札幌雪祭りに行くと決めたものの、「あの人混みの中で何を食べればいいのか分からない」と迷っていませんか。会場に着いてから屋台の列を眺めて悩んでいると、体はどんどん冷えていきます。マイナス5度前後の屋外では、迷っている時間そのものが体力を削っていきます。
結論から言うと、雪祭りの食べ物は「温まる汁物 → 北海道らしい焼き物 → 甘いもの」の順に回るのが一番失敗しません。そしてもう一つ大事なのが、3つの会場で食べ物の性格がまったく違うということ。大通会場は食べ歩き、つどーむ会場は屋内で座って食べる、すすきの会場は屋内の店に入る──この使い分けを知っているかどうかで、当日の満足度がはっきり変わります。
この記事では、第77回さっぽろ雪まつり(2027年2月4日〜11日)に向けて、会場ごとの飲食エリアの位置、価格の目安、混雑を避ける時間帯、そして寒さの中で食べるための現実的なコツまでまとめました。屋台の前で立ち尽くさないための地図代わりに使ってください。
・大通・すすきの・つどーむ、3会場の飲食エリアがどこにあるか
・雪の中で食べるなら何から手をつけるべきか(汁物スタートが正解の理由)
・屋台の価格帯と、1人あたりに見ておきたい予算
・混雑ピークの時間帯と、行列に飲まれないための回り方
・一人旅・カップル・家族連れ・出張、それぞれの正解ルート
札幌雪祭りの食べ物はどこで買える?3会場の飲食エリアをまるごと整理

まず押さえたいのは、雪祭りが1か所で完結するイベントではないという点です。第77回さっぽろ雪まつりは2027年2月4日(木)〜2月11日(木・祝)の8日間、大通会場・すすきの会場・つどーむ会場の3か所で同時に開かれます。この3つは地下鉄で移動する距離感で離れていて、食べ物の並び方もまるで違います。全部回ろうとすると1日では厳しいので、目的に合わせて絞り込むのが現実的です。
大通会場は西1丁目から西11丁目まで1.5km|食べ物が集中するのは何丁目?
大通会場の飲食ブースは、6丁目周辺に最も集中します。ここは例年「北海道 食の広場」として飲食ブースがまとまって並ぶ区画で、雪像を見に来た人がそのまま流れ込むため会場内で最も濃い匂いが漂うエリアです。次いで屋台が多いのが1丁目・4丁目・5丁目・10丁目あたり。逆に9丁目・11丁目付近は雪像の展示が主体で、食べ物を探して歩いても空振りしやすい区画です。
大通公園は長さ約1.5km、面積約7.8haの細長い公園です。西1丁目のテレビ塔側から西11丁目まで端から端まで歩くと、雪道であることを差し引いて片道25〜30分かかります。つまり「とりあえず歩きながら探す」をやると、目当ての屋台にたどり着く前に体が冷えます。地下鉄大通駅から地上に出るなら、食べ物目当てなら西4丁目〜西6丁目の出口を使うのが最短です。
使い方としては、夕方以降にライトアップされた雪像を見ながら食べ歩くのが定番。ライトアップは22時まで行われ、飲食ブースは10時〜22時前後(ラストオーダー21時30分ごろ)が目安です。ただし出店ごとに閉店時間はばらつきがあり、人気メニューは21時を待たずに売り切れる店もあります。
注意点は、6丁目に集中しているぶん、昼から夕方にかけては通路そのものが渋滞すること。ベビーカーや大きなスーツケースを持っての移動は現実的ではありません。荷物は札幌駅か大通駅のコインロッカーに預けてから向かうことをおすすめします。
| 住所 | 北海道札幌市中央区大通西1丁目〜西12丁目 |
| 電話番号 | 011-251-0438(大通公園管理事務所) |
| 開催期間 | 2027年2月4日(木)〜2月11日(木・祝) |
| 時間 | 見学は期間中自由/ライトアップは22:00まで 飲食ブースは10:00〜22:00前後(L.O.21:30ごろ)が目安 |
| アクセス | 地下鉄大通駅直結/JR札幌駅から徒歩約10分 |
| 公式サイト | さっぽろ雪まつり公式サイト 大通会場 |
すすきの会場は「氷像を見ながら食べる」より屋内に入るのが正解
すすきの会場は、南4条通から南6条通までの西3・4丁目線(札幌駅前通)に氷像が並ぶ会場です。透き通った氷の中に魚介が閉じ込められた氷像が名物で、大通会場の雪像とはまったく違う見応えがあります。ただし食べ物という視点で見ると、大通会場のように屋台がずらりと並ぶタイプの会場ではありません。
その代わり強いのが、周囲がすすきのの繁華街そのものだという点です。氷像の通りから一歩横道に入れば、居酒屋・ラーメン店・寿司店・ジンギスカン店が徒歩1〜2分圏内に密集しています。氷像を20分ほど見て体が冷え切ったら、そのまま屋内の店に入って腰を据える──この流れがすすきの会場の正しい使い方です。
会場はA〜Eの4ブロック構成で、歩行者天国の時間は日によって変わります。2027年は2月4日〜6日・9日・10日が15時〜23時、2月7日〜8日が10時〜23時、2月11日が10時〜22時。つまり平日の午前中に行っても歩行者天国になっておらず、氷像はゆっくり見づらいことがあります。ライトアップは23時まで(最終日は22時)なので、夜の会場としては最も遅くまで楽しめます。
注意点は、夜のすすきのは飲食店の予約が埋まりやすいこと。特に雪祭り期間の週末夜は、人気の海鮮居酒屋やジンギスカン店は当日ふらっと入れないケースが増えます。氷像を見たあとに食事を、と考えているなら、店だけは先に押さえておくのが安全です。
| 場所 | 北海道札幌市中央区 南4条通から南6条通までの西3・4丁目線(札幌駅前通) |
| 開催期間 | 2027年2月4日(木)〜2月11日(木・祝) |
| 時間 | 見学は期間中自由/ライトアップは23:00まで(最終日は22:00) |
| 歩行者天国 | 2/4〜6・9・10:15:00〜23:00/2/7〜8:10:00〜23:00/2/11:10:00〜22:00 |
| アクセス | 地下鉄南北線すすきの駅すぐ |
| 公式サイト | さっぽろ雪まつり公式サイト すすきの会場 |
つどーむ会場の「北海道&札幌グルメLIVE!!」は10時〜16時だけの短期決戦
3会場の中で、食べ物を落ち着いて食べられるという一点に絞れば、つどーむ会場が頭ひとつ抜けています。屋内の飲食ゾーンが「北海道&札幌グルメLIVE!!」という名前で用意されていて、椅子とテーブルのある空間で温かいものを食べられるからです。屋外の滑り台やスノーラフトで遊んだあと、屋内に戻って手袋を外して食べる──この動線が組めるのはここだけです。
出店の顔ぶれは年によって入れ替わりますが、直近では札幌ラーメン武蔵、パフェ・珈琲・酒・佐藤、ファーマーズチキン札幌山鼻店といった札幌の実店舗が並びました。ホットドリンクとソフトドリンクを扱う「つどーむホットカフェ」もあり、屋外には「チキンラーメン休憩所」でチキンラーメンどんぶりミニが販売されています。市内の人気店がそのまま出てくるので、味のレベルは屋台というより店舗の出張版に近い印象です。
ただし最大の制約が営業時間です。つどーむ会場は10時〜16時の6時間のみ。大通会場やすすきの会場が夜まで動いているのに対して、こちらは夕方には閉まります。「昼はつどーむ、夜は大通」という組み立てが、時間の使い方としては最も無駄がありません。
アクセスは地下鉄東豊線栄町駅から徒歩15分、または栄町駅からシャトルバス(2026年実績で片道200円、栄町駅発9時40分〜14時30分、会場発12時〜16時20分)。雪道を15分歩くのは想像以上に体力を使うので、小さな子ども連れならシャトルバス一択です。混雑状況によってはアトラクションの受付が早めに終わることもあるため、遊びも食事もという日は開場直後の到着が安全です。
| 住所 | 〒007-0852 北海道札幌市東区栄町885番地1 |
| 開催期間 | 2027年2月4日(木)〜2月11日(木・祝) |
| 時間 | 10:00〜16:00 |
| 飲食ゾーン | 屋内「北海道&札幌グルメLIVE!!」/つどーむホットカフェ/屋外チキンラーメン休憩所 |
| アクセス | 地下鉄東豊線「栄町駅」から徒歩15分/栄町駅からシャトルバス運行 |
| 公式サイト | さっぽろ雪まつり公式サイト つどーむ会場 |
会場をハシゴするなら地下を使う|地上を歩かずに移動できるルート
大通会場とすすきの会場をハシゴするなら、地上を歩かないルートを覚えておくと体力の消耗がまるで違います。札幌の都心部は地下でつながっていて、JR札幌駅から大通駅までは札幌駅前通地下歩行空間(通称チ・カ・ホ)、大通駅からすすきの駅まではさっぽろ地下街ポールタウンで移動できます。外気に触れる時間をほぼゼロにできるということです。
大通会場の真下を東西に走っているのが、さっぽろ地下街オーロラタウン。10時〜20時(一部店舗により異なる)で営業していて、カフェや飲食店が並びます。屋台で買ったものを食べたあと、体が冷えたらここに降りて温かい飲み物を飲む、という使い方ができます。地下街から地上に出る階段は各丁目にあるので、「4丁目で降りて食べ物を買い、6丁目でまた地下に戻る」といった細かい出入りも可能です。
この移動テクニックが特に効くのが、天気が荒れた日です。札幌の2月は風速7〜8mの地吹雪になる日があり、そうなると大通公園を端から端まで歩くのはかなりつらい。地下を進んで目当ての丁目の直上に出る、という動き方ができれば、荒天でも雪祭りを諦めずに済みます。
注意点は、地下街の営業時間が20時までであること。雪祭りのライトアップは22時まで続くので、夜遅くまで会場にいると帰りは地上を歩くことになります。夜まで粘る予定なら、帰り道の分の防寒は残しておいてください。
雪の中で最初に食べるべきは何?体が芯から温まる汁物・鍋系の狙い目
雪祭りの食べ物選びで最初に決めるべきは、順番です。マイナス5度前後の屋外では、冷たいものや常温のものから入ると体温がそこで奪われ、その後の食べ歩きが一気につらくなります。1品目は迷わず汁物。これが札幌で冬のイベントに慣れている人の共通認識です。
牛汁・つぶ煮込み・おでんは500円前後|1杯目に選びたい理由
1杯目に選ぶなら、500円前後の汁物が最もコストパフォーマンスに優れます。2025年の大通会場では、5丁目に出店した「にくのくに北海道」の北海道産牛汁が500円、「よりみちオアシス」のおでんが500円、1丁目のむかわ町ブースのつぶ煮込みが500円という価格帯でした。ワンコインで手のひらが温まり、湯気を吸い込むだけでも体感温度が上がります。
汁物が優れているのは、単純に温かいからだけではありません。片手で持てて、立ったまま食べられて、食べ終わりが早い。屋台街を移動しながら食べるという行為に、構造的に向いています。ラーメンや丼ものだと両手が塞がって食べる場所を探さなければならず、雪の上で立ち止まる時間が長くなります。
おすすめの場面は、会場に着いてすぐの1品目。特に地下鉄から地上に出た直後は、暖房の効いた車内との温度差で体が驚くタイミングです。ここで温かい汁物を1杯入れておくと、そのあと1〜2時間は屋外にいられます。逆に、まだ体が温まっているうちに冷たいスイーツから入ると、30分後に後悔します。
注意点は、出店の顔ぶれも価格も毎年入れ替わるということ。ここで挙げた価格は2025年の出店実績で、2027年に同じ店が同じ価格で出るとは限りません。目安として頭に入れつつ、当日は現地の掲示価格を確認してください。おおむね「汁物は500〜700円」というレンジで考えておけば大きくは外しません。
味噌ラーメンとスープカレーは「座れるか」で満足度が変わる
味噌ラーメンとスープカレーは雪祭りの屋台でも定番ですが、この2つは食べる場所を先に確保してから買うのが鉄則です。どちらも器が深く、汁が多く、食べるのに5分以上かかります。立ったまま雪の中で食べると、食べ終わる前にスープがぬるくなり、せっかくの味が半減します。
味の傾向としては、屋台の味噌ラーメンは濃いめの味付けで出てくることが多い印象です。これは寒さで味覚が鈍る屋外向けの調整で、屋内の店で食べる同じ味噌ラーメンより塩気を強く感じます。スープカレーも同様に、屋台版はスパイスの立ち上がりが分かりやすい方向にチューニングされているものが多く、屋内の専門店で出てくる繊細な出汁感とは別物と考えたほうがいいでしょう。
使い方としては、「屋台のラーメン・カレーは体験として楽しむもの、味を突き詰めたいなら屋内の専門店へ」という割り切りが健全です。大通会場からなら、狸小路や大通周辺の店に移動すれば、席に座って本来の一杯が食べられます。旅程に余裕があるなら、屋台で軽く汁物、締めに専門店で本気の一杯、という二段構えが満足度は高いはずです。
注意点は、丼を持ったまま人混みを歩くのが危険なこと。雪祭りの通路は圧雪でツルツルになっている場所があり、前を見ずに歩けば転倒します。買ったら、そのブースの周辺に用意されているテーブルや立ち食いスペースで食べ切ってください。

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ホットミルク100円・甘酒・ホットカクテル|お酒が飲めない人の温まり方
お酒を飲まない人でも、温まる選択肢はしっかりあります。2025年の大通会場5丁目では「よつ葉MILK STAND」のホットミルクが100円で提供されていました。北海道の乳業メーカーが出す牛乳を温めて100円というのは、飲み物としてはかなり分かりやすい価値です。子ども連れや、車で来ていてお酒が飲めない人の定番になります。
2027年の大通会場では、1丁目の「ザ・スノーラウンジ」でホットカクテルが提供される予定です。8丁目には「会津の宝ブース」が入り、会津の特産品や郷土料理、酒類が並びます。福島県会津の鶴ヶ城が8丁目の大雪像になるのに合わせた出店で、北海道以外の味が混じるのは雪祭りらしいところです。飲み物の選択肢は、その年の企画ブース次第で毎年変わると考えてください。
使う場面としては、屋台の食べ物を買うたびに1杯、というより、体が冷えてきたと感じたタイミングで挟むのが効率的です。手袋越しでもカップの熱は伝わるので、指先を温める道具としても機能します。特に写真を撮るためにスマートフォンを触ると指先から急速に冷えるので、撮影のあとに温かい飲み物、という組み合わせは理にかなっています。
注意点は、温かい飲み物ほど雪の上に置いた瞬間に倒れやすいこと。カップを雪面に直接置くと、底が溶けて傾きます。飲み終わるまで手で持つか、テーブルのある場所まで移動してください。
汁物やラーメンを持ったまま人混みを移動するのは避けてください。大通会場の通路は踏み固められた雪がアイスバーン状になっている箇所があり、視界が塞がった状態で歩くと転倒のリスクが跳ね上がります。買ったブースの近くで食べ切ってから移動する、を徹底するだけで事故はほぼ防げます。
汁物を持ったまま歩くのは危険|雪道での持ち運びの注意点
屋外イベントの食べ歩きで最も多いトラブルが、転倒とこぼれです。雪祭り会場の路面は、朝は圧雪、昼は日射で緩んでシャーベット、夜は再凍結してアイスバーンと、1日のうちに3回性質が変わります。同じ道でも時間帯によって滑りやすさがまったく違うということです。
対策はシンプルで、両手を空けられる状態を作ること。食べ物を持つなら片手、もう片手はバランスを取るために空けておきます。リュックやショルダーバッグにしておけば、手提げバッグと違って両手の自由が確保できます。スマートフォンで写真を撮りながら食べ物を持つ、という状態は最も危険なので、どちらか一方に絞ってください。
靴も重要です。都会の路面と違い、雪祭り会場では溝の深いソールか、滑り止めのついた冬靴でないと安定しません。旅行で来る場合、スニーカーのまま来て会場で怖い思いをする人が毎年います。札幌駅周辺や狸小路の靴店では簡易的な滑り止め(携帯用のスパイク)を扱っている店があるので、心配なら会場に向かう前に立ち寄っておくのが安全です。
使う場面として意識したいのが、夜の帰り道。飲食後、夜のライトアップを見終わって駅に向かう時間帯が、路面が最も凍っています。しかもお酒が入っていればバランス感覚は落ちています。夜に飲む予定があるなら、帰りは地下鉄駅まで一直線のルートを事前に決めておいてください。
北海道らしさで選ぶならこれ|雪まつりでこそ食べたい名物系

せっかく北海道の真冬のイベントに来たなら、東京や大阪の屋台でも食べられるものではなく、北海道でしか出会いにくいものを選びたいところです。雪祭りの屋台は、道内各地の自治体や飲食店がブースを出すため、普段の札幌市内では食べられない地域の味が混ざるのが面白いポイントです。
ジンギスカン串とエゾ鹿肉串|羊と鹿を食べ比べできるのは冬の特権
肉系で狙うなら、ジンギスカン串とエゾ鹿肉串の2本立てがおすすめです。2025年の大通会場4丁目では「ばかうまや」のエゾ鹿肉串が1,000円で並んでいました。エゾ鹿は脂が少なく赤身が締まった肉質で、噛むと鉄分を感じる濃い味が出ます。羊肉のジンギスカンとは方向性がまったく違うので、食べ比べると北海道の肉文化の幅が体感できます。
ジンギスカン串は、羊肉を一口大にして串に刺し、その場で焼いて出すスタイル。ラム肉特有の香りが、寒空の下だとかえって心地よく感じられます。屋台で焼いている煙の匂いが会場に流れるので、匂いをたどれば見つけやすいメニューでもあります。価格帯は年によって変わりますが、串もの1本で500〜1,000円程度を見ておけば大きく外しません。
使う場面としては、汁物で体を温めたあとの2品目。串ものは片手で持てて、立ったまま数口で食べ切れるので、移動しながらでも扱いやすい形です。一人でも複数人でも、シェアしやすいのが串の利点でもあります。
注意点は、串ものは冷めるのが早いこと。マイナス5度の屋外では、焼きたてでも2〜3分で表面が冷えます。羊肉は冷めると脂が固まって食感が変わるので、受け取ったらその場で食べ切るのが正解です。列に並び直す前に食べる、を意識してください。

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焼きホタテ・カニ汁・海鮮系は「並ぶ価値があるか」を見極める
海鮮系の屋台は、雪祭りで最も行列ができやすいジャンルです。焼きホタテやカニ汁は北海道らしさの象徴で、観光で来た人の多くが真っ先に狙います。そのぶん、昼から夕方にかけては20〜30分待ちになるブースも出ます。並ぶかどうかは、その日の残り時間と相談してください。
味の面で言えば、屋外で食べる焼きホタテには理屈抜きの説得力があります。醤油をかけた瞬間に立ち上がる香ばしい湯気が、冷えた空気の中でくっきり見える。この体験自体が雪祭りの記憶になります。カニ汁も同様で、身をほぐしながら飲む熱い汁は屋外だからこそ効きます。
ただし冷静に言えば、海鮮そのものの質と価格のバランスで見ると、二条市場や場外市場、あるいはすすきのの海鮮居酒屋に軍配が上がります。屋台の海鮮は「雪の中で食べる」という体験にお金を払っている部分が大きい。じっくり海鮮を味わいたいなら、屋台では1品だけ体験として押さえ、本番は屋内の店で、という配分が満足度は高くなります。
注意点として、貝殻やカニの殻が出るメニューはゴミの扱いに気を配ってください。屋台の周辺に設置されたゴミ箱に捨てるのが原則で、雪の上に置いていくのは論外です。手が汚れるので、ウェットティッシュを持っていくと格段に楽になります。
焼きとうもろこしは冬にも食べられる|大通公園名物との違い
大通公園といえば焼きとうもろこしですが、名物の「とうきびワゴン」は春から秋の営業で、2026年度は4月21日からの営業開始でした。つまり雪まつり期間にあの緑のワゴンは出ていません。それでも雪まつりの会場でとうもろこしが食べられる年があるのは、期間限定の出店が入るためです。2026年の大通会場では6丁目に「とうきびハウス」が出て、焼きとうもろこしが提供されました。
とうきびワゴンの通常営業価格は、焼きとうきび・ゆでとうきびが1本500円という案内と、1本400円という案内が情報源によって分かれています。雪まつり会場の出店は運営が別なので、価格は現地の掲示を確認してください。少なくとも「夏の大通公園と同じ体験が冬にもできる」という点に価値があります。
使い方としては、写真映えを狙いたい場面。湯気の立つとうもろこしを雪像の前で持つ絵は、雪まつりらしい1枚になります。子どもも食べやすく、家族連れとも相性がいいメニューです。
注意点は、出店の有無が年ごとに変わること。とうきびハウスは常設ではなく、その年の企画次第です。会場に着いたら6丁目周辺の出店案内を確認するか、公式サイトのイベントスケジュールで事前に把握しておくのが確実です。
札幌市民の間では、大通公園のとうきび=夏の風物詩という感覚が定着しています。だからこそ「雪の大通公園で焼きとうきびを持っている」という絵は、地元の人が見ると少し不思議に映る組み合わせ。旅行の写真として残すなら、実は雪まつり期間のほうがレアな1枚になります。
できたてカップヌードルと会津ブース|10丁目・8丁目の変わり種
2027年の大通会場で狙い目になりそうなのが、10丁目と8丁目です。10丁目では、札幌日清の千歳工場で生産したできたてのカップヌードルを食べられる企画が案内されています。工場から会場に直送されたカップ麺というのは、普段のスーパーで買うものと同じ商品でありながら、少し違う体験になります。2025年には同じく10丁目で日清カップヌードルが250円で提供されていました。
8丁目には「会津の宝ブース」が入り、会津の特産品・郷土料理・酒類が販売される予定です。8丁目の大雪像が会津の鶴ヶ城になることと連動した企画で、北海道の味ばかりの会場の中に本州の郷土料理が混ざる形になります。北海道グルメに満腹になったあと、味の方向性を切り替えたいときに向いています。
使い方としては、雪像を見る動線とセットで考えるのが効率的。10丁目は大雪像のライティングショーが18時から21時まで行われる区画で、8丁目は鶴ヶ城の大雪像がある区画です。つまり「雪像を見るついでに食べる」が成立する配置になっています。会場の端から端まで往復しなくて済むよう、丁目単位で見どころと食べ物をセットにして回るのがコツです。
注意点は、企画ブースは年ごとに完全に入れ替わること。2026年は10丁目に日清食品のキャラクターグリーティング、11丁目にサンリオキャラクターグリーティングといったイベントが組まれていました。同じ内容が翌年も続く保証はないので、行く直前に公式サイトのイベントスケジュールを確認してください。
甘いものと飲み物の正解|手がかじかむ夜に効く一杯
食べ歩きの締めをどうするかで、その日の記憶の残り方が変わります。札幌には「シメパフェ」という独特の文化があり、雪まつりの夜との相性がとてもいい。ここでは屋台のスイーツと屋内のスイーツ、それぞれの使いどころを整理します。
シメパフェは雪まつりの後がちょうどいい|夜パフェ文化の使い方
札幌では、飲んだあとにラーメンではなくパフェで締める「シメパフェ」が根づいています。すすきの周辺には夜パフェ専門店が集まり、深夜まで営業している店もあります。雪まつりの夜、氷像を見て体が冷え切ったあとに温かい店内でパフェを食べる──冷たいものを食べるのに、なぜか満たされるのがこの文化の面白いところです。
理屈としては、店内が十分に暖房が効いているため、冷たいスイーツがちょうどよく感じられるからです。屋外で冷たいものを食べるのは苦行ですが、暖かい室内なら話は別。しかも雪まつりの夜は22時、23時まで会場が動いているので、そのあと入れる飲食店の選択肢としてパフェ専門店は現実的な受け皿になります。
使う場面は、カップルや友人同士の夜。すすきの会場の氷像を見たあと、徒歩数分の店に入って締める、という流れが組めます。価格帯は店により幅がありますが、専門店のパフェは1,500〜2,000円前後を見ておくと安心です。
注意点は、雪まつり期間の週末夜は待ち時間が発生しやすいこと。人気店は入店待ちの列ができます。一人で行くならカウンター席のある店を選ぶと回転が早く、待ち時間を短くできます。

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大通ビッセのスイーツは屋内で座れる|行列が苦手な人の逃げ場
屋台の行列に並ぶ気力がないときの逃げ場として覚えておきたいのが、大通会場3丁目の真向かいにある大通ビッセです。1階の「ビッセスイーツ」に北海道のスイーツ店が集まっていて、イートインスペースで座って食べられます。営業時間は10時〜20時(店舗により異なる)。
ここの価値は、雪まつり会場から徒歩1分で屋内に入れることです。会場を歩いていて「もう寒い、座りたい」となったとき、地下鉄に乗って移動する必要がありません。手袋を外し、コートを脱いで、温かい飲み物とスイーツで体勢を立て直せます。
使う場面としては、家族連れの休憩、あるいは長時間の食べ歩きの中継地点。特に子どもは大人より早く限界が来るので、途中で1回屋内に入れる場所を確保しておくと行程が破綻しません。高齢の親と一緒に回る場合も同じです。
注意点は、20時で閉まること。夜のライトアップを見る時間帯にはもう入れません。休憩に使うなら日中から夕方までの時間帯に組み込んでください。また雪まつり期間は市内の商業施設全体が混むため、席がすぐ埋まる可能性も見込んでおきましょう。
生ビール400円・日本酒ショット200円から|寒空の下で飲む注意点
屋外でお酒を飲むのも雪まつりの楽しみ方のひとつです。2025年の大通会場では、5丁目のサントリー生ビールが400円(アンケート回答で100円引き)、10丁目の「北海道の酒ショット」が200〜500円という価格でした。日本酒を少量ずつ飲み比べできるスタイルは、道内各地の蔵を知るきっかけにもなります。
寒い中で飲むビールには独特の良さがあります。外気で自然に冷えるので、最後の一口まで温くならない。北海道でビール文化が根づいている背景を、体感として理解できる瞬間でもあります。日本酒であれば、熱燗の提供がある年もあり、こちらは体の温まり方が段違いです。
使う場面は、大人同士の夜の雪まつり。雪像のライトアップを見ながら1杯、という過ごし方は、会場の空気を最も味わえる時間帯です。ただし複数人で行くなら、飲む人と飲まない人の温度差が出やすいので、事前に「何杯くらいで切り上げるか」を共有しておくと揉めません。
注意点は、寒さとアルコールの組み合わせが体温を下げる方向に働くこと。アルコールは血管を広げて一時的に温かく感じさせますが、その分だけ体の熱は逃げていきます。屋外で長時間飲み続けるのは避け、1〜2杯で屋内に移動する前提で組み立ててください。飲んだあとの雪道は転倒リスクが跳ね上がるので、帰りのタクシー乗り場か地下鉄駅までのルートも確認しておきましょう。
失敗パターン①|スイーツを買ってから座る場所を探して結局立ち食い
雪まつりでよくある失敗が、ソフトクリームやパフェ系のスイーツを買ったあとに座る場所を探し始めるパターンです。大通会場にはベンチがほとんどなく、あっても雪をかぶっています。結果として、寒風の中で立ったままスイーツを食べることになり、体がどんどん冷えていきます。
原因は単純で、屋外イベントの休憩スペースを甘く見ていることです。夏のイベントなら芝生に座れますが、冬は座れる場所がない。この前提を持たずに行くと、買ってから困ることになります。
対策は2つ。ひとつは、冷たいスイーツは屋内で食べると最初から決めておくこと。大通ビッセや地下街、テレビ塔の中に入ってから買えば、座って食べられます。もうひとつは、屋外で食べるなら片手で数口で食べ切れるサイズのものを選ぶこと。大きなパフェを屋外で食べようとするのが、そもそも無理のある選択です。
この失敗を避けるだけで、体感の快適さがまるで変わります。「屋外は温かいもの、屋内は冷たいもの」という単純な線引きを頭に入れておいてください。
さっぽろノート調べ|3会場の食べ物環境を数字で比較する
ここまで会場ごとの特徴を見てきましたが、実際に「どこに行くか」を決めるには横並びの比較が必要です。公式サイトで公開されている開催時間の情報をもとに、食べ物という観点で3会場を整理しました。
営業時間・混雑ピーク・座れる度を一覧で比較
最も差が出るのが営業時間です。つどーむ会場は10時〜16時の6時間しか動きません。一方、大通会場はライトアップが22時まで、すすきの会場は23時まで(最終日22時)。つまり夜に食べ歩きたいなら大通かすすきの、昼に落ち着いて食べたいならつどーむ、という基本形になります。
座って食べられるかどうかも決定的な違いです。つどーむ会場は屋内飲食ゾーンにテーブルがあり、コートを脱いで食べられます。大通会場は屋外が基本で、座れる場所はほとんどありません。すすきの会場は会場自体に飲食エリアが少ない代わりに、周囲の店に入れば当然座れます。
使い分けの目安としては、小さい子どもや高齢の家族がいるならつどーむ、体力に自信がある大人だけなら大通、夜にしっかり食事をしたいならすすきの。この3択で考えると迷いません。
注意点は、この表の情報が公式に公開されている開催時間に基づくものであり、個々の飲食ブースの営業時間は出店ごとに異なるということ。特に大通会場の飲食ブースは10時〜22時前後が目安とされていますが、店によって開店・閉店の時刻はばらつきます。
| 比較項目 | 大通会場 | すすきの会場 | つどーむ会場 |
|---|---|---|---|
| 開催時間 | 自由(ライトアップ22:00まで) | 自由(ライトアップ23:00まで) | 10:00〜16:00 |
| 屋台の数 | 最多(6丁目に集中) | 少ない | 中(屋内ゾーンに集約) |
| 座って食べられるか | ×(屋外中心) | △(周辺の店に入る) | ○(屋内テーブルあり) |
| 混雑ピーク | 12:00〜14:00/18:00〜20:00 | 19:00〜22:00 | 11:00〜13:00 |
| 最寄り駅 | 大通駅直結 | すすきの駅すぐ | 栄町駅徒歩15分 |
| 向いている人 | 食べ歩きしたい大人 | 夜に飲食したい人 | 子ども連れ・座りたい人 |
※開催時間はさっぽろ雪まつり公式サイトの2027年(第77回)情報に基づく。混雑ピークはさっぽろノート調べの目安です。
予算はいくら見ておく?1人3,000円が現実的なライン
屋台の食べ歩きにいくら用意すればいいのか。結論としては、1人あたり3,000円を見ておけば十分に楽しめます。内訳のイメージは、汁物500円+串もの1,000円+温かい飲み物300円+もう1品500円+予備、といった構成です。
この計算の根拠は、2025年の大通会場の実際の価格帯です。汁物系が500円前後、エゾ鹿肉串が1,000円、ホットミルクが100円、生ビールが400円、日本酒ショットが200〜500円、カップヌードルが250円。単価が数百円から1,000円のレンジに収まっているので、4〜5品食べても3,000円前後で着地します。
使い方としては、この3,000円を「屋台代」として切り分けておくこと。別途、夜に屋内の店で食事をするなら、そちらは3,000〜5,000円を別枠で見ておきます。屋台だけでお腹をいっぱいにしようとすると、量の割に金額がかさむので、屋台は体験、食事は店、という配分が合理的です。
注意点は、価格が年ごとに変わること。ここで挙げた金額はあくまで2025年の出店実績で、2027年の出店内容や価格は改めて確認が必要です。また、キャッシュレス決済に対応していないブースもあるため、現金を千円札と小銭で用意しておくと会計がスムーズです。
失敗パターン②|昼12時に大通6丁目へ行って行列に飲まれる
もうひとつの典型的な失敗が、昼12時ちょうどに大通会場の6丁目に向かうことです。ここは飲食ブースが最も集中する区画で、なおかつ昼食の時間帯と観光客の行動が完全に重なります。結果、通路が人で埋まって前に進めず、どの店に並んでいるのかも分からない状態になります。
原因は、雪祭りの人流が「午前に到着 → 昼に食事 → 午後に雪像鑑賞」という同じパターンで動くこと。全員が同じ時間に同じ場所を目指すので、12時〜14時は構造的に混みます。夜のライトアップが始まる18時〜20時も同様です。
対策は、時間をずらすこと。平日の午前8時〜10時頃は会場が比較的空いていて、雪像の写真も撮りやすい時間帯です。食事なら11時前か、14時以降にずらすのが有効。夕方なら17時前後、ライトアップが本格化する前の時間が狙い目になります。
もうひとつの対策が、6丁目に固執しないこと。1丁目、4丁目、5丁目、10丁目にも飲食ブースはあります。6丁目が混んでいたら、素直に他の丁目に移動したほうが結果的に早く食べられます。
実は屋台より強い|テレビ塔と地下街という逆張りの選択
意外と知られていないのですが、雪まつりで確実に温かいものを食べたいなら、屋台よりさっぽろテレビ塔と地下街のほうが安定します。テレビ塔は大通会場の東端、西1丁目に立っていて、地下鉄大通駅27番出口からすぐ。営業時間は9時〜22時(展望台最終入場21時50分)で、雪まつりのライトアップ終了時刻とほぼ同じまで開いています。
塔の中には飲食店や売店があり、屋内で座って食べられます。さらに雪まつり期間には、1階に期間限定の飲食出店が並ぶ年もあります。2025年には焼き栗、やきとり、牛ホルモン焼きうどん、チョコバナナといった顔ぶれが出ていました。屋外の行列に並ばずに、屋根の下で買えるというのは冬のイベントでは相当な価値です。
この視点が効くのは、天候が悪い日と、体力に余裕がない日。吹雪いている中で30分並ぶより、テレビ塔か地下街に入って確実に温かいものを食べたほうが、その日1日の満足度は高くなります。特に高齢の家族や小さい子どもを連れているなら、最初からこちらを主軸に組む選択もありです。
注意点は、雪まつり期間中はテレビ塔の展望台も混雑すること。展望フロアから大通公園を見下ろす写真は人気で、待ち時間が発生します。食事目的なら展望台に上がる必要はないので、1階・3階の飲食エリアだけを使うと割り切ればスムーズです。
| 住所 | 〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1丁目 |
| 電話番号 | 011-241-1131 |
| 営業時間 | 9:00〜22:00(展望台最終入場21:50) |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 地下鉄大通駅27番出口すぐ |
| 公式サイト | さっぽろテレビ塔 公式サイト |
誰と行くかで正解は変わる|シーン別の食べ歩きプラン
同じ雪まつりでも、一人で行くのと家族で行くのとでは最適解がまったく違います。ここでは4つのシーンに分けて、食べ物を軸にした回り方を提案します。所要時間と会場の選び方を、それぞれの事情に合わせて調整してください。
一人旅なら夜の大通を東から西へ|1時間で完結する食べ歩き
一人旅の正解は、夜18時以降の大通会場を東から西へ抜けるルートです。地下鉄大通駅で降りて西1丁目のテレビ塔側からスタートし、雪像を見ながら西へ歩き、6丁目の飲食エリアで食べる。往復せず一方通行で抜ければ、1時間程度で食べ歩きが完結します。
一人だからこそできるのが、行列の判断を即座に下せることです。複数人だと「どうする?」と相談している間に列が伸びますが、一人なら混んでいる店は素通りして次に進めます。串もの・汁物といった一人前サイズのメニューが多いのも、単独行動と相性がいい理由です。
使い方としては、屋台で2〜3品つまんで、締めはすすきの方面に移動して屋内の店に入る流れ。カウンター席のある店を選べば一人でも入りやすく、大通からすすきのまでは地下街ポールタウン経由で外に出ずに移動できます。
注意点は、一人だとシェアができないぶん、食べられる品数が限られること。3品も食べれば満腹になるので、事前に「これだけは食べたい」を1つ決めておくと後悔がありません。写真を撮りながら食べるのは危険なので、撮影と飲食は分けてください。
カップル・友人はすすきの→シメパフェの流れが鉄板
二人以上で夜に行くなら、すすきの会場の氷像を見てから屋内でしっかり食事、締めにシメパフェという流れが最も収まりがいいはずです。すすきの会場は南4条通から南6条通の駅前通に氷像が並ぶだけなので、見て回る時間は20〜30分程度。そのあとの時間を屋内で使えます。
この流れが効くのは、会話の時間が確保できるからです。屋外で立ったまま食べ歩くと、寒さで会話が続きません。氷像は写真を撮る対象として楽しみ、腰を据えるのは暖かい店の中、と割り切ったほうがデートとしても友人との旅行としても満足度が上がります。
予算のイメージは、屋内での食事に一人3,000〜5,000円、シメパフェに1,500〜2,000円。合計で5,000〜7,000円程度を見ておくと余裕を持って動けます。屋台で軽くつまむなら、そこに1,000円ほど足してください。
注意点は予約です。雪まつり期間の週末夜、すすきのの人気店は当日の飛び込みが難しくなります。氷像を見終わったあとに空腹で店を探し回る事態を避けるため、店だけは先に確保しておくのが確実です。パフェ専門店は予約不可の店も多いので、待ち時間込みでスケジュールを組んでください。
家族連れはつどーむ会場が圧倒的に楽|屋内で座って食べられる
小さい子どもがいるなら、迷わずつどーむ会場です。屋外の滑り台やスノーラフトで遊べて、屋内の「北海道&札幌グルメLIVE!!」で座って食べられる。この組み合わせは、大通会場では絶対に再現できません。10時〜16時という営業時間も、子どもの生活リズムに合っています。
大通会場の屋台は、大人の食べ歩きを前提にした設計です。ベンチがない、通路が混む、荷物を置く場所がない。ベビーカーを押しながら人混みを縫って移動し、立ったまま子どもに食べさせるのは、想像以上に消耗します。つどーむなら屋内でコートを脱いで、テーブルで食べさせられます。
アクセスは、栄町駅からのシャトルバス(2026年実績で片道200円)を使ってください。徒歩15分の雪道は、子ども連れには現実的ではありません。運行時間は栄町駅発9時40分〜14時30分、会場発12時〜16時20分でした。帰りの最終便の時刻は当日必ず確認しておきましょう。
注意点は、混雑状況によってアトラクションの受付が早めに終了する場合があること。遊びと食事の両方を狙うなら、10時の開場に合わせて到着し、先にアトラクションの受付を済ませてから食事に回るのが安全です。
| 大通会場で食べるメリット | 大通会場で食べるデメリット |
|---|---|
| 屋台の数が3会場で最多 夜22時のライトアップまで楽しめる 大通駅直結でアクセスが良い 雪像を見ながら食べ歩ける | 座れる場所がほぼない 12〜14時と18〜20時は通路が渋滞 ベビーカー・大荷物での移動が困難 食べ物がすぐ冷める |
出張ビジネスは移動時間を優先|昼休みの1時間で寄る方法
出張のついでに雪まつりを見たい場合、狙うべきは平日の昼前、11時前後の大通会場です。地下鉄大通駅は札幌駅から1駅、地下歩行空間を歩けば10分程度。昼休みの1時間があれば、雪像を数基見て、屋台で1品食べて戻る、という行程が成立します。
効率を最優先するなら、地下鉄大通駅の西4丁目〜西6丁目寄りの出口から地上に出て、飲食ブースが集中する区画にダイレクトに向かうこと。端から端まで歩く必要はありません。汁物か串もの1品なら、5分以内で食べ切れます。
この時間帯を推す理由は、12時台の混雑ピークを避けられるからです。11時前なら屋台の列も短く、写真を撮る余裕もあります。逆に12時を回ると、周辺のオフィスワーカーと観光客が重なって一気に人が増えます。
注意点は、スーツと革靴での行動です。革靴で雪祭り会場の圧雪路面を歩くのは滑りやすく危険で、雪が入ると靴も傷みます。滞在時間が短いとはいえ、滑り止めを付けるか、歩幅を狭くしてゆっくり歩くことを意識してください。会場から戻ったら、コートに付いた雪を落としてから室内に入るのがマナーです。
屋台で失敗しないための実践テクニック|寒さ・支払い・ゴミ問題
最後に、当日の細かい立ち回りをまとめます。どれも些細に見えることですが、マイナス5度の屋外では、この小さな差が快適さを大きく左右します。旅行の直前にもう一度読み返してもらえれば十分です。
手袋は指先が出るタイプが正解|食べながら歩く装備の話
食べ歩きをする前提なら、手袋は指先が出せるタイプを選んでください。厚手のミトンや普通の手袋だと、財布を出す、串を持つ、スマートフォンを操作する、というたびに手袋を外すことになります。外した手袋を脇に挟んでいる間に落とす人が毎年います。
指先の出るタイプなら、外さずに支払いも撮影もできます。上からミトンを被せられる二重構造の製品なら、食べていないときは指先も守れます。札幌市内のアウトドア用品店や、駅周辺の店で手に入るので、装備が足りないと感じたら現地調達も選択肢です。
あわせて用意したいのが使い捨てカイロです。ポケットに1枚入れておけば、屋台の列に並んでいる間の手の冷えが全然違います。貼るタイプを腰や背中に、貼らないタイプを両ポケットに、という組み合わせが定番です。
注意点は、防寒を厚着だけで解決しようとしないこと。地下街や店内は暖房が効いていて、厚着のままだと汗をかきます。汗をかいた状態で屋外に戻ると、汗が冷えて一気に体温を奪われます。脱ぎ着しやすい重ね着で、こまめに調整するのが札幌の冬の基本です。
現金は用意しておく|キャッシュレス対応は出店ごとにバラバラ
屋台での支払いは、現金を用意しておくのが確実です。近年はキャッシュレス決済に対応するブースも増えていますが、対応状況は出店ごとにばらばらで、統一されていません。カードや電子マネーだけで会場に行くと、目当ての屋台で買えない可能性があります。
用意する金額の目安は、1人3,000円程度を千円札と小銭で。1万円札しか持っていないと、屋台側で釣り銭が用意できず断られることもあります。会場に向かう前にコンビニや駅で崩しておくのが確実です。
実際の場面として効くのが、行列に並んでいる間の準備です。自分の番が来てから財布を出すと、後ろの人を待たせることになりますし、その分だけ手が冷えます。並んでいる間に金額の見当をつけて手に握っておく、という段取りが屋台では効率的です。
注意点は、雪や手袋で小銭を落としやすいこと。雪の上に落とした小銭は見つかりません。小銭入れを別に持つか、ポケットの中で握れる程度の額だけ取り出すようにしてください。
ゴミと食べ終わりの場所|買ったブース周辺で完結させる
屋台で買ったものの容器や串は、購入したブースの近くに設置されたゴミ箱に捨てるのが原則です。会場を離れてから捨て場所を探すと、コンビニや駅のゴミ箱に持ち込むことになり、それは迷惑になります。食べる場所と捨てる場所をセットで考えてください。
実務的には、「1品買ったら、そのブースの半径10m以内で食べ切って捨てる」を1サイクルとして動くのが最も合理的です。持ち歩く時間が短いほど食べ物は温かいままですし、両手も空きます。次の屋台に向かうときに手ぶらになっている状態が理想形です。
ウェットティッシュとビニール袋を1枚持っておくと格段に楽になります。手が汚れる海鮮系や、タレの付く串ものを食べたあと、雪で手を拭くわけにはいきません。ビニール袋は、どうしてもゴミ箱が見つからないときの一時保管に使えます。
注意点は、雪の上にゴミを置いていくのが絶対にNGだということ。雪に埋もれて見えなくなるので軽く考えてしまいがちですが、春の雪解けとともにすべて出てきます。地元の人間としては、これだけはやめてほしいというのが正直なところです。
雪と風で食べ物はすぐ冷める|温度を保つ買い方の順番
屋外での食べ物は、想像以上の速さで冷めます。マイナス5度の空気に風が加わると、焼きたての串ものでも2〜3分で表面が冷たくなります。だからこそ、複数買ってからまとめて食べるという買い方は最悪の選択です。
正しいのは、1品ずつ買って食べ切るサイクル。2品目を買うのは、1品目を食べ終わってからにします。効率が悪いように見えますが、冷めた食べ物を食べるより結果的に満足度は高くなります。連れがいる場合は、それぞれ別の店に並んで買い、合流して交換するという手も使えます。
順番の設計としては、汁物 → 串もの・焼き物 → 温かい飲み物 → 甘いもの(屋内で)、という流れがおすすめです。最初に汁物で体の中を温め、次に焼き物で満足感を得て、飲み物で仕上げる。甘いものは冷たいことが多いので、屋内に移動してから食べるのが体温を守る観点で理にかなっています。
注意点は、写真を撮っている間にも冷えていくこと。雪像と一緒に撮りたい気持ちは分かりますが、撮影は30秒以内で切り上げてください。湯気が立っているうちが最も写真映えする時間でもあるので、その意味でも早く撮って早く食べるのが正解です。
まとめ|札幌雪祭りの食べ物は「汁物→名物→甘味」の順で回れば失敗しない
札幌雪祭りの食べ物は、単に「何が美味しいか」を知っているだけでは足りません。マイナス5度の屋外という環境が、食べる順番も、選ぶメニューも、買い方までも変えてしまうからです。汁物で体を温めてから串ものに進み、甘いものは屋内で。この順番を守るだけで、同じ屋台の同じメニューでも満足度がはっきり変わります。
会場選びも同じで、3会場は代替関係ではなく役割分担です。夜の食べ歩きなら大通会場、腰を据えた食事ならすすきの会場、子ども連れで座って食べたいならつどーむ会場。全部を1日で回ろうとせず、自分たちの旅程と体力に合った1〜2会場に絞ったほうが、結果的に多くのものを味わえます。
そして忘れがちなのが、屋台に固執しなくてもいいということ。テレビ塔や地下街、大通ビッセといった屋内の選択肢は、天候が荒れた日や体力が尽きた日の確実な逃げ場になります。行列に並ぶことが目的ではなく、温かいものを気持ちよく食べることが目的です。
最初の一歩としておすすめしたいのは、行く日の予定を「会場に着いてから最初に食べるもの」まで決めておくこと。500円前後の汁物を1杯、と決めておけば、会場に着いた瞬間から迷わず動けます。あとは雪像を眺めながら、その日の気分で足していけば十分です。
出店の顔ぶれと価格は毎年入れ替わります。この記事の価格は2025年の出店実績を目安として挙げたもので、2027年の内容とは異なる可能性があります。最新の出店情報とイベントスケジュールはさっぽろ雪まつり公式サイトでご確認ください。

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