落ち着いた大人の空間
店内はカウンター8席、テーブル8席の合計16席と、こぢんまりとしたサイズ感です。オレンジ色の照明にブラウンを基調とした内装で、静かにジャズが流れる落ち着いた雰囲気。「パフェ=賑やかなスイーツ店」というイメージとは正反対で、まるでバーのような大人の空間です。一人でカウンターに座って本を読みながらパフェをつつく、そんな過ごし方が似合います。席数が少ないぶん、3人以上のグループだと満席で待つこともあるので、少人数での訪問がおすすめです。逆に一人客には入りやすい空気があり、女性のおひとりさまや出張帰りのビジネスパーソンが静かに甘いものを楽しむ姿も珍しくありません。おしゃべりを楽しむというより、パフェそのものと向き合う時間を大切にしたいお店です。
「バーラー」=バー+パーラーの二つの顔
店名の「バーラー」は、お酒を出す「バー」と、甘いものを出す「パーラー」を掛け合わせた言葉です。この名前どおり、ペンギン堂はパフェとお酒の両方を主役にしています。コロナ禍前には昼に「アイスクリームペンギン堂」としてソフトクリームやアイスを提供する二部制の時期もありましたが、現在は夜のパフェとお酒を中心とした営業が主軸です。つまり、単なるスイーツ店でも、単なるバーでもない。「お酒を飲みながらパフェを味わう」という独自のスタイルを打ち出しているのがペンギン堂の最大の個性です。この二つの顔があるからこそ、ディナーのあとの締めにも、しっとり飲みたい夜の一軒目にも使える、懐の深いお店になっています。
実は、パフェを「大人の嗜好品」に押し上げたのは札幌ならではの発想です。豊富な乳製品という土台があったからこそ、夜にパフェを食べる文化が根付きました。ペンギン堂はその流れの最前線を走ってきたお店で、観光雑誌の派手なランキングより、地元の甘いもの好きの口コミで評価が広がってきたタイプの名店です。
そもそも「シメパフェ」ってなに?夜にパフェを食べる文化
ペンギン堂を理解するには、その背景にある「シメパフェ」文化を知っておくと何倍も楽しめます。ここでは、なぜ札幌で夜にパフェを食べるようになったのか、その成り立ちを整理しておきます。
飲んだあとの締めがラーメンではなくパフェ
シメパフェとは、お酒や食事のあとの「締め」として食べるパフェのこと。全国的には飲んだあとの締めといえばラーメンが定番ですが、札幌では締めにパフェを食べるという文化が育ちました。冷たくてさっぱりしたパフェは、こってりした食事やお酒のあとの口直しにちょうどよく、意外なほど胃にすっと入ります。「夜遅くにパフェなんて重いのでは?」と思うかもしれませんが、シメパフェ専門店のパフェは甘さを抑えて後味を軽く仕上げているものが多く、大人がペロリと完食できる上品さがあります。すすきので一杯やったあと、ラーメン屋の行列に並ぶ代わりに、静かなパフェ店で一日を締めくくる——この選択肢があるのが札幌の面白いところです。
2015年に「札幌パフェ推進委員会」が発足
もともと札幌には締めにパフェを食べる下地がありましたが、これを「シメパフェ」という名前で全国に広めようと動き出したのが2015年です。同年9月1日、市内の飲食店が集まって「札幌パフェ推進委員会」が発足しました。ブランディングの仕掛け人が「一日を締めくくるパフェ」をシメパフェと定義づけ、一店舗だけで謳っても盛り上がらないからと、賛同する店を集めて地域ぐるみのムーブメントに育てたのが始まりです。行政や個人の思いつきではなく、複数の店が手を組んで一つの食文化をつくり上げたという点で、全国的にも珍しい成り立ちをしています。詳しい経緯は、札幌市の観光情報を発信する公式Webマガジンでも紹介されています。
なぜ札幌で根付いた?豊富な乳製品という土台
シメパフェが札幌でこれほど根付いた理由は、北海道が誇る豊富な乳製品にあります。生クリーム、ソフトクリーム、アイスといったパフェの主役たちは、いずれも良質な牛乳があってこそ。地元で新鮮な乳製品が手に入る環境だからこそ、質の高いパフェを手頃な価格で出せるのです。加えて、すすきのという歓楽街が徒歩圏に集まっている札幌の街の造りも大きな要因です。飲んだあとにふらっと歩いて立ち寄れる距離感が、シメパフェを日常の習慣へと押し上げました。こうした背景を知ってから食べると、ペンギン堂の一皿がぐっと味わい深く感じられます。ただの流行ではなく、札幌の風土そのものが生んだ食文化なのだと実感できるはずです。
数あるシメパフェ店の中でのペンギン堂の立ち位置
いまや札幌には数十軒のシメパフェを出す店があり、フルーツを山盛りにした華やかな一皿や、深夜まで賑わうカフェタイプの店など個性はさまざまです。その中でペンギン堂は、「静けさ」と「大人っぽさ」で際立つ存在です。派手なビジュアルで勝負するのではなく、ジャズが流れるバーのような空間で、お酒とパフェのペアリングをじっくり味わう——この落ち着いたスタイルは、シメパフェ文化の草分けだからこそたどり着いた境地といえます。初めての一軒目としても、映えるパフェを堪能した後に「もう少し静かに締めたい」二軒目としても選べるのが強み。賑やかなシメパフェ店をはしごしたあと、最後の一皿をここで味わうと、同じシメパフェでもまったく違う顔があることに気づかされます。派手さより余韻を求める人にこそ響くお店です。
すすきので一杯やってからシメパフェへ、という王道コースを組むなら、まず食事の一軒目選びが肝心です。海鮮や焼き鳥など、すすきのの居酒屋選びはこちらの記事も参考にしてみてください。

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ペンギン堂のパフェメニューと値段を徹底紹介

ここからは、ペンギン堂の主役であるパフェを具体的に見ていきます。何を頼めばいいか迷わないよう、メニューの傾向と値段の目安、選び方のコツをまとめました。
季節のフルーツを使った上品なパフェが中心
ペンギン堂のパフェは、季節のフルーツや素材を組み合わせた上品な構成が特徴です。「苺とヨーグルト」「苺と紅茶」「チョコレートと塩キャラメル」「コーヒーとチョコレート」「胡麻と白玉」「紅茶とメープル」「お茶」など、素材を掛け合わせたネーミングのメニューが並びます。派手なトッピングを盛り込むタイプではなく、味の組み立てで勝負する大人のパフェです。土台には北海道産の牛乳を使ったソフトクリームやアイスが据えられ、乳製品のコクとフルーツの酸味、香ばしいナッツやほろ苦い要素のバランスで最後まで飽きさせません。甘さは控えめで後味が軽いため、食事やお酒のあとでもすっと食べ切れます。旬の素材を使うため内容は時期によって変わるので、季節ごとに訪れる楽しみもあります。
値段は1,100円台〜、コスパも見どころ
気になる値段ですが、パフェは概ね1,100円台からと、専門店の本格パフェとしては手が届きやすい価格帯です。以下は主なパフェの価格の目安です(税込・さっぽろノート調べ/2026年時点)。素材や季節で内容が変わるため、最新の詳細は来店時にご確認ください。
| パフェの種類 | 価格の目安(税込) | こんな人に |
|---|---|---|
| 苺とヨーグルト/苺と紅茶 | 1,330円程度 | さっぱり後味が好きな人 |
| 紅茶とメープル/お茶 | 1,230円程度 | 香りを楽しみたい人 |
| チョコと塩キャラメル/胡麻と白玉 ほか | 1,120円程度 | 濃厚系・和素材が好きな人 |
| パフェ+ドリンクセット | 1,570円程度〜 | ゆっくり過ごしたい人 |
ドリンクをセットにしても1,500円台からと、シメの一皿としては良心的です。ホテルのラウンジで食べる高級パフェが3,000円前後することを思えば、この価格でこの完成度は見逃せません。
どれを頼む?初めてなら定番のフルーツ系から
初めての方が迷ったら、まずは苺や季節のフルーツを使った定番系がおすすめです。素材の良さがストレートに伝わり、ペンギン堂の実力を一番わかりやすく感じられます。二度目以降は、チョコと塩キャラメルのような甘じょっぱい系や、胡麻と白玉のような和素材を使った変化球に挑戦すると、このお店の懐の深さが見えてきます。甘さ控えめなので、食事のあとでも一皿はぺろりといけますが、お酒も合わせるなら軽めのパフェを選ぶと最後までもたれません。カウンター越しに旬のおすすめを尋ねれば、その日の一番いい素材を教えてもらえることもあります。何を頼むか決めきれないときは、素直に「今日のおすすめは?」と聞いてみるのが正解です。
お酒とパフェを合わせる大人の楽しみ方
ペンギン堂を語るうえで欠かせないのが、パフェとお酒を合わせるという楽しみ方です。「バーラー」の名を掲げるこのお店ならではの、大人の時間の過ごし方を紹介します。
ワインやカルヴァドスとパフェのペアリング
ペンギン堂ではビール、ワイン、シェリー、カルヴァドス(りんごのブランデー)といったお酒を揃えており、パフェと合わせて楽しめます。甘いパフェにお酒?と意外に思うかもしれませんが、これがよく合います。たとえばチョコレート系のパフェには、樽の香りが効いたブランデーやシェリーの余韻がよく寄り添い、フルーツ系にはすっきりした白ワインが好相性。お酒の香りとパフェの甘さが口の中で溶け合い、どちらも単独で味わうより奥行きが生まれます。飲んだあとの締めとしてだけでなく、最初からお酒とパフェのペアリングを目当てに訪れる価値があるお店です。アルコールが得意でない方は、紅茶やコーヒーとのセットでも十分に大人の余韻を楽しめます。
ディナー後の「シメ」に立ち寄る使い方
もっとも王道なのは、すすきので食事やお酒を楽しんだあとの締めに立ち寄る使い方です。豊水すすきの駅から徒歩1分という立地なので、居酒屋やバーで一次会・二次会を終えたあと、ふらっと歩いて向かえます。こってりした料理やお酒でやや疲れた口に、ひんやり軽やかなパフェがしみわたる感覚は、一度体験すると癖になります。ラーメンでお腹をさらに満たすのではなく、甘いもので気持ちよく一日を締める——この選択は、翌朝の胃にもやさしいのが地味にうれしいポイント。夜遅めの時間まで営業しているので、二次会のあとでも間に合います。ただし日曜だけは昼〜夕方の営業になるため、シメ目的なら平日か土曜の夜を狙いましょう。
甘いものが苦手な同行者への配慮も
グループで訪れるとき気になるのが、甘いものが得意でない人がいる場合です。ペンギン堂はお酒も充実しているので、パフェを食べない人はワインやシェリーを傾けながら付き合う、という過ごし方ができます。甘党とお酒好きが一緒に楽しめるのは「バーラー」ならではの強みです。とはいえ席数が16席と限られているため、大人数での長居は避けたいところ。カップルや友人同士など2〜3人でしっとり過ごすのが、このお店にもっとも似合うスタイルです。静かにジャズが流れる空間なので、大声で盛り上がる宴会には向きません。落ち着いて会話を楽しみたい夜に選ぶと、満足度がぐっと上がります。
人気の週末夜は、飲み終えたお客さんが一斉に流れ込む22時前後が混み合いがちです。以前、金曜の夜23時ごろに立ち寄ろうとしたところ満席で、狭い店内ゆえに外で待つスペースもなく、諦めた…という声もあります。確実に座りたいなら、シメの時間より少し早め、開店直後や21時前の来店が安心です。
場所・営業時間・アクセス|行く前に押さえたい基本情報
実際に訪れる前に、営業時間や定休日、アクセスといった基本情報を整理しておきましょう。ここを外すと「せっかく行ったのに開いていなかった」という残念な結果になりかねません。
豊水すすきの駅から徒歩1分の路地裏
ペンギン堂の場所は、札幌市営地下鉄東豊線・豊水すすきの駅の1番出口から徒歩約1分。すすきのの中心部にありながら、大通りから一本入った路地裏に位置しています。地下鉄南北線のすすきの駅からでも歩ける距離で、徒歩圏に飲食店が集中しているエリアなので、食事やお酒のあとの移動もスムーズです。看板が控えめで、初めてだと通り過ぎてしまうこともあるため、事前に地図で場所を確認しておくと迷いません。歓楽街のど真ん中とはいえ、路地裏の静けさがあり、賑やかなすすきのとは少し違う落ち着いた空気が流れています。この「見つけにくさ」こそが隠れ家的な魅力になっています。
シメパフェの前の食事も同じすすきのエリアで済ませたいなら、昼から使える人気店の選び方をこちらでチェックしてみてください。

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営業時間と定休日は曜日で変わるので要注意
ペンギン堂の営業時間は曜日によって異なるので注意が必要です。月〜金は18:00〜23:00(ラストオーダー22:00)、土曜は18:00〜24:00(ラストオーダー23:00)、日曜は13:00〜18:00(ラストオーダー17:00)となっています。平日と土曜は夜営業、日曜だけは昼から夕方の営業と、生活リズムが逆転する点が最大の落とし穴です。定休日は水曜日で、そのほか不定休もあります。「シメパフェを食べよう」と夜に向かったら日曜で閉まっていた、という失敗を避けるためにも、曜日ごとの営業形態は必ず頭に入れておきましょう。営業状況や不定休は変わることがあるため、確実に訪れたい日は公式のInstagramなど最新情報の確認をおすすめします。
予約は?席数16席の小さなお店ゆえの心構え
ペンギン堂はカウンター8席、テーブル8席の合計16席という小さなお店です。この規模ゆえ、混み合う時間帯は満席で待つことも珍しくありません。基本的にはふらっと立ち寄るスタイルのお店ですが、確実に座りたい日やグループで訪れる場合は、事前に電話で確認しておくと安心です。特に週末夜のシメの時間帯(22時前後)は人気が集中します。一人や二人なら比較的すっと入れることが多いので、少人数での訪問がおすすめ。どうしても混雑を避けたいなら、開店直後のまだ空いている時間を狙うのが確実です。狭い店内ゆえに外で長く待つのは大変なので、時間帯の見極めが快適に過ごすカギになります。
| 住所 | 北海道札幌市中央区南4条西1丁目6-1 |
| 電話番号 | 011-261-2320 |
| 営業時間 | 月〜金 18:00〜23:00(L.O.22:00)/土 18:00〜24:00(L.O.23:00)/日 13:00〜18:00(L.O.17:00) |
| 定休日 | 水曜日(ほか不定休) |
| 席数 | 16席(カウンター8席・テーブル8席) |
| 予算目安 | 1,100円台〜(パフェ+ドリンクで1,570円程度〜) |
| アクセス | 地下鉄東豊線・豊水すすきの駅1番出口から徒歩約1分 |
※価格・営業時間は変動する場合があります。最新情報は食べログの店舗ページや公式SNSでご確認ください。
どんなシーンで使える?一人・デート・観光での楽しみ方
ペンギン堂は使い方の幅が広いお店です。ここでは、訪れる目的やメンバー別に、それぞれに合った楽しみ方を提案します。自分の旅のスタイルに合わせて選んでみてください。
・一人旅・おひとりさま:◎ カウンターで静かに過ごせる
・カップル・友人:◎ しっとりした締めにぴったり
・観光客:○ 「札幌らしさ」を手軽に体験できる
・小さな子連れ家族:△ 昼の銘菓店と使い分けるのが正解
一人旅・おひとりさまに一番似合う店
ペンギン堂は、実は一人での訪問に最も似合うお店です。カウンター席があり、静かにジャズが流れる空間は、一人で甘いものと向き合うのにうってつけ。女性のおひとりさまはもちろん、出張帰りのビジネスパーソンが仕事を終えて静かに一杯とパフェを楽しむ、という使い方もはまります。賑やかなカフェだと一人では入りづらいという方でも、バーのような落ち着いた雰囲気のここなら気後れせずに過ごせます。読書をしながら、あるいはその日の出来事を振り返りながら、自分だけの時間を味わう——そんな贅沢ができるのが一人客にとっての魅力です。混雑する週末より、比較的空いている平日の早い時間帯に訪れると、より静かに過ごせます。
カップル・デートのしっとりした締めに
カップルや友人同士でのデートの締めにも、ペンギン堂はよく似合います。オレンジ色の照明にジャズという大人っぽい空間は、二人でしっとり語り合うのにぴったり。食事のあとにここへ流れて、パフェとお酒を分け合いながら一日を振り返る、という締め方はロマンチックです。派手さはないけれど、その分こだわりのわかる相手には「よく知っているね」と思わせられる、通好みのチョイスになります。ただし席数が限られ、静かな雰囲気を大切にするお店なので、大声での長時間の滞在は控えめに。二人の世界に浸りつつ、ほどよい時間で切り上げるのが、このお店をスマートに使うコツです。特別な記念日というより、日常の延長の贅沢として使いたいお店です。
観光客が「札幌らしさ」を体験できる一皿
観光で訪れる方にとって、ペンギン堂は「札幌らしさ」を手軽に体験できるスポットです。シメパフェは札幌発祥の食文化であり、その火付け役の店で一皿味わうことは、それ自体が旅の思い出になります。ラーメンやジンギスカン、寿司といった定番グルメに加えて、締めにシメパフェを組み込めば、食の面での札幌旅行がぐっと立体的になります。豊水すすきの駅すぐという立地も、観光客にとってアクセスしやすいポイント。ただし観光客向けに派手な演出をするお店ではないので、SNS映えの豪華パフェを期待すると肩透かしかもしれません。むしろ「地元の人が通う本物の文化」を静かに体験したい人にこそ響くお店です。ガイドブックの定番から一歩踏み込みたい旅にうってつけです。
家族連れは「昼は銘菓店、夜は大人だけ」で使い分け
正直にお伝えすると、ペンギン堂はお酒を主役の一つに据えた大人の空間なので、小さな子ども連れの家族でわいわい楽しむタイプのお店ではありません。席数も16席と限られ、静かな雰囲気を大切にしています。家族旅行で甘いものを楽しみたいなら、昼間は六花亭や北菓楼といった北海道銘菓の本店・旗艦店で、子どもも一緒に焼きたてスイーツを味わうのがおすすめ。そして夜、子どもが寝たあとに大人だけでペンギン堂へ足を運ぶ、という「昼と夜の使い分け」がスマートです。成人した親子や大人同士の家族なら、夜に一緒にパフェとお酒を楽しむのも素敵な時間になります。年齢や人数に応じて昼夜を組み合わせるのが、家族での札幌スイーツ巡りを成功させるコツです。
昼の家族向けスイーツ拠点としては、買うと食べるが両立する六花亭札幌本店が便利です。詳しくはこちらでどうぞ。

「六花亭札幌本店って、ただお土産を買うだけの場所じゃないの?」——そう思っている人ほど、行ってみると驚くはずです。札幌の中心部、JR札幌駅から歩いて5分ほどの場…
訪れる前に知っておきたい注意点と失敗しないコツ
最後に、ペンギン堂を気持ちよく楽しむための注意点を正直にお伝えします。ここを押さえておけば、初めてでも「行ってよかった」と思える確率がぐっと上がります。
営業日と時間の勘違いが最大の落とし穴
もっとも多い失敗が、営業日と時間の勘違いです。「夜のパフェ屋さん」というイメージのまま日曜の夜に向かうと、日曜は13:00〜18:00の昼営業なので閉まっています。また水曜は定休日で、不定休もあるため、思い立って向かったら休みだった、というケースは起こりがちです。実際、平日だと思い込んで祝日絡みの水曜に足を運び、シャッターが下りていて戻るしかなかった、という声も聞かれます。こうした空振りを防ぐには、訪問前に曜日ごとの営業時間を確認し、可能なら公式SNSで当日の営業状況をチェックしておくのが確実です。特に旅行で一度きりのチャンスという場合は、念のため電話で確認しておくと安心して向かえます。
甘さ控えめゆえ「濃厚爆盛り」を期待しない
ペンギン堂のパフェは、甘さ控えめで後味が軽い上品な味わいが身上です。そのため、生クリームやソースをこれでもかと盛り込んだ「濃厚で映える爆盛りパフェ」を期待して行くと、方向性の違いに戸惑うかもしれません。ここのパフェは、素材のバランスと引き算の美学で勝負するタイプ。ボリュームや派手さではなく、大人が食後でもぺろりと食べ切れる上品さに価値があります。がっつり甘いものでお腹を満たしたい気分の日より、食事やお酒のあとに軽やかに締めたい日にこそ真価を発揮します。何を求めて行くかで満足度が大きく変わるお店なので、「軽やかで上質な一皿を味わいに行く」という心づもりで訪れるのが正解です。
混雑を避けるなら平日・早い時間が鉄則
16席と小さなお店ゆえ、混雑対策は快適に過ごすための必須知識です。人気が集中するのは、飲み終えたお客さんが流れ込む週末夜の22時前後。この時間帯は満席で待つ可能性が高く、狭い店内では外で長く待つのも大変です。ゆっくり過ごしたいなら、平日の開店直後(18時台)や、シメの波が来る前の21時前を狙うのが鉄則です。日曜の昼営業は、夜と違って比較的落ち着いて過ごせる穴場の時間帯でもあります。グループで確実に座りたいときは、事前の電話確認が安心。時間帯を少しずらすだけで、同じお店とは思えないほどゆったりした時間を楽しめます。混雑を避ける工夫こそが、このお店を存分に味わう最大のコツです。
まとめ|札幌シメパフェを体験する一番の入り口
ペンギン堂は、札幌のシメパフェ文化を語るうえで外せない、その火付け役ともいえる名店です。2007年オープン、豊水すすきの駅から徒歩1分の路地裏にあり、ジャズが流れる落ち着いた大人の空間で、北海道産の素材を使った上品なパフェをお酒とともに楽しめます。派手さはないけれど、地元の甘いもの好きが静かに通い続ける本物のお店。飲んだあとの締めにも、しっとりしたデートの締めにも、一人の贅沢な時間にも寄り添ってくれる懐の深さが魅力です。
初めて訪れるなら、次のポイントを押さえておけば失敗しません。
- 場所:地下鉄東豊線・豊水すすきの駅1番出口から徒歩約1分の路地裏
- 営業時間:月〜金18:00〜23:00、土18:00〜24:00、日13:00〜18:00と曜日で変わる
- 定休日:水曜(ほか不定休)。日曜は昼営業なので夜に行くと閉まっている
- 値段:パフェは1,100円台〜、ドリンクセットで1,570円程度〜とコスパ良好
- おすすめの頼み方:初回は苺など季節のフルーツ系の定番から
- 混雑回避:平日の早い時間か、週末なら22時前後を避けるのが鉄則
- 楽しみ方:お酒とのペアリング、あるいは紅茶・コーヒーとのセットで
最初の一歩としては、すすきので食事やお酒を楽しんだあと、その足でふらっとペンギン堂に立ち寄ってみてください。ひんやり軽やかなパフェが一日をやさしく締めくくってくれます。札幌のシメパフェ文化を体験する入り口として、これほどふさわしいお店はありません。曜日ごとの営業時間だけ気をつけて、静かな夜の一皿を味わいに出かけてみてください。
※本記事の営業時間・価格などの情報は2026年7月時点のものです。内容は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトやSNS、店舗へのお問い合わせでご確認ください。

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